#156良い戦略、悪い戦略

戦略を野心やリーダーシップの表現と履き違えたり、ビジョンやプランニングを同一視したりする人が多いが、どれも正しくない。直面する状況の中から死活的にリソースを見つけ行動を集中することである。リーダーはこの方向づけを行わなければいけないわけであり、本書ではその過程で必要なことをまとめてくれている。自分が戦略として掲げているものが、良い戦略なのか悪い戦略なのかを常に振りかえりながら進む必要がある。

・悪い戦略の特徴としては、空疎であること(内容がないことが多い)、重大な問題に取り組まないこと、目標を戦略と取り違えていること(売上を20%上げる、利益率を20%確保する、などは目標と戦略が異なっていないか?)、間違った戦略目標を掲げていること

・悪い戦略が蔓延るのはなぜかというと、困難な選択を避けることがあるから。また、成功するといったら成功するなど、根拠がないのに思い込みが激しいことなどが挙げられる。

・良い戦略の例としては、状況の診断が正しいこと課題をしっかり上げていること。基本方針としてどのような方向へ進みたいかを組み立てていること、また行動可能であること。

・慣性が働き出した際に、業務、文化などは方向づけされた方へと進むが、同時にそこにエントロピーの要素も関わってくることを忘れてはならない。

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