暮れからありすぎで一月もありすぎ。遠い昔の日々に遡りつづけ、時間も日にちも感覚がどうかしたまま。今日は松飾りのお焚き上げをしてきた。舞い上がる焔を見上げ、冬空に舞う灰をかぶる。今年の焔は大きく、雄大。シャッターを切るのを忘れ、ただ見上げていた。境内で大根のように太い人参を買った。
松飾りをとり、七草がゆ。今年は畑の若草を摘んで。新年早々息詰まるようなニュースが続く。暮れにお節はつくったものの、気分は沈みがち。何年も会っていない懐かしい人から温かい賀状が届く。几帳面な字。すぐ隣で微笑んでいるような気がする。春が待ち遠しい。
詩人と云ふのもつまらぬ渡世 著書の有無で自稱・なんて呼ばゝる そんな事詩情の発酵とは 何の関はりもないのに。 どつちにせよ詩だけぢや食へない 分かりきつた話 - アマプロと差別したい心は引つ込めて、 讀んでみては下さらん? 〈ご不在なり伊勢海老模型ドアに下げ くにを〉 ©都築郷士