松岡亮二

『教育論の新常識:格差・学力・政策・未来』
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『教育論の新常識:格差・学力・政策・未来』

はじめに本日は、9月9日に刊行された『教育論の新常識:格差・学力・政策・未来(中公新書ラクレ)』の紹介と、読んだうえでの感想を綴りたいと思います。 本書は、2019年に『教育格差—階層・地域・学歴』(ちくま新書)を書かれた松岡亮二先生が、編著されたものです。 私自身、この『教育格差』の内容に多大な影響を受け、今も様々な活動の一つの軸となっています。 その松岡先生が、新刊を出されたということで、刊行当日に買いに行きました。 書籍の全体像・章立て本書では、何かと個人の固有

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教育格差│松岡亮二
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教育格差│松岡亮二

今回紹介する本は、 「教育格差」松岡亮二 (ちくま新書) です。 著者紹介松岡 亮二(まつおか・りょうじ) ハワイ州立大学マノア校教育学部博士課程教育政策学専攻修了。博士(教育学)。東北大学大学院COEフェロー(研究員)、統計数理研究所特任研究員、早稲田大学助教を経て、現在同大学准教授。国内外の学術誌に20編の査読付き論文を発表。日本教育社会学会・国際活動奨励賞(2015年度)、早稲田大学ティーチングアワード(20015年度春学期)、東京大学社会科学研究所付属社会調査デ

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格差

格差

出口治明さんの本を読んでいた。 過日も書いたが、特別対談が面白い。「生まれによって最終学歴が異なる『教育格差』社会」であると書かれた松岡亮二さんとの対談だが、教育の平等とは、何か?という問題を扱っている。日本の教育が処遇の平等、機械的な平等主義であり、生まれによる差別を温存してしまうと指摘しています。 これってあたかも と同じ指摘を有してないだろうか?と感じました。 生まれによって差別が生じてしまう現実社会を描いていると感じたのです。 『「教える」ということ』で良か

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「教育格差」を証明したエビデンス主義の体現者・松岡亮二という男|出口治明

「教育格差」を証明したエビデンス主義の体現者・松岡亮二という男|出口治明

立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さんがその活躍を期待するのが、昨年7月、『教育格差』を著した松岡亮二氏(早稲田大学准教授)。市民権を得たものの誤解や思い込みの多い「教育格差」について、松岡氏は膨大なデータと向き合い、その実態を明らかにした。 日本の教育でエビデンスは軽視されている 出口氏 先日、政府の教育再生実行会議の「高等教育ワーキング・グループ」に出席して、すばらしい話を聞きました。テーマのひとつは世界の教育機関のコロナ禍への対応だったのですが、カリフ

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【99-教育】教育格差是正に向け 地道な策から逃げるな|松岡亮二

【99-教育】教育格差是正に向け 地道な策から逃げるな|松岡亮二

文・松岡亮二(早稲田大学准教授) 日本は「教育格差社会」 本人が選ぶことのできない育った家庭の社会経済的地位(Socioeconomic status, 以下SES)、出身地域、性別といった「生まれ」によって、教育達成に差があることを「教育格差」と呼ぶ。頻繁に混同される言葉に「学歴格差」があるが、これは最終学歴によって大企業で雇用されやすいといった就職機会など学歴による様々な便益の差を意味する。 日本は他国と比べると標準化された義務教育制度を持っているので、どんな「生まれ

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リディ部 ライブ勉強会 今週のラインナップ(11/4~11/6)

リディ部 ライブ勉強会 今週のラインナップ(11/4~11/6)

みなさん、こんにちは! 社会問題を考えるみんなの部活動「リディ部」では、毎週水曜日~金曜日の3日間、夜20:00~21:30の時間帯にて、ライブ勉強会(Zoom)を開催しています。 ライブ勉強会は、リディ部の部員さん向けコンテンツです。(アーカイブでもご視聴いただけます!)※入部希望の方はコチラから👀 まずは今週の注目企画からご紹介します! 教育格差を考える 自分の知っている世界だけが、社会じゃない 【日時】 11月6日(金)20:00~21:30@オンライン(Zoo

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教育格差 松岡亮二 感想

教育格差 松岡亮二 感想

●概要  私たちはどんな生まれであっても平等である。と当然のように考えるが、教育を受ける格差が存在している。  本書は上記の事実を社会階層と社会移動に関する全国調査(SSM)を利用し、明確にする。第1章では各時代における格差の調査、第2章からは各教育段階(幼児教育から高等学校教育)における格差の調査、第6章では日本と諸外国における格差を比較し、メカニズムを把握する。第7章では、これまでの内容を踏まえて、筆者がわたしたちどのような社会を生きていきたいのかを論じていく。 ●感

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オンライン授業の誤解と幻想(4)

オンライン授業の誤解と幻想(4)

前回は、オンライン授業と対面授業をいかに組み合わせるかについて考えました。今後、オンライン授業の重要性が増すとすれば、これと連動して、学修時間のとらえかたについても考える必要があります。  そこで今回は、あらためて学修時間について、オンライン授業との関連で考えます。ポイントは、下記の通りです。 ・オンライン授業の普及を考える場合、従来の「時間で学修量をはかるシステム」を再考する必要がある。 ・個人の能力の多様性と社会経済的地位を背景とした教育格差を表裏一体の問題としてとらえ

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9月入学の誤解と幻想(1)

9月入学の誤解と幻想(1)

オンライン授業が小学校から大学までで実施されるようになると、特に高校までの児童・生徒の「学習格差」が問題になりはじめました。そして、学習格差を解消するとともに、入学時期を「グローバル・スタンダード」にあわせるという理由で「9月入学」に関する議論がおこりました。すでに「noteことはじめ:予告編(1)」でもふれたように、9月入学によって学習格差が解消される、あるいは生徒・学生の海外留学と優秀な外国人留学生の受け入れが促進される、というのは根拠薄弱な議論です。  6月5日、萩生田

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『教えるということ』出口治明著 〜書評〜

『教えるということ』出口治明著 〜書評〜

 この度『教えるということ/出口治明著』を拝読したので、その書評を執筆したいと思います。最近、読んだ本を書評してアウトプットする機会が減少しているので、積読ではなく「読置(よみおき)···読んでおいておくこと(造語)」が重なっています。今回の立命館アジア太平洋大学(以下APU) 出口学長の書籍も、実際は1ヶ月以上前に読了したものですので、遅い書評ではありますが、読了した後に感じた事は多分にあり、殆どが脳内に記憶されていますので、是非ご紹介したいと思います。  本書は、なんと

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