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ぼくの"教育観"に影響を与えた5冊

みなさん、こんばんは!
気づいたらもうおひな祭りも終わり、最近は季節の変わり目を感じますね🌱

前回、「原体験からの軌跡①」というタイトルで、高校時代から大学受験を経て大学生になるまでのストーリーをこれでもかと綴りました。
どんな風に思われるか分からず不安でしたが、多くの共感の感想をいただき感謝です✨包み隠さず書いて本当によかったと思っています。

最後に次回予告をしていましたが、その前に今回は…

ぼくの"教育観"に影響を与えた5冊

というテーマで書きたいと思います✍️

本題に入る前に1点だけ。"教育観"が何を意味するか難しいところですね…
あくまで個人的な捉え方ですが、価値観やこだわりに近いかなと。

なので、教育に対してどのような価値観やこだわりを持っているのか。
この教育観に影響を与えた5冊を紹介したいと思います!

ランキング形式もありでしたが、教育観は積み重ねによって徐々に形成されると思うので、今回は時系列でいきましょう~📚

経験則からデータを用いた議論へ

1冊目はこちら。前回もちょろっと紹介しました。

内容は一言で言うならば…

日本社会には、本人のはどうしようもない「生まれ(出身家庭や地域など)」により教育機会の格差がある

(p.15~はじめに~)

という日本の教育格差の全体像を、膨大なデータを用いて俯瞰し続ける感じです。
「いや正直当たり前じゃない?」と思うかもしれませんが、データを用いて現状を把握することが重要です。

義務教育がある以上、我々は何かしらの形で、広く学校教育に関わりを持ち、自分自身の経験というものを持っています。

そのため、自分の経験を引き合いに、「(自分は○○な経験をしたから)△△である/するべきである」と(好きなように)主張できますが、それはデータが表す教育の実態と乖離していることがあります。

内容はやや専門的(教育社会学)ですが、みなさんも自らの学校経験を思い出しながら、経験にデータの裏付けをする読み方もおもしろいと思います!
(実際、高校生にも読んでもらいましたが、かなり好評でした👀)

一方でかなり分厚いので時間が…という方は最後の「総括」だけでも読んでみることをおすすめします!

本書を書かれた松岡先生の他の著作も紹介しているのでもしよかったらチェックしてください✨

最上位目的に立ち返ることの重要性

続いてはこちら!
千代田区立麴町中学校の校長をされていた工藤勇一先生の著作です。
(現在は、横浜創英中学校・高等学校の校長をされています)
たまたま、大学の期末課題で読む機会があり、その時に、目から鱗というか、これこれ…というか。とにかく共感の連続の1冊でした!

ご縁がありまして、1年前に実際に麴町中の生徒さんと関わる機会があったのですが、「自ら考え、自ら判断して、決定、行動する」という「自律」の習慣が身に付いているなと感じました (見習わなければ…と思いました…!)

そして、本書の大事な主張は「手段の目的化」の問い直しです。
本来手段であったものが、前例踏襲される中でいつの間にか目的と化してしまう状況が学校現場で多々あるということです。

校則が最たる例ですね。そして、麹町中では最上位にある目的の本質を見極め、適切な手段を考え抜いた結果…

宿題や定期テストの廃止
クラス担任の廃止

など数々の改革を公立中学校で行いました。新たな学校教育や学校づくりにピンとくる方、ぜひ一度読んでみてください~📌

子どもの素朴な疑問にどう答えますか?

3冊目は苫野一徳さんのこの1冊。
この本以外にも「教育の力」や「哲学的思考」などお気に入りの本はたくさんあり迷いました…笑

みなさんは子どもに「なんで勉強なんかしなきゃいけないの?」と聞かれたときにどう答えますか?少し立ち止まって考えてみてください。。

実際、色々答え方ありますよね。
この本では

「じゃあどうすればみんなが納得できる答えをつくれるか?」

この点を、哲学者が長きにわたり積み上げてきた思考のエッセンス(哲学的思考)を駆使して答えていく構成になっています。

ここではあえてその"答え"は書きません…

答えが導き出されるまでの過程が(個人的に)最高にワクワクするからです笑
どうすれば答えのない問いに納得解を見出すのかも肌で感じられると思います!

実践するからおもしろい!

4冊目はこちらの本📚

新渡戸文化中学校の山本先生が書かれたものです。

毎週水曜日は1日生徒が自由に探究する時間(いわゆる「教えない授業」)になっており、現在5つのラボ(自然科学系、社会科学系、外部の大人との連携、SDGs関連、アート系)に分かれています。そして、1年生から3年生までが一緒になって、自分の好きなことに取り組んでいます。

昨年の4月から新渡戸に関わらせてもらっていて、毎週水曜日現場に入り、一緒に対話したり、考えたり、手を動かしたりしています。

実際に現場で見ているからこそ「自律型学習者」や「風呂敷理論」など本に書かれている内容を自分で実践するので大変さも感じつつおもしろさも感じています。

ちなみにタイトルにある「学びのミライ地図」ってなんぞや?という方もいると思うので、ぼくがつくったものをシェアします🙌

ぼくの「学びのミライ地図」久しぶりに見ると変わったなあと思います…

このように、「今の自分」から「なりたい自分」への矢印の周りに自分の想い・やってみたいこと・強みをたくさん書くことで…

子どもたちが「なりたい自分」や「実現したい社会」を明確なゴールとして意識し、いまやりたい学びをデザインしていくために有効な手段になります

学校でこれを基に対話している様子を見て「これはおもしろそう!」と思い、アレンジを加えて自分の現場に持ち帰りました🌱

教師の役割を問い直す

最後はこちら!ぼくのゼミの教授の本です…!(宣伝ではないです笑)

山形県天童市の小学校を舞台に…

「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」はいかに実現可能か?

この問いを具体的な授業や子どもたちの姿を通して見ていきます。

ぼくは実際に授業を見たり、そこでの先生や子どもたちの姿を観察するのが好きなので、この本を読んでいると、ありありと学ぶ姿が想起されます。

ぼくも現場に入って、子どもたちの姿を描き出すような研究を卒論でしたいなと思っているのですが…構想が…という感じで頓挫しかかっています。。
がんばらねば…!

今回は以上です!
次回こそ「ついに動き出す〜探究学習に可能性を見出すまで」をリリースします!!16日までに書いてね♩と言われてしまったので(;'∀')

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