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原点からの軌跡①~大学受験編

みなさん、こんにちは🌱
気づいたら2023年も2月の中旬を過ぎており、時の流れの早さに驚きを隠せません。笑

そして、ぼくも気づいたら春休みに入り、もう2ヶ月後には、大学生として最後の1年が始まります。

最近はありがたいことに、様々な人の相談にのったり、今までを共有する機会が増え…ぼくの軌跡に関心を持ってくれる方がいることに気づきました🤔

自分自身の経験の棚卸しという意味でも何編かに分けて大学生活を振り返っていきたいと思います⏩

今回は「原体験としての大学受験」というテーマで高校3年〜大学1年にスポットライトを当てます💡

年明け初は大崎下島へ!

成功体験からの大きな挫折へ

まずは高校時代から。
ぼくにとって高校受験は、高倍率をくぐり抜け、第一志望の推薦高校に合格できた大きな成功体験でした。

入学後もクラス内でも一目置かれる存在になり、体育祭の実行委員会もやるなど、まさに「青春(?)」してたのが4月〜6月です。

その裏腹で心の中では暗雲も立ち込めていました。
新しいスポーツに打ち込みたいと思い、中学までやっていた野球をやめ、ハンドボール部に入りました。
しかしなんせ練習がきつすぎる。毎回足をつり離脱しては先輩、顧問に怒鳴られる日々。
完全に居場所を失いました。つらすぎて何もできないぼくは何度も絶望し、家では涙を流してました。

もうむりなのかもしれない…

このままでは自分が壊れてしまうと思い、職員室に退部を顧問に伝えにいきました。
7月10日。今でも覚えています。

しばらく帰宅部になり、呆然とした日々を過ごしていました。ここからは省きますが、山岳部に出会ったことで、山登りという、今も好きな趣味を見つけることができました。

自分を見失った大学受験

こんなことがあり、2年生以降はひたすらに受験に向けた勉強に時間を費やす日々。
青春とはかけ離れた生活を送っていました。

ぼくの高校は「国立至上主義」でした。私立よりも国立を目指す方が優秀みたいな雰囲気がありました。

案の定、ぼくも元々受けようと思っていた大学のレベルを引き上げることを提案され、最難関国立大学を志望するに至りました。

ちょっとネガティブな意味合いも感じられる綴り方ですが、当時の自分は…

勉強すればみんなが認めてくれる。先生も応援してくれる。だし、難関を目指していると、すごいね、努力家で真面目だねと言ってくれる。
と。成績、模試の順位が上がることに喜びを感じていました。

そして、3年生になっても、めんどうな他者との関わりは断ち、受験勉強に没頭する日々。

そして、大学受験の結果は…

第一志望不合格。

センター転んで、メンタルが訳わからない状態になり、精神的にボロボロになりながら、何とか、何とかの思いで走り抜けました。今もある時期のことは思い出したくないです。笑

奇跡的に、今の大学だけ合格しました。ホントに運命だと思います。得意だった英語の問題が、唯一解き終わらなかった大学なので。笑

受けた大学だけを見ていると、本当に綱渡り大学受験でした。

受かった時はうれしさで号泣、落ちた時は無言で受け止める。そんな状態だったので、浪人という選択肢は1mmもありませんでした。

この時期に感じたすごく大切な感覚があります。

3月10日に第一志望不合格になったのですが、もう次の日には気持ちが切り替わっている感じでした。
「勉強」から抜け出した、解放された感覚とも言い表せると思います。

と同時に、自分の内側が空っぽになる感覚もありました。
高校の3年間の貴重な時間の多くを、大学に受かるために、友人関係・課外活動など様々なものを切り捨て、無視しながら、必死に勉強して知識を詰め込んでいました。

この知識がわずか3日にして、手元に何も残らず完全に抜けていく感じです。

「おれ、何のために今まで勉強してきたんやろう…」

ぼくはこの時初めて、今まで受けてきた学校教育に疑問を持つようになりました。

ここが今のぼくにつながる「原体験」です。

もっと詳しく原体験を紐解くと、ぼくは「同調圧力」のようなものに縛られていました。

これは、成績・偏差値に代表される「他者軸・数量ベース」での比較です。

自分について知る」つまり、自分が何に興味・関心があるのか、どんなことに引っかかっり、モヤモヤを感じているのか。そして、自分にはどのような可能性があるのか。

ぼくは「好奇心や想い」と表現してますが、それらを探究していった先に、
自分のやりたいこと」などを "気づいたら" 見つけている。

そして、それを自分の個性や強みを自分が実感した上で没頭するのかなと思っています。

「自分を知らない」状態だと、手元に材料が見えないので(でも潜在的にはある)、目に見えやすい数値を基に、自らに関わる判断や行動をしていく。

テストの点数が分かりやすいように、数値は容易く他者と比較することができます。順位という形で、残酷にも自分の立ち位置の上下が分かってしまいます。

もちろん数値などにより、客観的に自分の実力を把握することは大事だと思います。これは百も承知です。

その上で、自分の一経験から言えるのは「他者軸・数量ベース」での比較をしていると…
自然と他者からの目線や評価が気になり、自分の好奇心や想いに気付かぬ間にフタをしてしまうこと。
(これは学校内部が閉鎖的になっていることが大きいと思います…)

競争による焦りに駆られて、じっくり複雑で不確実な自分自身と向き合い、健康的に葛藤する時間(ネガティブ・ケイパビリティ)が、相対的に少なくなると実感しています。

少なくとも、高校生のぼくは、勉強で結果を出すという「言われたことをしっかりやる」ことで、周りから尊敬され、簡単に優越感(これはあくまで、仮想的自己有用感ですね)を得ることができました。

つまり、他者と社会と、そして自分と向き合う必要がないからこそ、学校文化に適応する方が、ぼくにとっては楽だったのかなと🤔

この時初めて周囲からの「できて当たり前」「まじめ」という期待を何とか越えようと自分を見失い、ここまで来たことに気がつきました。

コロナ禍とバイブルとの偶然の出会い

これが確固たる原体験となったのには「コロナ禍」という構造的な要因もありました。

今までぼくの関心のベクトルは外側に向かっていました。それが、コロナ禍により物理的に人との接触がなくなったことで、自然と自分にベクトルを向けるようになりました。
大学が5月末まで休校だったことも大きかったです。

この時から「内省」を意識的にするようになりました。

内省にも色々な方法がありますが、ぼくは読書を通して、その作者とそれを受け取った自分との対話をする中で内省をしていました。

休校期間、ひたすら読書と内省を繰り返す中、偶然出会った本があります。それが…

『教育格差ー階層・地域・学歴』(松岡亮二著/ちくま新書)

読み込み過ぎて111頁がとれてます笑

今まで受けてきた学校教育を批判的に振り返る機会として読んだ記憶があります。

今後「ぼくの教育観に影響を与えた5冊」というテーマでnote書くので、詳しい内容は省きますが、自分が小学校から高校までの間に感じていたモヤモヤがこんなにもキレイに客観的データと共に言語化されているのか!
と衝撃を受けました。

それに加えて、自分にとっての「当たり前」が当たり前ではない人々もいることを知りました。

自分の現在地を自らの努力と解釈することもできるけど、やっぱり自分は頑張れる環境にいたんだなと実感しました。

この時に「使命感」に近いものが生まれました。
15歳で「身の丈」を知るような社会ではなく、学び直しも含めて常に自らの可能性に挑戦できることが常識となる社会を。

先程、自分は頑張れる環境にあったと書きましたが「教育格差」は、社会のみんなが当事者だと思っています。

それは、自分も含めて、すべての人が何かしらの潜在可能性を捨ててしまっているかもしれないからです。

教育には常に「こうであったかもしれない」「よりよい教育的介入があったかもしれない」と。

1人ひとりがよりよく生きるために、受験勉強だけではなく、様々な機会を通じて、自己の可能性を最大化できる社会の実現を志すようになりました。

そんな原体験があり、その社会に向けて自分ができることって何だろう…?と考えるようになったため、
何となく先生になりたいな…と思い進んだ今の大学(そもそも教員という関わりしか知らなかった)でしたが、それとは違う教育へのアプローチを視野に入れるようになりました。

でも動き出すにもまったく知り合いもおらず、色々な団体で活動している大学生に憧れて、何もできない自分をひたすらに責め続けてきました。

そして転機が訪れたのは大学1年生の1月。
「できない」状態からついに動き出します。
思いだったのならば、すぐ行動しろよ!と時々自分に言いたくなりますが、

「できる」という状態になるためには「できない」という状態を経験しないといけない

と、ぼくは思っているし、今もちょっと気になることがあるけど行動ができず…という相談にも、いきなり行動に駆らせるのではなく、その子の声を聴くところから始めています👂

芽が出てくるスピードなんて人それぞれですからね!気になって土を掘り起こしたら元も子もないと思ってます。ぼくらにできるのは自ら芽が出てくる環境づくりです🌱

少し遠回りをしましたが、そんな期間を経て、ついに動き出します🏃

今回は一旦こちらにて!
ここまですべて読んでくださった方も、少しでもこの記事を読んでくださった方もありがとうございます😊

一つひとつを丁寧に紐解くと長くなりますね🫠ぜひ読んでの感想などお聞かせください!気になった方はお気軽にお声掛けください🙆‍♂️

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