関 淳起(せき じゅんき)

本を読んだ感想を記していきます。 成毛眞さんの書いた『黄金のアウトプット術』を読み、ア…

関 淳起(せき じゅんき)

本を読んだ感想を記していきます。 成毛眞さんの書いた『黄金のアウトプット術』を読み、アウトプットを前提にすれば、インプットの質が高まると学び、実践。インプットの質向上が目的ですが、感想を読んで、誰かがプラスの感情を抱いていただけるとなおうれしいです。

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最近の記事

『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』 ピョートル・フェリクス・グジバチ

○読書メモ相手と生産性の高い仕事をするには、雑談にもリラックスした中でも、目的意識が必要。 本書が示す雑談の目的は4つ つながる、調べる、伝える、共有する その中で、相手の価値観、仕事の基準、仕事の進め方に迫る質問をしながら、信頼関係を深めていきたい。

    • 『神・時間術』 樺沢紫苑

      ○読書メモ仕事で成果を出し、自由時間もたくさん生むための時間の使い方を解説。 実践することを5つ ①整理整頓 探し物をするだけで集中力低下。苦手だけど、時間を無駄にしないためにやる。 ②ストップウォッチで制限時間を設定日 制限時間を決めることで仕事効率アップ。さらにストップウォッチで見える化する。 ③集中力が落ちてきたら運動 特に午後は集中力が落ちることが多いので、適度に運動し、リフレッシュ。 ④移動時間に耳学 無駄な時間も学びに変える。特に仕事で運転しているときに

      • 『数値化の鬼』 安藤広大

        ○読書メモ客観的に自分を見つめるために、とにかく数値化して、足りないところをPDCAサイクルを回して埋める思考法を解説。 抽象的なふわっとした要素をとにかく排除して、数値化による仕事にまつわるメソッドが盛りだくさん。 ・管理部門でも、「ミスの回数は何回だったか」「業務改善数は何回あったか」など、数字で図れる部分をできるだけ見つける。 ・「社員数10人未満のクライアントからのメールの返信率が高いので、小企業へのアポを1.5倍にします」など、数字の入った分析で、行動量の増加を

        • 『知的複眼思考法』 苅谷剛彦

          ○読書メモ20年以上前に書かれた「自分の頭で考える」とはどういことか解説した本だが、色褪せることなく普遍的。 当たり前かもしれないが、仕事でも使える頭の回し方が盛りだくさん。 ・結論から述べて、その後に理由を説明する ・複数のケースに共通するポイントとなる概念を探して、仮説を立てる ・新たな事業を行う際に、当初の意図を打ち消してしまう副産物や抜け道がないか考える などなど 常識論を超えて、真に何かにプラスの方向に意味があることを成すための思考法を身に付けたい。 ※本書

        『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』 ピョートル・フェリクス・グジバチ

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        • 教育
          1本
        • 小説
          2本

        記事

          『子どもが面白がる学校を創る』 上阪 徹

          ○概要リクルートを経て、留学斡旋会社を起業した後に、横浜市の中学校長を勤め、広島県の教育長に就任した平川理恵さんによる公立校改革を描く。 「イエナプラン」教育実践校の設置、公立の国際バカロレア認定校の創設など、これまでになかった改革を進めていく平川教育長。印象に残った3点を以下で紹介したい。 ①民間の力の活用 異年齢集団で学ぶイエナプランを実践するオランダ視察でも、商業高校改革のため世界経済の最先端を走るアメリカ視察でも、図書館のリニューアルでも、とにかく造詣の深い民間

          『子どもが面白がる学校を創る』 上阪 徹

          『利他とは何か』伊藤亜紗編

          子供の頃から、人の気持ちを考えて行動しましょうという呼びかけを幾度となく聞いてきた。 人の気持ちを考えて行動することは間違ってないと思うが、時に、なにが人のためになるのかわからない、人のために行動している自分になりたいだけ、ということもある気がする。 コロナ禍において特に、利他の精神を問われる機会が増えたように思う。(みんなのために不要不急の外出を控えましょう的なもの) そんな折に、本書は真に利他であることとはどういうことか、5名の識者が論考を寄せてくれている。特に印象

          『利他とは何か』伊藤亜紗編

          『教育論の新常識 格差・学力・政策・未来』 松岡亮二編著

          デジタル化、EBPM、全国学力学習状況調査など、20のキーワードを各分野の専門家がわかりやすく解説。 その中から特に印象に残った2点を紹介したい。 1つ目は、文科省のデータ収集・分析能力のなさである。 これは文科省に限った話ではなく、教育行政全般に言えることだと思う。思いつきの教育政策ではなく、科学的に政策立案していく上で、一介の行政官としても、資質を高めていかなければならないと感じる。(オンラインで統計学の講座を受けたり、本を読んで勉強したり、大学で学び直したり、他に

          『教育論の新常識 格差・学力・政策・未来』 松岡亮二編著

          本の紹介文~多様性尊重への疑問~『正欲』朝井リョウ

          多様性の尊重が叫ばれる社会であるが、とても人には言えそうもない性質を持った人はどうすればいいのか。本書は小説を通して「多様性」という言葉のもつ脆さと、多様性からこぼれ落ちるマイノリティの生き方に焦点をあてる。 多様性、ダイバーシティ、社会的包摂など誰もが生きやすい社会の実現を、本音と建前はありつつ、多くの個人、自治体、企業は掲げているが、その掛け声に違和感を持つ方にぜひ本書を手にとってほしい。 この小説は、就活生の苦悩を描いた『何者』で、最年少で直木賞を受賞した朝井リョウ

          本の紹介文~多様性尊重への疑問~『正欲』朝井リョウ

          本の紹介文 ~多様性の尊重と向き合い方~ 『スター』朝井リョウ

          朝井リョウさんの小説の魅力は、登場人物の配置を含めた物語の流れの美しさ(意味のあるタイミングで意味のあることを語らせる構成の妙)と、時代を反映した主題に著者なりの答えを思いきって、書き切るところにあると思います。(えらそう。) デビュー10周年を記念した本作は、大学時代に共同作品により映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘のその後を描く。尚吾は卒業後に日本を代表する映画監督である鐘ケ江氏のもとで、細部にこだわる本格派の作品づくりに携わるが、時代のニーズにマッチしにくく、収益に

          本の紹介文 ~多様性の尊重と向き合い方~ 『スター』朝井リョウ