五十嵐大

父との結婚|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

父との結婚|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

 ぼくは目と耳の両方から情報を得ることができる。それが「当たり前」のことすぎて、そのどちらかが困難な状況になったとき、一体どんな気持ちになるのか想像できていなかった。  聴こえる大人たちに囲まれ、意味もわからずに病院での検査を繰り返させられた、聴こえない母。当時の彼女には、どんな景色が見えていたのだろうか。 ※聴こえない母との会話では、手話の他、口話、筆談、ボディランゲージなどが入り混じっていますが、本記事では一律で表記を統一します。〔 〕内は筆者による補足です。また、文

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子どもの頃|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

子どもの頃|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

「大ちゃんはなんだってひとりでやって、大人だねぇ」  子どもの頃、周りの大人からよくこんなことを言われた。同世代の子たちと比較すると、少し大人びていたらしい。それを褒められることが多かった。  でも、うれしくはなかった。「なんだってひとりでやっている」のではなく、「ひとりでやらざるを得なかった」だけだから。人間関係や将来のことで躓いても、耳の聴こえない両親には相談しづらかった。自分が抱えているものを、手話で正確に伝えられない。だから、黙って、ひとりでやっていくしかなかった

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母のことが知りたい|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

母のことが知りたい|聴こえない母に訊きにいく|五十嵐 大

 すべてを詳らかにされるのが公正中立な世の中だとしても、それでもぼくは、この世には明らかにされなくていいこと、知らなくていいことがあると思っている。友人がついた嘘、パートナーの過去、家族の傷跡。大体の場合、それらを「知る」という行為には痛みを伴う。  でも、「これだけは知るべきではないか」と個人的に思っていることがある。ぼくの母が抱えている、過去だ。  母は耳が聴こえない。生まれつき聴力がない、先天性の聴覚障害者である。彼女はろう学校時代に、同じく耳が聴こえない父と出会い

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【天邪鬼な性格でここまで生きてきた。】

【天邪鬼な性格でここまで生きてきた。】

私は天邪鬼な性格をしている。 まずは高校時代。私は5科目の中で英語が一番苦手だったのに、英語科に在籍していた。英語が出来ないので、仕方なく数学を一生懸命勉強して、数学を特異科目としていた。この時点でかなりの天邪鬼だ。 そして、高校時代は泳げないのに水泳部に入部した。もちろん、蹴伸びしかできな奴など選手として全く使えないので、マネージャーとして入部した。 同じ学年のマネージャーは3人いたはずなのに、みんな途中から「やっぱり選手になりたい」と言い出し、学年で1人だけのマネー

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五十嵐大×岸田奈美トークイベントすごく良かったよ!

五十嵐大×岸田奈美トークイベントすごく良かったよ!

五十嵐大×岸田奈美トークイベント「障害のある家族と共に生き、その人生を書くことについて」が、凄く良かった。 こんな未明から岸田奈美さんファンの元彼にメールする所だった。noteでご報告。 五十嵐大さんと岸田奈美さんが対照的な印象だったけど根っこは一緒な気がした。お互いに傷ついてきて優しい方たちだから岸田さんは明るく大袈裟に声張り気味で話す事でご自分を守っていて、五十嵐さんは必要以上に自分や感情を出さない事でご自分を守っているのかなと感じた。どうかお2人共お幸せになって欲し

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【参加して良かったイベント】家族をみんなでカンガエルーシンポジウム

【参加して良かったイベント】家族をみんなでカンガエルーシンポジウム

本日13時半より17時迄こちらのイベントに参加した。きっかけは昨年TwitterでライターでCODAの五十嵐大さんさんのツイートを拝見したのでその場でオンライン講演を即申し込んだのだ。マイノリティの方々の記事を書いているのを以前より拝見してて文章が素敵だと感じていたが、CODA(Children of Deaf Adults)ろう者の親を持つ聴者の方だ。 登壇者は聾者の子を持つ母の議員の今井絵理子さん・ご両親が聾者のCODAの五十嵐大さん・姉さんと弟さんが聾者のSODA(S

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聴こえない子どもになりたかった|五十嵐 大

聴こえない子どもになりたかった|五十嵐 大

■五十嵐 大 ライター/エッセイスト。社会的マイノリティに関する取材、執筆を中心に活動し、エッセイ『しくじり家族』にてデビュー。2021年冬には2冊目のエッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(仮)を刊行予定。 Twitter:@igarashidai0729 ★前回はこちら。 ★最初から読む。 耳が聴こえない子どもになりたい――。思春期の頃、そう思ったことがある。 僕の両親は聴覚障害者だ。母は生まれつき音を知らず

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J-WAVE JAM THE WORLD CASE FILE CODA=Children of Deaf Adults について

J-WAVE JAM THE WORLD CASE FILE CODA=Children of Deaf Adults について

12/7(月)から4日間放送。 CODA(コーダ)のライター五十嵐大さん について放送がありました。 ---------------- CODA(Children of Deaf Adults)とは 聴こえない親の元に育った聞こえない子供の事。 1980年代にアメリカで出来た言葉。 手話が出来るCODAは手話と音声日本語のバイリンガル。 手話は言語であり福祉ツールではない。 ---------------- 五十嵐さんは20代半ばにCODAという言葉を 知り一機に世

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【お知らせ】「家族をみんなでカンガエルーシンポジウム」クラウドファンディング開始

【お知らせ】「家族をみんなでカンガエルーシンポジウム」クラウドファンディング開始

【クラウドファンディングスタート!】 #READYFOR #クラウドファンディング #今井絵理子 #丸田健太郎 #五十嵐大 #しくじり家族 家族内のコミュニケーションで悩んでいる人はかなり多くいます。特に聞こえない人が居る家族だと更に問題が複雑化してきています。 一緒に暮らす家族だからこそコミュニケーションを円滑にして幸せな家庭を築いていきたいものです。 そんな想いから様々な立場の方をパネラーとして、みんなで一緒にカンガエルー(プロジェクトキャラクターです)シンポ

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