ガダラの豚の伝承は、色んな文学作品において重要なモチーフとなっているように見える。ドストエフスキー『悪霊』や夏目漱石『夢十夜』ではもちろん、三島由紀夫『豊饒の海』でも暗に描かれている気がする。
『ガダラの豚Ⅲ』 アフリカから連れだされた娘を追って魔術師は東京でひそかに企んでいた。撮影に関わった人々を奇妙な形で殺していく。最後にはテレビスタジオ総勢を操って一家を殺そうとかかるが大生部の活躍で娘を奪われず完結。リアルに近いファンタジーの作品で、好奇心旺盛な人におすすめ。