図書館司書になってしまった⑤「予言」
おはようございます、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!
お陰様で、今回でちょうど20回目の投稿となりました!
当初は「気が向いた時に投稿しよう」くらいの気楽なスタンスで始めたつもりだったんですけど、なんだかんだで毎日のように投稿していますね。
それはきっと、これまで私が「読む」専門だったのが、自分で文章を「書く」ことによって、その難しさと同時に、書く楽しさ、表現する面白さを知ることができたからかなぁって思っています。
あと、「読んでくださっている方がいる」ということが、ものすごく励みになっていると言うのもあります!いつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます!
まったくもって下手の横好きで困ったもんですが、どうか引き続きお付き合いいただけますと幸いです。
…さて、そこに来て今回の記事なんですけど、10回目の投稿の時に「記念すべき」という名目で「図書館司書になってしまった②」を書いていたので、記念すべき20回目の今回も、「図書館司書になってしまった」の続きを書いてみようと思います。
前回の記事、「図書館司書になってしまった④『歓迎会』」(https://note.com/hashitosho/n/n35a5b5745ff4)では、大学図書館の初出勤日、仕事終わりのタイミングで女性スタッフ3人に声を掛けられ、なんと私の歓迎会をしてくださるということで「4人でプチ歓迎会だー!」って盛り上がってたら、紆余曲折あってその日に出勤していた男性スタッフも全員参加することになり、職場全体の歓迎会に発展してしまった、という所まで書かせていただきました。
そうして波乱の幕開けとなった歓迎会でしたが、途中から会社のTさん(「図書館司書になってしまった②、③」を参照)も合流したりして、思いのほか盛り上がりました。
件のお姉さま3名も、お酒が入ると「陽気なお姉さま」、「一切変わらないお姉さま」、「悪い酔い方をしてベロンベロンのお姉さま」と、三者三様の酔い方をされていて、私は基本、ベロンベロン姉さんにずっと捕まっていました。
「おいー、ハシモトー、お前新卒だよなー?」
「あ、はい、そうですね」
「じゃあ、22とか23だろー?」
「あー、はい、そうですね」
「えーっ?
なんで図書館なんて来たの?
大学ん時、司書課程取ってた?」
(うっ、姉さん、ベロンベロンなくせに痛い所を突いてくるな…)
「あー、いや、司書課程は取ってないんですけど、図書館は好きでよく使ってたので…」
「え、って言うかさ、って言うかさ、ハシモトちゃまってバイトだよね?就活とかしなかったの?大学出て、新卒でバイトで、しかも司書も持ってなくて図書館来るとか、マジでなんで?」
(うわあっ!この人すごいな!酒の勢いとは言え、聞きにくい事をこんなにズバズバ聞けるもんか?!)
(…って言うか、「ハシモトちゃま」って何?!)
「いやー、なんででしょうね~?気づいたらこうなってました、ハハハ~」
「ハハハってあのね、ハシモトちゃまはまだ若いから、まだ間に合うから言うけど、よっぽど図書館で働きたいとか、給料安くても図書館がいいんだ!みたいなのが無いんだったら、早いうちに抜け出さないと手遅れになるからね。ここに染まる前になんとかしないと、一生抜け出せなくなるよ!」
(えええっ?!出勤初日の人に何を言うんだ、この人は…)
と思っていたら、これまで静かに、穏やかに飲んでいた「一切変わらないお姉さま」が、さすがに見かねたのか、
「ねえちょっと、出勤初日の人に何言ってんの?!せっかく入ってくれたのに、辞めちゃったらどうすんのよ?!…ハシモトさんごめんね~、いきなりこんな話聞かされても、って感じだよね?ほんと、気にしなくていいから!」
と割って入ってくださって、「助かった~」とほっとしたのも束の間、すぐさまベロンベロン姉さんが
「あのねえ、私はハシモト氏のことを思って言ってあげてるんだからね、だって…」
と続けようとしていたのを(ハシモト氏?)、今度は「陽気なお姉さま」も入って来てくれて、二人がかりでなんとかなだめてくれて、そうしてそのまま歓迎会もお開きとなりました。
歓迎会を開いていただけて嬉しかったし、とっても楽しい会だったけど、な~んか、「モヤっ」というか、心の奥底に「チクッ」とした痛みが残ったような、そんな気持ちで帰路についたのを覚えています。
…と、ここまで当時のことを思い出しながら書いていたのですが、よくよく考えたらあれから十数年、結局ベロンベロン姉さんの言う通り、予言の通りになっちゃったなぁって、書きながら若干、血の気がサーっと引くような感覚に陥りました。
ただまあ、ここまで来てしまえばもう後悔も無いし、図書館人生一直線で行ってやろうじゃないか!と、腹も括れましたが。
本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!