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この世界にとどまる方法を考えていきましょう

カウンセラーさんが私の目を真っ直ぐ見て言ってきた。


その時はなかなかに難しい事を言われたなと思ったよ。

「そんな方法あるんですか?!」
「ってかとどまっていいんですか?!」
「どうやるんですか?!」

って。

一瞬で脳内に言葉が溢れてきた。

「もうバイバイしなきゃ無理。」

近頃ずっとそう思って苦しかった。

「さよならしなきゃ。」
「もういいよね。」

って。


だからさ、

カウンセラーさんの

この世界にとどまる方法を考えていきましょう

がなかなかに難しい事だと思ったんだよね。



でも本当は

「『一緒に』、この世界にとどまる方法を考えていきましょう」

って言ってくれたんだよね。


脳内が一瞬騒がしくなった後、その言葉達が喉くらいで溜まって唾を飲んだ。


はい。

そうですね。


そうしか言えなかった。


真っ直ぐなカウンセラーさんの眼差しが痛くて、強い気持ちが伝わってきた。
混乱を突き刺す瞳が鋭くてびっくりした。

私がお世話になってるカウンセラーさんは、とてもおっとりした見た目で、お話を聞いてくれる時もゆっくり大切に受け取ってくれる人。


だから怖いくらい届けてきた思いが強くて痛かった。




そんなに追い込まれてるんですね


とも言われたんだ。


私は?が3つくらい浮かんだのだけれど、カウンセラーさんは真剣な眼差しのまま言っていて。



これは自殺未遂をしかけた後日のカウンセリングでの出来事。




今日はその時から1ヶ月と少しが経ったかな。


今私がこの世にとどまれているのは薬やアルコールや食べ物や助けてくれた人たちのおかげ。
でもいつまで頑張らなきゃいけないのかと怖くなって不安になって苦しくなるのは変わらない。

みんなも頑張って生きてる。

それは百も承知。

もっと恵まれない子が世界には沢山いる。

それも百も承知。


でもわたしの心の奥底に蠢いてる過去の私たちやその時の固まった感情が自分という存在を許せなくて嫌いで気持ち悪い。


だから辛くてバイバイするしか考えられなかった。


でも乗り越えて今日までわたしの命をこの世界にとどめることができた。


小さいステップかもしれないけれど、

今日までありがとう。
そしてバイバイじゃなくて、これからも健康を目指して生きていけたらな…

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