おてつたび体験記~徳島県鳴門市「なると金時」収穫作業【生活・観光編】
こんにちは!七年の海です。
今回は、前回に続いて、【おてつたび「なると金時」収穫作業】
の生活および観光のことについてお伝えいたします。
時系列に沿って書いてみましたが、順番が前後していることもあります。
ちなみに、この記事、めちゃくちゃ長いです!!14,000字超w
分割することも考えましたが、あえて、書き上げたそのままで投稿。
長ーいエピソードは、充実の2週間を物語っているのでは??なんてね~
(記事を複製すると、リンクや写真が消えてしまって面倒なのw)
2週間の楽しい生活ぶりを感じて頂けたら、うれしいです^^
【アイキャッチ】清少納言の墓所・天塚堂(あまづかどう)にて
「枕草子」で有名な清少納言のお墓って、ここにあったんですね!
思わず、ツーショット写真を撮影。光栄の限りです^^
おてつたび初日は少し緊張した
7月22日(月)晴れ 13:30 鳴門駅前集合
この日は、お仕事なし。
市役所の会議室で概要説明、自己紹介。
利用者マニュアル、参加者のスケジュール表、農作業マニュアル、なると金時「里むすめ」のパンフ、半農半Xのパンフ、鳴門市内の観光案内の配布あり。ここで、部屋割りと大まかなスケジュールを把握。
オリエンテーションのあと、車で市内をぐるっと一周してくれました。
車内で、ほかの参加者の方とおしゃべり。
みんな、初対面なのでちょっと緊張。私も、外の景色を見ながら静観w
でも、市役所の方がいい感じにお話を振ってくれて、
けっこう話が弾んでいたかな。
そうそう。20代の若者二人が早くも意気投合してて、
場を盛り上げてくれてたね。ありがたい!
だんだん、お互いのことが分かっていく感じ。久しぶりだな~~~
さつまいも畑のある里浦町を通って鳴門スカイラインにある展望台へ。
ウチノ海に浮かぶハート島を見学。
それから、大麻町の方へ向かって1番札所霊山寺へ。
そして、最寄りのスーパーで買い出し。
ここで、お米や飲み物など、重たい荷物を買っておきましょう。
最後は、宿泊場所である鳴門教育大学の職員宿舎まで送ってもらいました。
シェアハウスでの生活
2週間、職員宿舎でのシェアハウス生活。
お部屋は3LDK。ただ、1室はエアコンなしのため使用せず。
2人一組で寝泊まり。
エアコンはリビングに1個だけ。でも、襖を開ければ、個人スペースまでしっかり冷房が効くので、特に問題はなかった。扇風機もあったよ。
なるべく自炊しようかな~と思い、無洗米5キロを購入。
最初、4合炊いておきラップで包んで冷凍。都度、解凍して食卓へ。
ですが、結局のところ、半分くらい外食してて使いきれず。
シェアハウスをしている徳島の友だちへあげちゃいました。
醤油や塩といった調味料もやはり余ってしまい、友だちのところへ。
食費を浮かすうえでも、基本的な調味料くらいは持参してもいいかも。
重宝していたのは、冷凍食品やカップ麺。
朝の仕事を終えて10時過ぎ。
シャワーを浴びたり洗濯したりしているともうお昼ご飯。
電子レンジやお湯で、さっと簡単に調理できるのがとても助かった。
のりたまふりかけや塩昆布、味噌汁の素を買い、朝食で塩分補給。
普段、あまり料理をしない、ものぐさな私の食生活は、貧弱すぎて、
あまり参考にならないと思いますが・・・笑
そうそう。
同室のルームメイトの方(Yさん)が個人経営のお惣菜屋さんを開拓してくれて、随分、おすそ分けを頂きました。有難かったですね!
お返しに、冷凍食品の枝豆や玉ねぎカレー、農家さんから頂いたさつまいもをご馳走しましたよ。
料理が得意でない人であっても、こうして、ルームメイトの方と食べ物をシェアできること。これもまた、共同生活のいいところですね^^
真夏のこの時季。
入浴をシャワーだけで済ませる方も多いと思いますが、
私は断然、湯船に浸かる派!そうしないと、疲れが取れない!
自分で持参したバスソルトやお土産屋さんなどで買い求めた入浴剤を入れたりして、入浴タイムを楽しんでいました。
鳴門でおススメのスーパー銭湯は、「鳴門天然温泉 あらたえの湯」。
お値段がお安めということもありますが、なんといっても、
露天風呂からボートレースを観戦できること!
「鳴門ボートレース場」に隣接。
温泉に入りながら観戦できるなんて。非常に珍しいのでは?!
ただし、露天風呂から競艇場を望めるのは男湯だけみたい。
ですが、有料ラウンジ(+500円、会員登録必須)を利用すれば、
誰でも涼しいお部屋からじっくり見られます。
ルームメイトのYさんはここがとても気に入ったみたいで、二人して感動しまくってました!私も、2回行きましたよ笑
ルームメイトのこと
こうした合宿生活は本当に久しぶり。
修学旅行を含めて、両手で数えられるくらいしか経験がない私。
正直、最初は緊張もありました。
ですが、同室の方(Yさん)が私とほぼ同年代で話が合って、
ずいぶん仲良くさせて頂きました。
一緒にご飯食べに行ったり、遅くまでお話ししたり。。。
お互いもう30代後半。
世間では結婚して子どもがいてもおかしくない年齢。
二人とも独身だったのも、たぶん、よかったのかも。
一緒に過ごすのももちろん楽しいけれど、
一人の時間も同じぐらい大事にしたい。価値観が似ているようでした。
これは、本当に大事なことで、とても有難いことでした。
正直、ほかの方だったら、ここまでうまく過ごせたかどうか・・・
けっこう、私って、ワガママで繊細なんですよお~~~笑
いい感じに過干渉しないような関係性でしたので、一緒にいても
とても気楽というか、本当に楽しかったですね。いい思い出ですよ~
共同生活に少し抵抗感のある方は、ちょっとしんどいかも。
2週間という短い期間だからこそ、なんとかなった、というのもあった。
ですが、どんな出会いがあるか、やってみないと分かりませんよ。
Yさんのお話を少しだけ
初日の夜は、同室のYさんと遅くまでお話ししましたね。
あまり詳細は書きませんが、とても腰の低い方で心優しいYさん。
おてつたび参加のきっかけはというと、
「占いに行ったら、『農業をやりなさい!』と言われたから」
なにそれ!オモロすぎるやろ~~~笑笑笑
まあ、あまり人様の動機を茶化したりしてはいけませんが、
私はその理由に強く惹かれる、というか俄然、興味が湧きました。
おかげで、すっかり打ち解けて、夜遅くまでお話ししていたのでした。
本当に、楽しくて楽しくて。ずっと、笑っていたように思います。
ときに真剣なお話をしたりして。
とても貴重な、充実していた時間でした。
どちらかというと、一人で過ごす時間を大切にされるYさん。
とても気遣いのできる人でしたね。ちょっと「気にしい」なところも、
Yさんらしくて、大変好感が持てました。
見た目、農家さんって感じなんですよね!貫禄がある、っていうか。
接客業が長いそうで、柔らかい物腰と親しみやすいお人柄がまさにぴったり。納得。ちなみに、私より1歳年上の方でした。
Yさんとは、夜ご飯を食べながら(Yさんは晩酌w)、
お互いの農家さんの話をしたり、「今日、〇〇へ行きましたよ!」って報告し合ったり、お互いの家族のこともお話ししたりして。
そうして、すっかり、じっくりお話しするのが日課になりました。
話をしているうちに、だんだん、将来のこととか自分の夢とか生き方とか。
こういう風に働きたい、こういう結婚がしたい、こういう処に住みたい。
そういうところに話が及んでくる。まあ、若気の至りってやつ??!
でも、こういう時間って、人生において、必要だと思うんですよね。
人生の休息、というか、相手との対話によって、自分を客観視するというか・・・とても大事な時間であったことは、間違いない。
今振り返っても、本当に幸せで嬉しい限りでした!!!
本当に、出会えたことに感謝。その節は、ありがとうございました^^
また、いつの日か、どこかで、お会いしたいなあ~・・・
Yさんとは、早速、2日目にご飯に行きました^^
市役所の方おススメのお店「味処 あらし」。魚料理のお店です。
まだ、おてつたび始まったばかりなのに、
二人だけで打ち上げだ~~なんて、はしゃいだりしてて笑笑
お魚は美味しいし、話は弾んで楽しいし。いい夜を過ごしました^^
鳴門で過ごす日常
鳴門は川のある町
市中心部を撫養川(むやがわ)が流れています。
川べりの風景って、なんか落ち着くんだよな~~
日中、遊び歩いて日が暮れて。
夕暮れ、川べりを自転車で走っていると、
どこからともない、笛と太鼓の音色が~♪
徳島といえば、阿波おどり!練習風景に出くわしたこともありました。
川べりの地べたに座ってぼうっと眺めたり。
そうそう、男踊りと女踊りがあって。
ちっちゃなちびっ子も練習しててほほえま~^^
夜の潮風に乗って踊りの練習を見ていると、なんだか地元民になったような
いい気分・・・こうして、徐々に私の心は鳴門色に染まっていく。。。
移動手段は自転車
ママチャリ。久しぶりに乗りました!
普段、車移動なので。今年初じゃないかな、チャリ漕ぐの。。。
最初の1週間、このチャリ漕ぎが思いのほか大変だったよ!
橋を渡る、ちょっとした坂道でもしんどい。
日中、気温が高くて、自転車漕いでいるのは、学生くらいでしょうか。
畑仕事でくたくたになるより先に、自転車で筋肉痛になるなんて。。。恥
途中から、バス移動も加わりました。
普段、バスも乗らないので路線図すら分からなかったのですが、
さすがグーグルマップ。きちんとバス路線図、発車時刻も反映。
徳島バスが運行。なお、支払いは現金のみ。
幸い、徳島駅と鳴門駅を結ぶ路線があり、
徳島市へ出るときに重宝しました。
慣れてきたところで、観光へ
7月25日(木)晴れ おてつたび4日目。
ようやく、体力的にも慣れてきて、初めての市内観光。
自転車で近場をぐるぐる~。
清少納言のお墓・天塚堂へ
最初、グーグルマップで見つけたときはびっくり!
えっ、ここにお墓あるの!??というか、お墓が存在することにも驚き。
てっきり、京都にあるものだとばかり。
お墓へ行く前に、天塚堂を管理している観音寺へ。
きれいな清少納言さんのお姿を目にすることができます。
里浦の閑静な住宅街にあるお寺。心静かに参拝します。
続いて、お墓・天塚堂へ。境内にある解説文によると・・・
清少納言の父・清原元輔(きよはらのもとすけ)は、里浦の領主をしていたことがあると伝えられている。清少納言は一条天皇の中宮定子(ていし)に仕えていたいが、長保2(1000)年、24歳という若さで死去。
清少納言35歳の時とされる。
晩年、清少納言は父の一族や知人を頼り、ここ里浦の地へ移り、
居を構えたという。残念ながら、清少納言の正確な生没年は不詳であるが、
どうやら万寿3(1026)年、60歳で没。
里浦の地にお墓を建立したと伝えられている。
清少納言といえば、
「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは・・・」
でお馴染みの、「枕草子」ですよね。
紫式部「源氏物語」をはじめ、平安文学の代表作の一つ。
実に、千年前のエッセイが現代もなお読み継がれ、
今日でも伝えられている事実自体がすごいこと。
折しも、今年の大河ドラマは「光る君へ」!
清少納言役はファーストサマーウイカさん(ドラマでは「ききょう」役)。
なんか、すごく運命的な感じがするっ。
里浦のさつまいも畑にほど近く、小さな集落にポツンとあるお堂。
当然、ほかに参拝している人の姿はなく。
道中、案内看板もなく、本当に知る人ぞ知る歴史スポット。
こんなところまで、ファーストサマーウイカさんはいらしたのかな?!
そんなことを思いつつ、お堂で手を合わせていると、不意に涼しい風が。
炎天下のなか、自転車を走らせ汗だくになっていたところ、まさに心安らぐ心地よい風が吹いてきたのです。不思議な瞬間。。。
歴史の教科書で知っているくらいで全く平安文学に詳しくないですが、
こんな場所に来られるなんて・・・そうそうあることではないはず!
「枕草子」を読むこと。
清少納言さんに導かれてここまで来たのであれば、きちんと自分のなかの宿題として、今後、取り組んでいきたい。深く深く感動する時間でした。
岡崎海岸にて
海を眺めながら、しばしお昼寝。
暑い昼下がり。ほかにも東屋で休んでいる人の姿。潮風が抜けていく~^^
海の青、空の青、島の緑、そして雲の白。本当に景色がいい!!
ウズパークで子どもたちに出会う
さらに西へ進むと、大毛島につながる橋のたもとへ。
鳴門ボートレース場の隣、スケートボード場に目が留まる。
「ウズパーク」。そこで、練習している子どもたちの姿が。
おもむろに話し掛けてみるとなかなか口達者な男の子で、
面白い子やったな~阿波弁でしゃべる感じがなんとも可愛かった!
男の子「おじさん、なにしてるん??」
私「”お兄さん”ね!アルバイトで来てるよ。さつまいも掘りだよ~」
男の子「あ~、ニートね。知ってるよ!!」
私「違うわ!仕事してるから、ニートやない!!」
自然とエセ阿波弁っぽくなったり笑
毎日、暗くなるまで練習してるみたい。いいねえ~、外で遊ぶのは。
でも、ケガだけは気を付けなさいね^^いろいろ冗談を言い合ったり。
最後はお互い名前で呼び合って、「じゃあな~〇〇(私の名前)!」
おませさんな男の子とのステキな出会い。楽しかったな~~~^^
映画館にも行ったよ!
7月30日(火)晴れ フジグラン北島(板野郡北島町)にて
大型ショッピングモールにあるシネコンで映画鑑賞。
長編アニメ「サマーウォーズ」リバイバル上映!
2009年上映。15周年2週間限定上映でした。懐かしいなぁ~
入場者特典の花札は夏希センパイ!ヤッター!かわいい~^^
栄おばあちゃんのお手紙シーンでは、涙、涙ぼろぼろ。。。
長野・上田へ行きたくなりました^^まだ、行ったことない。
ちょっと遠出~友だちと淡路島へ!
7月28日(日)晴れ おてつたび休日
友だちの車で遠出しました。行ってみたかった淡路島へ!
(もちろん、ガソリン・高速代は私持ち。当然です^^)
6月、お遍路さん巡礼旅から帰る道中、淡路島を通過して以来。
島は観光するところがいっぱい!
淡路島は南北に長い島。
この日は、真ん中の淡路市~南あわじ市の辺りを観光。
北淡(ほくだん)の方までは行けなかったな~また、今度行きたい!
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
まずは、伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)へ。
「古事記」「日本書紀」に登場する日本を創造した神、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀る日本最古の神社とされる。淡路島は「国生み神話」の島としても有名。
ちなみに、6月は、おのころ島神社へ行っています。
ここも、「国生み神話」を伝える神社として有名。
そして、超有名な縁結びパワースポットでもありますね。
淡路島の名産といえば、玉ねぎ!
大きくて甘くておいしいんですよね~^^もちろん、食べましたよ!
玉ねぎ丸ごと1個!淡路島カレー!!
南あわじ市にある「ふくカフェ」で食べました。
玉ねぎのボリューム感に圧倒!!
丸ごと1個使ってるのに、全然辛くない!美味しいな~~~
カレーは少し辛口。チーズのおかげで味がまろやかになる。よきよき。
築100年以上の古民家を改装したお店だそうで、
奥までお部屋があって広いな~涼しくて最高だった・・・
同じ敷地内に「淡路島コーヒー」も販売。
友だちと一緒に試飲させてもらいましたよ^^
玉ねぎオブジェ発見!
やっぱり、写真撮影スポットは欠かせないですよね~
まずは、道の駅うずしお inうずまちテラスにて。
大鳴門橋と鳴門、四国方面を一望できる。
最高の晴天に恵まれて、友だちと一緒にテンション上がる~!
でも、すご~~~く暑かった!!!アイスクリームを食べました^^
続いて、うずの丘大鳴門橋記念館へ。
金髪のカツラを被って玉ねぎポーズ笑
あまりの暑さに、この行列を見て、「ムリ・・・」って断念したw
みんな、よく並ぶなぁ~~
この日は日曜日。道の駅も記念館もすごーく混んでた!
主に、大阪、神戸方面のお客さんが多かったですね。活気がありました。
玉ねぎ・・・じゃない!?
「島ビスケ」のオリジナルキャラクター「島なるオ」だそうです。
なんか、もふもふしてて、かわいいかも~~~^^
鮎屋の滝
そういえば、淡路島に滝があるのをご存じですか??
たまたま、グーグルマップで見つけた「鮎屋の滝」へ行ってみた!
水量があって、水がキレイ。
川遊びをしている子どもたちがいて、涼しそう~~
木陰を歩いていると、気持ちいいんだ~~
伝統芸能・人形浄瑠璃のお芝居を観る
7月31日(水)晴れ 休日
徳島市にある徳島県立阿波十郎兵衛屋敷へ。
人形浄瑠璃のお芝居を観ました。
徳島は「人形浄瑠璃の国」
文楽(ぶんらく)のルーツとされる人形浄瑠璃。
実は、徳島県は全国でも有数の「人形浄瑠璃の国」なんです。
恥ずかしながら、私も初めて知りました・・・
徳島の友だち曰く、地元の人でも知っている人は少ないみたい。
小学校の時に遠足で行くそうなのですが、歌舞伎、能楽に並ぶ伝統芸能。
なかなか、馴染みがないですよね。
文楽というと、東京や大阪で上映されているイメージしかなく、
お値段もお高いのでは??と思っていたのですが、
ここ阿波十郎兵衛屋敷では、なんと410円!!?安いっっっ!!
しかも、毎日公演あり。原則1日2回の定期公演(時期により変動あり)。
客席は120席。やや広いお部屋。ゆったり見ることができます。
公演前、施設の方から、阿波人形浄瑠璃のことや演目のあらすじについて、簡単な解説があります。初心者でも全く問題ありません!
舞台上部に字幕モニターがあり、公演中は、演者のセリフをリアルタイムで見ることができる。しかも、英語字幕付き。
この日も、外国人の方がお一人来ていましたよ。
演目は「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」。約35分の上演。
平日は人形座のみの出演で音声はCD音源。
個人的には、土日祝日の公演がおススメ!
太夫さん(物語の語り手)と三味線の出演があり、ナマで繰り広げられるお芝居は臨場感たっぷり。
テーマは「親子の情愛」。涙そそられる展開であること、間違いなし。
人形たちの繊細な動きにも注目。
可愛らしい娘・お鶴の健気な巡礼姿に心揺さぶられましたね。。。
私と人形浄瑠璃をめぐる伏線
実は私、四国と人形浄瑠璃について、ちょっとした伏線がありまして・・・
昔、藤子・F・不二雄の「エスパー魔美」が好きで、学生の頃、
漫画やアニメを見ていました。
主人公・魔美の父親が美術の先生で、連作「少女」制作のため、日がな、
魔美の裸のデッサンをするという、今日では衝撃的すぎるシーンがあまりにも有名。
主人公・魔美はある日、自分の中に眠る超能力・エスパーに目覚め、試行錯誤しながらも、世のため人のため、その能力を役立てるようになっていくという、基本一話完結のハートフルストーリー。
ちょっと小太りの頭脳明晰な男の子・高畑さんがいいキャラでした。
エスパー魔美には、欠かすことのできない参謀役。
おっちょこちょいでお転婆、だけど、正義感と友だち思いの優しさは、
誰にも負けない魔美ちゃん。ザ・王道なヒロインですよね~^^
彼女の代名詞は、なんといっても、テレポーテーション(瞬間移動)!
当時、憧れた方も多いのでは??^^
その声を演じたのは、ドラミちゃんで有名なよこざわけい子さん。
ちなみに、魔美のモデルは、原作者・藤子F先生の3人の娘さん。
お嬢さん思いの、優しいお人柄が滲み出るような、ハートフルで心温まる作品づくりが、私は特に大好きでした。
F先生のドラえもんよりも、エスパー魔美の方が私は好きですね^^
(エスパー魔美については、大好きなだけあって、語りたいことがいっぱい!この辺にしておきましょう笑)
エスパー魔美・劇場版にみる人形浄瑠璃
その劇場版で「星空のダンシングドール」(1988年)という作品があります。まさにタイトルにあるように、人形劇がテーマのお話でした。
映画「ドラえもん パラレル西遊記」の同時上映として制作された
短編映画。41分。
実は、作中、ここ徳島の人形浄瑠璃が登場しているのです!!
まあ、正確には「徳島の」とは言い難いのですが。
(以下、ネタバレになりますが)
人形劇団「こけし座」団長である青年の出身地がどうも四国らしく、
子どもの頃の記憶で、縁日で見た人形浄瑠璃の芝居に心奪われるという、
決定的なシーンが描かれています。
青年が夢破れて国へ帰る道すがら、今はなき、本州四国の連絡船に乗船。
ウィキペディアによると、岡山・宇野駅と香川・高松駅を結ぶ
宇高(うこう)連絡船で、JR四国の航路(鉄道連絡船)だったという。
どうやら、瀬戸大橋(1988年4月開業)以前の設定らしい。
別のカットでは、満開の桜が咲く丘から、瀬戸内海に浮かぶ島々を見下ろしていたり。四国や徳島を匂わせる描写が登場。
よって、阿波人形浄瑠璃と判断して差し支えないと思いました。
当時のアニメ作品としては珍しく、なかなか情緒たっぷりの渋い映画。
当時、子どもには不評であったと、監督の原恵一氏は述べているが、
今見ても、十分鑑賞に耐え得るクオリティーとエスパー魔美ならではの
お節介焼きストーリーとなっていて、一見の価値あり。
いい歳こいた大人は、それはそれは、もう、
ハートフルボッコで涙、涙ですよ~笑
そうした昔の記憶を呼び覚ましたりしていると、だんだん、
徳島に来たことは、私にとって、10数年ぶりの伏線回収だったな、と。
あるいは、学生の頃から、徳島とのご縁がすでに約束されていた、
ということでしょうか。
いずれにしても、人生における大事な伏線を、また一つ、回収したのが、
ここ阿波十郎兵衛屋敷でした。(ちょっと大げさかなw)
徳島初の文化勲章・瀬戸内寂聴さん!
十郎兵衛屋敷には小さな売店があるのですが、そこで見つけたのがこの本。
「生誕100年 瀬戸内寂聴物語」(2023年、徳島新聞社)
京都の寂庵のイメージが強く、てっきり京都の人かと思っていました。
寂聴さんのイメージは、やはり晩年の青空法話ですね。
長年、住職を務めた岩手県天台寺での法話が有名でしたね。
たくさんの人たちが押し寄せて、どの回も超満員。
みんな寂聴さんのお話に笑い転げて、泣いて、聞き入って。
そんなお姿を、テレビで繰り返し拝見したことをよく覚えていました。
特に、東日本大震災のあと、病床にあった寂聴さんが突如、
ベッドから跳ね起きて、東北をはじめて、日本各地を飛び回っていた
お話はあまりにも有名。
この本で初めて知ることばかりでしたが、「ナルト・サンガ」もその一つ。
鳴門市大麻町で、2009(平成21)年11月から始まった
「ナルト・サンガ」。青空法話ですね。
わざわざ、京都から車で3時間、毎月第4日曜日に開催。
当時、87歳という高齢のお体には負担も大きかったはず。そのバイタリティというか元気さには、本当に驚かされることばかり。
「ナルト・サンガ」は2010(平成22)年、88歳の時、背骨の圧迫骨折により長期療養で一時中断。だが、翌年、震災後の4月に再開。
2014(平成26)年8月に閉庵するが、そのとき92歳!
井戸寺に眠る遺骨
2021(令和3)年11月9日、多くの人に惜しまれつつ99歳で他界。
翌年、2022(令和4)年5月15日、生誕100年のまさにその日、
徳島市国府町の17番札所・井戸寺にその遺骨が分骨されたという。
遺骨が眠るのは、永代供養納骨堂「雀の郷」。
井戸寺??えええー!私も、お遍路で行ったお寺じゃないか!!
「雀の郷」という不思議な形をした円形状の納骨堂も見ていました。
どうやら、井戸の形を模したものだそう。
ここ、井戸寺に来たときは、ちょうど夕方の時間。
近所の子どもたちが「だるまさんがころんだ」で遊んでいましたね。
子どもたちの遊び声がこだまする、楽しい雰囲気のあるお寺だな~。
そう思いながら、参拝していたのを思い出しますね。
振り返ってみると、寂聴さんは、子どもからお年寄りまで、たくさんの人たちに囲まれて、本当に人がお好きでお話し好きで。
そんな寂聴さんが、近所の人たちが集い笑い合う、庶民の暮らし息づくお寺にいらっしゃるなんて。本当にステキだな~~^^
(ちなみに、寂聴さんの遺骨は、岩手県天台寺、京都・寂庵にも分骨されているという)
以下、当時、私が参拝した記事から引用。もはや、懐かしい・・・^^
あらためて、井戸寺には足を運んでみたいと思いました。
寂聴さんの源氏物語
生涯に400冊以上の著作を残された寂聴さん。そのなかでも、
とりわけ大きな功績は、「源氏物語」現代語訳全10巻の出版だろう。
日本人たるもの、万葉集や源氏物語なんかを読みこなして当たり前。
そうでなければ、外国人に対して顔向けできないのではないか。
そういう思いが私にはあり、世界に誇る日本文学である「源氏物語」をきちんと読みたいと思っていました。
どちらかというと、強迫観念に近い思いもありますけどね。
人柄が滲み出るような、美しい日本語で源氏物語に触れてみたい。
漫画で読める源氏物語の本もたくさん出版されているようですから、
肩ひじ張らずに、是非チャレンジしてみたいものです。
誰もが一度は聞いたことのあるタイトルですが、あまりにも有名な古典であるがゆえ、ほとんど多くの日本人は読んだことすらないはず。
当然、私も古文の授業で読んだぐらい・・・
登場人物が多くて、訳わからなくなるし。
鳴門里浦の天塚堂・清少納言の「枕草子」に続いて、
平安文学の巨頭をなす文学が、またしても、
私の前に立ち現れるとは。。。
源氏物語にチャレンジすること。また、新たな大きな宿題を頂きました。
水上タクシーに乗船!
十郎兵衛屋敷からの帰り道、近くの水路から水上タクシーに乗船!
NHKのブラタモリでタモリさんも乗船したという。
徳島が「島である」ことを水上から実感できるクルーズ船。
船を管理するのは、NPO法人 新町川を守る会。
人形浄瑠璃の公演が終わり、バスで駅へ帰ろうかな、と考えていたところ、
施設の方のご厚意で予約をして頂き、乗り場までお迎えに来てくれました!
やったー!!!お舟に乗って、いざ、徳島駅へ!!
吉野川を横断して沖洲川、市内を流れる新町川(しんまちがわ)へ。
市内観光しながら、両国橋で終点。楽しい船旅は30分あまり。
ちょうどいい時間~^^料金は片道1,000円。リーズナブルだと思う。
いくつのも橋をくぐり、運河を巡っていくと、
「水の都とくしま」を肌で感じることができる。
関東出身の私にとって、船に乗るという経験はあまりない。
こうした市街地の中心部を運航する航路で乗船したことあるのは、
浅草・隅田川の水上バス、横浜・みなとみらいのシーバスくらい。
最後に乗船したの、何年前だっけ・・・??
そもそも、関東地方では珍しいと思う。
いずれも、水上タクシーではなく水上バスだけど。
いわゆる、屋根付きの水上バスよりも簡易な船ではあるが、その分、
橋をくぐるときの臨場感はすごいですよ!見て見て~~~笑
最高時速およそ40キロ(約21ノット)。けっこうスピード感がある!
潮風を切って街を眺めていると、なんだかテンション上がる~~~!!!
これは、ちょっとしたアトラクションですよ^^
下船の際、家族連れの子どもたちを見掛けました。
ちょうど夏休みシーズン!子どもは特に楽しいのでは??
ただ、屋根がないので、直射日光100%。熱いっ!!!!
しっかり日焼け対策をして、乗船しましょう!おススメです!
ちなみに、徳島と鳴門を結ぶ「撫養航路探訪」というのもあるみたい。
所要時間約4時間。最小運航人数5人と少しハードルは高いですが、
かつて、明治から昭和初期にかけて主要な交通手段であった航路。
いつか、チャレンジしてみたいな~
もっと気軽に、ということだと、「居酒屋直行便」なんていうのも
面白いかも。屋形船みたいな感じ??
どなたか、乗船したら教えてほしいです(笑)
宿に戻って、同室のYさんにお伝えしたら興味を持ってくれて、
翌日、水上タクシーに乗船していました^^
夕方のサンセットクルーズに乗ったようで、
「夕焼けがサイコーだった!!」とのこと。いいなぁ~~~
Yさん。楽しい!を共有できたら、私たち、もう友だちですね^^
おまけ
その1~ヤマキファームさんで頂いたさつまいもを食べてみた♪
長期熟成の紅あずま。
しっとりねっとり感たっぷり。あまーいお味。そのままのお味が美味しい。
同室のYさんにも食べてもらいましたが、「すごく甘いですね!」って喜んでくれましたよ!!食物繊維やミネラル、ビタミンCやビタミンB群など、
整腸作用や美肌効果があると言われています。
本来は、石焼きにしてじっくり2時間、火を通すのが正統な食べ方。
さすがに、宿舎でそれはできないので笑、炊飯器でふかす料理法を教えて頂きました。クックパッドでも作り方を掲載しています。ご参考までに。
その2~夕食で玉ねぎカレーを作ってみた!
徳島の友だちから、淡路島の玉ねぎをもらいました!
ある日の夕方、宿舎の台所でチャレンジしてみましたよ~
玉ねぎは半分にカットして、電子レンジで5~6分。
火のとおり具合いを見て、さらに2~3分追加で温め。
ちなみに、カレーはボンカレー・中辛のレトルトです。
(ボンカレーは大塚食品なんですよ。地産地消!笑)
やっぱり、淡路島の玉ねぎは甘いですね~~~全然、辛くない。
ボリューム感があって、同室のYさんにも食べてもらいました。
ごちそうさまでした!!
その3~徳島県鳴門市撫養町の一人焼肉
???「こういうのでいいんだよ、こういうので。」
「孤独のグ〇メ」一人焼肉の回に憧れて、私もふら~っと。
この日は日曜日。ほかのお客は家族連ればかり。
あちこちから阿波弁が聞こえてくる。
こういう地元民しかいない焼肉屋さん、いい。
どうやら、観光客は私ひとりか。
まあ、いい。俺は、肉を食いに来たんだ。それで、いいじゃないか。
なかなか肉の厚みがあって、5枚でも十分食べ応えがある。
旨いな~~~ご飯だ、ご飯。
味噌ダレもいいが、やっぱり塩コショウが好きなんだよね~
絶にして、妙!
ほかのテーブルを見ると、みんな味噌汁を注文しているようだ。
なになに、「赤だし 200円」。
鳴門では、赤だし味噌汁を飲むのが普通なのか。なるほど。
今日はウーロン茶を飲んでるから、また次回頼んでみよう笑
鳴門に住んだら、このお店、毎週行っちゃうな~^^
おわりに
8月3日、地元紙・徳島新聞におてつたびの記事が掲載されました!
ちなみに、私の写真はありませんけど笑
いかがでしたでしょうか??
2回にわたって、おてつたび体験記【お仕事編】【生活・観光編】を
お届けしました。
私は、鳴門の気候が合っているようで、素敵な出会いに導かれて、
すっかり鳴門が気に入ってしまいました。
将来、鳴門に住むと思います。
友だちと話していたのが、いきなり移住するのはなかなかハードルが高い。
まずは、地元と徳島の2拠点生活から初めてみたらどうかな?と。
3か月~半年のスパンで行ったり来たり。
羽田から徳島阿波おどり空港まで飛行機で1時間10分。
当面の住まいは、友だちの経営するシェアハウスでもいいし、
鳴門市内で物件を見つけて住んでみてもいいし。
そう考えると、なんだか、夢が広がります^^
レビューには、「私には、農業でメシを食っていくことは無理やな…」
と書きましたが笑、農業って面白いかも、、、と興味が湧いてきたり。
もともと、お野菜が好きなこともあり、
案外、チャレンジしてみると新たな発見があるのかもしれませんね。
鳴門で素敵なお嫁さんができたら最高なんだけどな~~~笑【重要】
これで、私の体験談を終わります。
最後まで、ありがとうございました!!!
それでは、また。
おしまい
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