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四国八十八か所の旅~#3心安らぐひととき。浄化、そして、空っぽになる私

皆さんこんにちは。七年の海です。
久しぶりの投稿はお遍路さん旅の活動報告。お待たせしました!
いよいよ、徳島は佳境に入ってきましたよ~~

【アイキャッチ】21番札所・太龍寺(たいりゅうじ)山門
徳島のお寺のなかでも、なかなか思い出深いお寺でした。エピソード多数。
写真からしてハレーション映りこんでて、神がかっている~~~!

焼山寺を越えて人心地がついた

「遍路ころがし」の焼山寺(しょうさんじ)を抜けて、下界に下ってきた
13番大日寺(だいにちじ)。街中にあって、市井の暮らし息づくお寺に
心もほっこり。初めてのお接待、ハッサクを頂いて嬉しさ倍々です。

初めての「お接待」ハッサクのいい香り~♪
しあわせ観音 お手々のしわとしわを合わせて「幸せ」
冗談じゃなくて、本当ですよ笑
隣接する一宮神社 神仏習合の時代はこちらに御本尊があった
14番常楽寺(じょうらくじ)流水岩の庭園として有名

14番常楽寺、15番国分寺(こくぶんじ)、16番観音寺(かんおんじ)平地にあって回りやすく、次の寺との距離がそれほど離れていないので、
一日ですい~っと行けます。スムーズな参拝に勢いが付きますね。

国分寺 旧七重塔の礎石 国分寺の跡はだいたいこんな感じで素っ気ない
観音寺本堂 けっこう賑わっていましたね

17番井戸寺(いどじ)
ちょうど夕方の時間で、放課後の子どもたちが境内で
「だるまさんがころんだ」をやっていました。かわいかったな~~
あれって、子どもの頃、一度はやるじゃないですか。
なんで、あんなにワクワクするんでしょうねぇ~~また、やりたいな笑

なんか、子どもの声が響いているのも、お寺っぽくていいねぇ。
立派なお堂のある境内には参拝客がちらほら。
人気(ひとけ)のあるお寺は、なんかホッとしますね~~

井戸寺 だるまさんがころんだがこだまする夕暮れ時
雀大師 すずめの戸締まりのことを考えていました
「風へんろー発心の道場・徳島」おやっさんがカッコイイ笑
それを見て思わず笑みがこぼれました(笑)

少し余裕が出てきたな~

スケジュールの進行は順調。
徳島は最初の道場ということもあって比較的回りやすく、
早くも5,6日目でだいたいのメドが立ってきました。

18番恩山寺(おんざんじ)、19番立江寺(たつえじ)を参拝し、
本で見つけた番外道場・慈眼寺(じげんじ)へチャレンジ!
四国別格霊場3番札所。山あいにあるお寺でした。

恩山寺 ちょうどバスツアーの方たちに巡り合う
弘法大師の母君・玉依御前(たまよりごぜん)ゆかりの寺
立江寺境内 芝桜がきれい~
お願い地蔵 もう一度持ち上げて、重い軽いで成就するかどうか占えるという
私は、、、カルカッタヨ!ヤッター笑

慈眼寺については、直接、地元の方から有力情報をゲット。

とあるご飯屋さんで、ご主人から「穴禅定」のことをお聞きしていました。「穴禅定」(あなぜんじょう)というのは、一種の洞窟修行。

洞窟内には灯りがなく、先達さんのロウソク一つで
暗がりを進んでいくというもの。
ときに腹ばいになって穴をくぐり、指示されるまま手の置き場、足のやり場に体を預けて、なんとその行程はおよそ1時間!!!
考えただけでも、恐ろしや・・・

さすがに、地元出身のご主人でもやったことはなく、
難易度はかなり高いらしい。
話に聞くと、修行中に急病で倒れてしまった方がいたらしく(!)、
救急隊が救出するのに大変難儀したという逸話も。コワスギダヨ・・・

「穴禅定」に興味半分、不安半分のなか、いざ慈眼寺へ。

穴禅定・行場の路幅体験場 この隙間にまずは体が通らねば無理
穴禅定入口手前の休憩所 誰もいない・・・
普段は閉ざされている穴禅定へ続く階段 怖すぎ!

寺へ近づくにつれて雲行きが怪しくなり、雨降りに。
カッパを着て、いざゆかん!と行ってみたものの、当然、誰の姿もなく。

本堂のある境内から穴禅定入口まで、登り坂。
ひとまず、入口だけでも見に行ってみましたが。。。
もう、入口へ続く鉄階段からして怖すぎました!
ムリすぎるやろ~~~~~~!!!

最後の最後まで相当悩みました。ですが、
閉所恐怖症の私には荷が重すぎると判断。。。

穴禅定からの帰り道。
金剛杖に付けていた水色のお守りが何故か切れちゃった。
今回はなしかな、って。あまりにも、自分自身が丸腰でした・・・
いつか、またチャレンジすることがあるのかな・・・???
勇気のある方。是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

買ったばかりの水琴窟のお守りが切れました・・・汗
ホテルの夕食 美味しい食べ物で浄化しましょ笑
「女子旅におすすめ・お遍路の街」徳島市

そして、龍の棲む寺へ

20番鶴林寺(かくりんじ)は山寺。杉木立の参道が続き、森閑としたなかにあるお寺。朝から大風が吹いていて、幾分、肌寒かったですね。
外国人お遍路さんの集団に出くわしたりしましたよ。

そういえば、参拝の帰り、フランス人お遍路さんの方に写真を撮ってもらいました。もちろん、彼女の写真も撮ってあげました。
ブロンド髪の美しい女性で、思わず仲良くなりたいな~って。
勇気あるでしょ??笑

このあたりから、徐々に外国人お遍路さんにも物怖じしないで(笑)、
話し掛けるようになっていきました。
成長~~~笑

鶴林寺本堂 鶴の像が目を引く
外国人お遍路さん軍団 台湾人かな??
山門にて フランス人女性に撮影してもらいました(嬉)

21番太龍寺(たいりゅうじ)には、
山上の駅へ通じるロープウェイがあります。ふもとの駐車場から約10分。
一気に、境内まで登れるのですが。。。

先ほども書きましたとおり、この日は朝から大風につき運休!

前日、宿で太龍寺の予習をしていたとき、なんとなくですが、
このロープウェイに乗れないような気がするな~と感じていて。

当日、運休していることを知って、
「車で楽ばかりしていないで、たまには自分の足で歩きなさい!」
と言われているのだな、と思いました。素直に、登ることにしましたよ。

中腹の駐車場から急坂を約1キロ歩いていくルートもあります。
まあ、大人の足で30分くらいでしょうか。

歩き始めて、あれっ?けっこう歩けるかも。余裕に構えておりました。
杖の効果もあって、意外とすいすい登って行ったのでした。(←フラグw)

太龍寺への道 うっそうとした森のなかへ
古来より「西の高野」と呼ばれる霊山
さらに急な階段を上へ 有難いなあ~笑
青空に映える桜の美しさが疲れを癒してくれる

山の天気は変わりやすいと言いますが、もの凄い勢いで雲が流れていきます。あんなスピードで雲って動いていくものなの??
頭上で目まぐるしく動き回っている千々の雲を、見上げるばかりの私。

大風がビュービュー音を立てて木々を揺らし、ガサガサガサっと枝葉が大きくしなっていました。いつの間にか、参拝客の姿はなく、ただ私だけ。

なんだか、山上という大自然のなかにあって、
私というひとりの人間がひどくちっぽけで、取るに足らない刹那の生き物に思えてくる、不思議な感じ。。。この感覚、何なのでしょうか??


おそらく、普段はもっと穏やかなお寺なんだと思いますよ。
ですが、ただただ、大風に吹かれて、天空を龍が舞っている様子を想像しておりました。それくらい、大音がぐるりを駆け巡る、印象強い山寺でした。

今年は辰年 12年のうちで最もご利益の強いはず!
ちょうど雲の切れ間に青空が
有名な龍天井 明治34年竹村松嶺・作
新たに草履のお守りをゲット これで足腰はダイジョウブダヨ!

龍神様と私

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