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【コラム】早期退職は「終わり」か?
テレビ局で情報番組を作っていたころ、大事とされていたのは「視聴者に身近かどうか」だった。どんなによくできたVTRでも、その時間にテレビをつけている人に興味のないネタを提供しても見てもらえない。
情報番組では「大事だけど興味持たれないネタ」はボツになるのだ。
だから「身近じゃないけど、みんなに伝えたい大事なネタ」をやりたい場合は、企画書段階から書き方を工夫した。身近な入り口から入って興味を持っても
南米ウルグアイのクールジャパン
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
日本は桜の季節だけど、ここウルグアイは秋。昼間は南米らしい日差しが残っているものの、朝や夜は寒くなってきた。
緯度的にも日本の真裏となるウルグアイにはちゃんと四季がある。
私が来た去年の10月末、こっちは春だった。
そこからクリスマスも正月も夏だったので、かれこれ1年半ほど寒い冬というものを迎えていないことになる。
ちょっとトクした気分だ。
とはいえ帰国
海外生活と日本食(南米ウルグアイ編)
インターネットのおかげで、あらゆる分野で物理的距離が問題にならなくなった。
私のように海外で生活してても日本の情報は十分に入ってくる。ニュースやドラマ、書籍などほぼリアルタイムで楽しむことができるし、日本にいる家族や友人、各国に散らばった同期隊員ともLINEやスカイプで好きなだけ話すことができる。
20世紀のJICA海外協力隊員と比べ、我々、現代の協力隊員は本当にストレスが少ない。
ただ、リアル
【コラム】アーリーリタイア(早期退職)するということ
いま私は56歳。
去年9月末、55歳で関西のテレビ局を早期退職して、JICA海外協力隊のシニアボランティアとして南米のウルグアイで合気道を教えている。
JICAのボランティアといっても活動形態はいろいろ。事務系・技術系で派遣されている人は、定時に自治体やNGOのオフィスに通っている人が多い。
一方で、スポーツ系は派遣先の練習時間がどう設定されているかによるので千差万別だ。私が派遣されているウルグ
悪魔的な甘さのヤバいやつ
ウルグアイに来て4か月。
こちらの食材を使った自炊生活にも慣れてきて、とりあえず健康で文化的な最低限度の生活を営めている。
物価の高いウルグアイ。
ジャンクフードやポテチなどは日本の値段を思い出すと買う気になれず、バナナやオレンジといった果物をよく食べる。
酒のつまみもチーズやクラッカー的なものを食べていて、食生活的にはむしろ日本よりヘルシーなくらいだ。
ところが…
ここへ来て、とてもヤバい食
ウルグアイの「世界一長いカーニバル」はまだまだ続く(後編)
前回の続き。
世界一長いカーニバルにとって最大の見どころは「Desfile de llamadas」。
ウルグアイの民族音楽「カンドンベ」の力強い響きに合わせたダンスで通りをパレードする。
祇園祭でいえば山鉾巡行みたいなものか?ちょっと違うな。
ウルグアイ人「Desfile de llamadas」に熱狂2024年は2月9日(金)と10(土)に開催…のはずが悪天候で10日の分は11日に延期。
ウルグアイの「世界一長いカーニバル」はまだまだ続く(前編)
前回、紹介したウルグアイの「世界一長いカーニバル」。
1月末から3月頭まで40日くらいやってる。長いわ。
今もいろんなところでイベントは続いていて…というより今が山場、って感じ。
今回はその中でも大きなイベントを紹介する。
Teatro de Verano(野外劇場)のコンテストカーニバルの期間中、Teatro de Verano(直訳すると「夏の劇場」)では、様々な団体がショーを行いコンテス
“世界でいちばん長いカーニバル”がウルグアイで始まった!
「モンテビデオに夏が来た!」
12月初めの投稿でそう書こうとしたら、
アンドレア(合気道道場に通う女性)に「まだ夏じゃないわよん」と言われた。
で、年が明けて1月。
モンテビデオに本当に夏が来た!
日差しギラギラ、最高気温は30度前後。でも湿度は低い。
日本の夏のムシムシした鬱陶しさに比べたら天国のよう。
日陰は涼しくて散歩するとメチャクチャ気持ちいい。
地元の人の話では今年はいつもより特
(たぶん)日本で初めてウルグアイのテレビ事情について書いてみる
前回、サッカーの聖地センテナリオスタジアムを訪ねた記事をアップしたところ、古巣のテレビ局の先輩の目に留まり、ポータルサイトに転載された。
自分の記事がたくさんの人の目に触れるのは気分がいいものだ。
先輩からもお礼のメッセージが届いた。
で、最後にさらっと一言、
「テレビのこととか、知りたいですー」
世の中には人にものを頼むタイミングが異常に上手い人がいる。
そして、私は断るのが大の苦手だ。
ウルグアイで飲んだ缶ビールの写真をひたすらアップする回
まがりなりにも海外生活のブログ書いているのだから、
新年最初の投稿となると普通は「現地のクリスマスと新年について」って内容になるはずだ。
世界中に散らばっているJICAボランティア同期のインスタを見てても
「ホームステイ先のパーティに招かれて…」とか
「職場の同僚の家で大騒ぎ~」とか
異国感あふれたリア充写真がたくさんアップされている。
一方、私。
ウルグアイのクリスマスと新年については正直「よ
ウルグアイの合気道道場見たら、日本への愛と敬意にあふれていた
日本のテレビ番組で時々扱われるネタにこんなのがある
「海外の変な日本文化を紹介」
「日本から来た一流がニセモノ日本文化を成敗」
確かに日本人から見たら、わかりやすくて面白くストーリーだ。
「それ間違いね、俺たちが正解」みたいな気分にもなりやすい。
でもね…
そんなのばっかりじゃないよ、とウルグアイに来て思うようになった。
今回は私が指導に行っている合気道道場うちの一つ、
「Katana道場」
【写真たっぷり】サッカーの聖地 センテナリオ探訪記
「第一回ワールドカップの開催地。そして優勝国。」
JICA海外協力隊でウルグアイに行くといった時、何人かの人はこう言った。
みんなサッカーファンだ。
ちなみに反応で一番多かったのは「ウルグアイラウンド」。
たしかに日本人はだいたい学校で習ったと思うが、こちらで「ウルグアイラウンド知ってる?」って聞いたら「何それ?」。何人かに聞いたが誰も知らない。
“在住1か月ちょいの日本人がウルグアイ人にウルグ