ウルグアイの合気道道場見たら、日本への愛と敬意にあふれていた
日本のテレビ番組で時々扱われるネタにこんなのがある
「海外の変な日本文化を紹介」
「日本から来た一流がニセモノ日本文化を成敗」
確かに日本人から見たら、わかりやすくて面白くストーリーだ。
「それ間違いね、俺たちが正解」みたいな気分にもなりやすい。
でもね…
そんなのばっかりじゃないよ、とウルグアイに来て思うようになった。
今回は私が指導に行っている合気道道場うちの一つ、
「Katana道場」の紹介をしたい。
そこには日本への深い愛と敬意が溢れている。
首都モンテビデオの住宅街にあるKatana道場。
駐車場と建物の間には、いきなり鳥居がある。
先生によると手作り、とのこと。
日本の鳥居の形を調べて、その中で手作りしやすい形を選んだという。
中に入るとこんな感じ。
道場の床はビニール製のマット。
正直、かなり凸凹していて合気道で重要な「すり足」をするのが少し難しい。
でも、日本の体育館(武道場)で見られる畳は高価だし、そもそも手に入らない。柔道連盟?は数年前ODAで畳を供与されたみたいだがオリンピック種目でもない合気道では基本的に道場主個人の経済的負担の上に成り立っている。
正面には合気道の開祖、植芝盛平翁の写真。
神棚も手作り。
奥には合気道で使う武器の数々。道場の壁に「禅」という文字は日本人からすれば違和感があるかもしれない。
「木剣」「杖」「短刀」…これらも基本的に手作りだ。
長さや太さ、重さはバラバラ。実際に持ってみると日本で作ったものに比べてバランスはよくない。
日本だったら数千円で手に入るこれらの武器も、南米で手に入れるのは至難の業。その中で彼らは工夫と努力をしながら日々合気道の稽古を続けている。
その姿勢は日本から来た私から見ても頭が下がるほどだ。
どうだろう?
もちろん、日本人から見たら違和感のある部分もあるかもしれない。でも、そこには日本への愛と敬意、合気道をやりたいという真摯な思いが込められている。
Katana道場の壁に掛けられているメンバーの名前の札。多くが日本語、漢字でも書かれている。
今、ここには自分の名前の札も加えもらっている。この南米の道場に自分の名前をかけてもらえたこと、私は本当に誇りに思っている。
Feliz Navidad!(メリークリスマス)
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