ぱくちーさん

私が読書を通して感じた事をまとめています。わかりやすい文章を目指してます。パクチーが苦…

ぱくちーさん

私が読書を通して感じた事をまとめています。わかりやすい文章を目指してます。パクチーが苦手です。

記事一覧

読者の心に届く言葉にするためのコツは、文脈にあった等身大の言葉を選ぶこと-語彙力を鍛えるトレーニング-

 私は考えていることを上手く伝えられない、もどかしさに駆られている事がよくある。いわゆる口下手というやつで、直感的に感じた事を相手に誤解を招かないように言葉を選…

ぱくちーさん
1か月前
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中央線の不思議-あの直線ルートはこうしてできた-

 上京したての頃、地図を見た時、利用する中央線、総武線がまっすぐ敷かれていた事に疑問を抱いた。 「色んな建造物や歴史があるのになぜ主要都市にまっすぐ線路を敷けた…

ぱくちーさん
3か月前
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1984年を読み終えての呟き

1984年を読んだ時、すごい衝撃を受けた。特に、愛情省にて拷問(本書でいう治療)を受ける主人公が、オブライエンと対峙し、二重思考の本質に触れる部分が印象的だった。今日…

ぱくちーさん
5か月前
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私のバイブル紹介-漱石の「私の個人主義」を読んで考えたこと-

 ある時、私は夏目漱石の「私の個人主義」という彼の講演集を纏めた本に出会った。  この本には共感できるところが多く、彼自身「私の講演が・・・今日になっても、・・…

ぱくちーさん
5か月前
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「虞美人草」を読み終えて考えたこと

先日、漸く虞美人草を読み終えた。 読み始めは、格調高い漢文調に慣れず緊張が続くことに手間取ったが、中盤にかかると、文章の面白味を味わうことができ、振り返るとあっ…

ぱくちーさん
5か月前

「真面目になれる程、自信力の出る事はない。真面目になれるほど、腰の据わる事はない。真面目になれる程、精神の存在を自覚する事はない。
ー 真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。」
とても真っ直ぐに響いた台詞でした

ぱくちーさん
6か月前

私は「アルジャーノンに花束を」を1回しか読んだ事ない。読み返したいのだが、読み通した後に感じたダメージが大きくて、そのタイミングを測っている気がする。ただふとした時に主人公の行動や終盤にかけての言動を思い出す事があって、自分なりに考察する事があるので凄く影響受けた本なのだと思う。

ぱくちーさん
7か月前
読者の心に届く言葉にするためのコツは、文脈にあった等身大の言葉を選ぶこと-語彙力を鍛えるトレーニング-

読者の心に届く言葉にするためのコツは、文脈にあった等身大の言葉を選ぶこと-語彙力を鍛えるトレーニング-

 私は考えていることを上手く伝えられない、もどかしさに駆られている事がよくある。いわゆる口下手というやつで、直感的に感じた事を相手に誤解を招かないように言葉を選んで話すが、ニュアンスに対して使う言葉は誤っていないだろうかと話した後に不安に思う事がしばしばある。
そんな現状を少しでも良くしたいと思い、石黒 圭著の「語彙力を鍛える」という本を読んでみた。この本は、語彙というものの中身を知ったうえで、語

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中央線の不思議-あの直線ルートはこうしてできた-

中央線の不思議-あの直線ルートはこうしてできた-

 上京したての頃、地図を見た時、利用する中央線、総武線がまっすぐ敷かれていた事に疑問を抱いた。
「色んな建造物や歴史があるのになぜ主要都市にまっすぐ線路を敷けたの?」

その時に出会った「JR中央沿線なぞ解き地図」という本がすごく面白かったのでぜひ紹介させていただきたい。

 まるで定規で線をひいたかのように直線に敷かれて走る中央線。路線図を広げたときに、立川〜中野間の線路がまっすぐ伸びていること

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1984年を読み終えての呟き

1984年を読み終えての呟き

1984年を読んだ時、すごい衝撃を受けた。特に、愛情省にて拷問(本書でいう治療)を受ける主人公が、オブライエンと対峙し、二重思考の本質に触れる部分が印象的だった。今日、流れてくる情報を対して受け身的になる姿勢を気をつけなければならないと思った事と、自身で思考せず、流される人が増えその先の社会で起こり得るものが何なのか、気付かされた気がする。

私のバイブル紹介-漱石の「私の個人主義」を読んで考えたこと-

私のバイブル紹介-漱石の「私の個人主義」を読んで考えたこと-

 ある時、私は夏目漱石の「私の個人主義」という彼の講演集を纏めた本に出会った。
 この本には共感できるところが多く、彼自身「私の講演が・・・今日になっても、・・・読者の役に立つだろうという自信を、私は十分持っているのである」と自負している。
漱石の根本思想がつまっていて、半世紀以上経った今日でも響くことが多いのではないかと思ったのでぜひ紹介したい。

今回は、2つの章をピックアップして、私なりの解

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「虞美人草」を読み終えて考えたこと

「虞美人草」を読み終えて考えたこと

先日、漸く虞美人草を読み終えた。
読み始めは、格調高い漢文調に慣れず緊張が続くことに手間取ったが、中盤にかかると、文章の面白味を味わうことができ、振り返るとあっという間だった。

読み進めていく中で、真っ直ぐに響くフレーズがあった。

個人的にこの台詞が凄く刺さった。
こんなに真っ直ぐに響くフレーズはあるだろうか。個人的にこの台詞を読んで、どこか救われた気さえしている。

なぜこんなに響いたのかと

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「真面目になれる程、自信力の出る事はない。真面目になれるほど、腰の据わる事はない。真面目になれる程、精神の存在を自覚する事はない。
ー 真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。」
とても真っ直ぐに響いた台詞でした

私は「アルジャーノンに花束を」を1回しか読んだ事ない。読み返したいのだが、読み通した後に感じたダメージが大きくて、そのタイミングを測っている気がする。ただふとした時に主人公の行動や終盤にかけての言動を思い出す事があって、自分なりに考察する事があるので凄く影響受けた本なのだと思う。