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ホワイトデーには…

※本小説は二次創作物です。
筆者初の完全二次創作物なので、お手柔らかにお願いいたします。
 
 まだまだ寒い春の風が、少し空いた教室の窓から吹き込み、白いレースのカーテンがふわっと舞い上がり、冷たさに息を飲んだ。
 風が無ければ少し暖かいこんな日に、授業も無いのに学校に来て。
 校庭では野球部が白球を外野フェンス近くまで飛ばし、来る夏の夢と思いに心弾ませ躍動している。
 1年生は白い練習着が茶色に染まり、校庭を大きな声を出しながらグルグルと走り続けている。
 来月になったら入ってくるであろう新入部員が入部するまでの我慢と思い、奥歯をかみしめて走っていることなんだろう。
 教室の天井からは2フロア上の大きな視聴覚室から、軽音部がエレキギターをかき鳴らす音、ドラムを叩く音、ベースの弦を指で弾く重低音が小さく聞こえ、それが眠気を誘ってどうしようもない睡魔に襲われる。
 終業式間近になって出された、今学期最後の小論文を書くための課題図書。
 ついうっかりして教室に置き忘れてしまった。
 土曜の夜に気づき、提出期限が月曜日ということに気づいてから、行動に移すまでそんなに時間はかからなかった。
 だけどこんな時でさえやはり身だしなみは整えておきたいもの。
 朝シャンした髪の毛をドライヤーで乾かし、ブラシで梳いていると時計の針はもう直ぐ正午を指そうとしていて、慌てて家を飛び出した。
 今日という日が日曜日で本当に良かったと、胸を撫でおろしながら、小さく息を吐く。
 少し離れた彼の席をぼぉーっと眺めていると、ウトウトとした瞼がだんだんと落ちていることに気が付いた。
 
 ハッとして目を覚ますと、私は普段なら絶対にありえない、大好きな彼の席に座っていた。
 たった一人きりの教室。日曜日の午後。つい無意識にそんな大胆な行動をとってしまうなんて。不覚と思いながらもニヤッと顔の筋肉が和らぐ。
 遠くで聞こえる金属バットで白球を叩く音も、上から小さく聞こえる弦楽器の音も、すべて今は私だけの物。
 そう、彼の席も私だけの物。
 この世界は私だけのもので包まれていて、私の自由。
 ウットリして忘れてしまいそうなので、机の中に入れっぱなしにしていた課題図書を取り出し、茶色い市販のスクールバッグに入れようとすると、あるはずのない赤いリボンで結ばれた四角くて白い小包がカバンの奥に入っている。
 ちょうど一か月前に手渡せなかった、彼の為に作ったチョコレート。
 一か月も前の物、一応箱を開けてみると思っていたよりきれいな状態で入っていた。
 数時間前に作ったものといっても何らおかしくない状態。
 それでもそのチョコを見るとやはり胸の奥がズキっとして、嫌な痛みを感じる。
 あの日渡せればよかったと、今日まで毎日どれだけ後悔したことだろう。
 どうしようもないけど、どうにもならないことをどうにかしたいという思いだけは残る。
 チョコをパキっと折って、指でつまんでそのまま口の中に放り込んだ。
 味はとても繊細で、懐かしさを感じる。
 小学4年生の時。初めて好きな男の子にチョコを渡そうとして2月13日の夜、お母さんに教えてもらいながら作ったチョコの味。
 少しミルクを多く入れちゃって、柔らかくなったチョコ。
 でもそれがお母さんの秘密のレシピで、お母さん曰く男子は少し失敗した手作りのチョコが本当は大好きなのだと言う。
 その時は信じて止まず、意気揚々に小学校にチョコを持って行った。
 でもいざ彼を目の前にすると、勇気が出ず、ランドセルの中からチョコを取り出せなかった。
それにマミちゃんがケンタ君にチョコを渡そうとしたとき、周りの男子がケンタ君を寄ってたかって冷やかした。
 するとケンタ君は恥ずかしかったのかマミちゃんのチョコを受け取らず、マミちゃんは泣き出し、周りの女子と男子が大喧嘩になった光景を見て、私は彼にチョコを渡せなかった。
 その日の帰り、みんなと別れた後、少し家から離れた公園でリボンを解いてチョコを食べると、優しい味がした。
 ミルクを少し多めに入れると、こんな味になるんだなって、初めて知った。
 その日以降私は一回も好きな男の子にチョコを手渡せたことがなかった。
 あの日のマミちゃんが泣いていた光景を思い出す度に、大きなトラウマが呼び起こされ、結局渡せない2月14日がもう何年も続いている。
 今食べたチョコも、あの時の味とそっくりで、知らぬ間に顔は緩んでいた。
 もう私も高校生。
 誰が誰にチョコを渡したところで、あの時みたいな冷やかしも無いし、受け取らないなんてこともない。
 それでも私はきっと来年も渡せない。
 いつか誰かに彼を奪われる日が来たとしても、私にはその勇気がない。
 言葉を湯煎して混ぜて作ったチョコは、甘く優しい味がした。
 時々寝ていると思うことがある。
 世の中のカップルは何故あんなにもうまく付き合えるのか。
 偶然に思い思われたから?
 そんな奇跡ってある?
 でも実際、私も思い思われ結ばれたいし、彼も私と同じ気持ちでいて欲しいと何度願ったことだろうか。
 伝えたい思いはいつも一方通行で、なぜ交わらないのか。
 彼の机の上に突っ伏していると、右手が机の中に吸い込まれるように入っていき、一冊の四六判の小説を掴んで机の上に置いて見せた。
 O・ヘンリー 傑作選①
 ページをめくるとまだ私が幼い子供のころ、珍しく雪の降ったクリスマスの日に母が読んでくれた物語が載っていた。
 私の幼い頃の記憶をたどりながらページをめくると、お互いの愛を確かめ合いながら、その人にとって最も必要となるプレゼントを贈り合う夫妻の姿が描写されている。
 しかしそれは、お互いが最も大切にしていたものを対価として得たもので、結局のところ贈りあった品は今のお互いにとっては何の役にもならないものになってしまった。
 それでも夫妻はお互いの愛を確かめ合う事ができて、とても満足気で、金銭的な幸せはなくても、かけがえのない幸せを掴んだ。
 という物語。
 この2人のように、私と彼もそうでありたいと願うけれど、そんな上手くは行かないし、私の一方通行の愛を、できることなら送り返して欲しいな。なんて思ったり。
 図々しいのは分かっているけれど
 私の愛、受け取って欲しい。
 すると机に突っ伏していた体が急に軽くなり、春の陽気を感じながらふわふわっと宙に浮く感覚が全身へと行き届くのに、時間はかからなかった。
 ふわふわと浮いた体は彼の住む町まで飛んでいきそうな程で、窓から風が吹き込むと熱く火照った体がとても気持ちよく感じる。
 浮いた体は教室を飛び出し、軽音部が強い音を鳴らす視聴覚室まで浮いて、ポップロックチューンのメロディが心地よく体に入り込む。
 ギターを弾いたことの無い私は、見様見真似のエアギターを首から肩にかけるフリをして、軽音部のメロディーに合わせてエアギターをかき鳴らす。
 エアギターなのに音が出て、みんなが私の奏でるメロディーに合わせて演奏してくれる。
 ドラムを叩く音、ベースの重低音、エレキギターの弾けるような音。
 私は何色にでもなれる。
 女の子はいい方に何でもとらえるとよく言うけれど、きっとそれは女の子の特権。
 今この瞬間、世界のすべてが私に集まって、輝き出す。
 こんなに大きな音を出しているのに、グラウンドで白球を追いかける球児の声や、休日に職員室で仕事をする先生たちの声がよく聞こえて、私の中の感度がどんどんと増幅して、学校全てを包み込んでいるような気持ちになった。
 次第に体が宙に浮きながらエアギターをかき鳴らす私の後ろに、軽音部の女の子たちが集まってきて、みんなが浮いた私の背中を勢いよく開いた窓に向かって押し出す。
 すると勢いは止まらず、私は宙に浮いたまま学校の空を飛び出し、野球部が金属バットで打った白球よりも高い所から学校、街中を見下ろしている。
 こんなにも高く、遠く、私は飛んでいる。
 宙に浮いた体は、だんだんと彼の住む町へ吸い寄せられるように進み、空を飛ぶ鳥たちと並走しながら、普段よりも随分と近くて良く見える空の青さを感じながら、推進力は増し、気持ちの良い風を体全体で感じながら進む。
 彼の住む町の駅に着き、鳥たちが私を囲みながら駅前の大きな花時計へと着地させ、短くも長く感じた浮遊旅をかみしめて鳥たちとサヨナラする。
 心臓はドクンドクンと脈打ち、この大きな鼓動は初めて空を飛んだから?それとも彼の住む町に着いたから?
 ピンクの薄いガラケーの画面を開くと、3月14日午後2時
 そう表示されている。
 学校から帰ってくる彼をここで待ち伏せして、偶然出会ったように声を掛けられることを何度願ったことか。
 大きな花時計の前で少し待つと、彼の姿が駅の改札から繋がっている、薄暗い階段から少し見えた。
 こんな日に偶然出会った、何か渡されたらどうしよう。
 最近ネットで見たけど、そんなサプライズが流行っているって。
 そわそわしながら彼の方をカフェの陰から少し顔を出して覗いてみても、私になんて気づいてくれやしない。
 そう思いながら過ごす人生に飽き飽きして、それでもやめられなくて。
 そんなことを思っていると、さっきまでいた彼の姿が見えなくなった。
 辺りを見渡そうとカフェの陰から外に出てみると、彼と目が合った。
 まずい!ここにいることがばれちゃう!
 なんでこんな遠い所に私がいるのか、絶対彼は不思議がるし、知られたくない。
 でもそんな悠長なことは言ってられず、彼は私にどんどん近づいてくる。
 体が強張って動けない私は、為す術なく、その場に立ち止まる。
 「やっぱそうだ。美音じゃん。どうしてこんなところにいるの?」
 そう言われると、返す言葉がない。
 どうしてってそりゃ…
 そう言おうとするや否や、彼は私の手を取り、颯爽と歩きだした。
 体は強張って動けないはずなのに、彼の手が私の手を引くままに足が動き、気づいた時にはオレンジ色の夕陽が差し込む河川敷の道路を2人で歩いていた。
 彼の手を離したくっても私の手が離そうとしない。
 脳の命令が手まで届かない。
 ぎゅっと握った手を彼は優しく離し、前を歩く彼は私の方に向き直って「これ。今日じゃなきゃダメだから。」と言ってカバンの中から小さな小包を取り出した。
 私は言葉が出ず、細い指で自分の顔を指し、首をかしげると、彼は「君に渡したくって。どうしても今日渡したかったんだ。」そう言って私の量の手のひらに小包を握らせる。
 白い小さな箱にはブルーのリボンがかけられていて、何かを思わせるような素振りで彼はニッとはにかんで見せた。
 嬉しさと緊張からうまく言葉が出ない私は、ブルーのリボンを少し震える手で解いていく。
 ドキドキという心音は大きくなるばかりか、彼の胸の心音まで聞こえてきて、お互いの気持ちが一緒なんだと確信した。
 ゆっくりと、スルスルっとレース生地のリボンを解いて箱の蓋を開けると、箱の中は煌びやかな、この世のものとは思えない光で満たされていた。
 吸い込まれるように箱の中を覗き込むと、彼と私の体が見る見るうちに箱の奥に吸い込まれていき、彼と手をつなぎながら幻想的な世界を旅した。
 長く長くフワフワと揺られながら、心地良い旅。
 赤色青色黄色緑色
 色んな色が混ざってできた世界。
 どこか遠くからピアノの音が聞こえたり、力強い人の声、鳥の羽ばたく音。
 見るもの聞くもの全てが新しく、物珍しく、私を満たしていく。
 彼が私に与えてくれたものは、何物にも変えられないかけがえのない世界。
 まるで夢でも見ているかのような、私の幸せ。
 こんな幸せがこの先ずっと続けばいいのに。
 
 ドンッ!!
 強く鈍い音がした。
 何が起こったのか、気づくのに時間はかからなかった。右手と右足に鈍い痛みを感じた。
 でもその痛みは、ただ痛いだけではなく、どこかジンジンするような、マヒした感覚だった。
 辺りを見渡すと、椅子が転げ、彼の机も斜めに歪んでいた。
 痺れる手足でそっと立ってみると、窓から見える校庭の景色は先程までの青い空からオレンジ色の空に変わっており、窓から吹き込む風も心地よさより寒さを感じる風に変わっていた。
 ハッとしてポケットに入っているピンク色の薄いガラケーを開いて確認すると、日時が3月13日17時になっていた。
 一瞬タイムスリップでもしたのかな?と、思ったが視覚と痛覚から入る情報を考えると、この現象に現実味を感じた。
 私は彼の席でウットリしながら、数時間もの間寝て、夢を見ていたのだ。
 第一おかしいのだ。まず彼に私は下の名前で呼ばれたことなんてない。
 というより、下の名前で呼び合うほどの仲にまで進展していない。
 考えてみると最初から最後まで、あり得ないことだらけの夢であった。
 それでもあの夢を納得できたのは私の願望がそれほどまでに強かったからなのだろうか。
 ホワイトデーの日にあんな形で巡り合うことなど、2月14日に何も渡せなかった私には絶対ありえ無いのに。
 現実の私はあの夢の中の私ほど行動的じゃないし、恥ずかしがりやで、根が暗い。
 窓から吹き込む風がさっきよりも強くなり、軽音部も帰ったのだろう。天井から楽器の音が全く聞こえない。
 校庭の方から聞こえていた野球部が白球を追いかける音も、聞こえず、代わりに片づけをする1年生が水遊びをしている楽しそうな声が聞こえてくる。
 名残惜しい彼の席を元の位置に戻そうと机を動かすと、O・ヘンリーの小説が飛び出してきた。
 あれは確か夢の中の話。だけどここにO・ヘンリーの小説は存在する。
 まだウトウトとしていたから半分夢ではなかったのかもしれないが、実に奇妙な夢であった。
 ページを開いてみると、赤いしおりが“賢者の贈り物”の最終ページに挟まっていた。
 ドキッとして、小説を彼の机の中に入れ、椅子と机を元の位置に戻し、スクールバッグからチェックのマフラーを取り出そうと開けると、なんとそこにはひと月前に作ったチョコの空箱が入っていた。
 チョコを食べた記憶も、確かに夢の中ではある。
 しかしこんなに鮮明に夢の中の記憶を覚えているのだろうか。
 にわかには信じがたいが、実際夢の中にあったものが現実にあるというのはなかなか奇妙で、胸の鼓動を強くさせる物なのだと、知ってしまってから感じた。
 教室を後にし、もう少なくなった職員室の先生に鍵を返し、学校を後にするとオレンジの空には随分と藍色が混じっていた。
 吐く息は白く、短めのスカートから晒した足に冷たい風が吹きつけ、夜になりつつあることを改めて実感する。
 「あれ?中川じゃね?」
 学校前の信号が赤から青に変わるのを待っていると、後ろから聞いたことのある声に名前を呼ばれた。
 振り向くとそこには彼が立っていた。
 「やっぱそうだ。中川だ。お前こんな所でなにしてんの?学校?」
 やはりそうだった。先ほどまで夢の中で散々声を聞いていた彼だ。
 「明日出す小論文の課題図書忘れたの。」
 「え、もうそれ明日提出じゃん!いまからじゃ絶対追いつかないだろ。」
 彼は少し笑いながら、20cm程身長が低い私を見て笑った。
 「しかたないじゃん。忘れてたんだから。それより山本はなに?あんたも学校?」
 どうしても好きな人を前にすると強気な口調になる自分自身に恥ずかしくなって、心の中で後悔する。
 「まーそんなとこ。進路のことでね。中川と違って俺は先に課題終わらせてるけど。」
 「そんなこと言われると余計に腹立つんですけど。」
 まんざらでもないが、怒ったフリをして山本と目を合わせない。
 本当はどんな時でも恥ずかしくって目なんて合わせられない。
 少しの沈黙が訪れ、信号が青になったことを確認して二人は歩き出す。
 横断歩道を渡り切ると、私は駅の方、自転車で帰る山本は逆方向に向かって走る予定。
 渡りきる直前、信号がまた点滅し、今度は青から赤に変わろうとした時、冷たい風がびゅっと吹き込んだ。
 その瞬間、山本が私の方を向いて、いつもより少し小さめの低い声で呟いた。
 「課題明日までだろ。この後時間あったら手伝ってやるから、駅前のファミレスでも寄ってかね?」
 珍しく山本が私に目を合わせずに話した。
 言葉の意味をいい方向に、自分勝手に理解すると、私の頬はびっくりするほどの速さで赤く染まった。
 「別にいいけど。山本がそこまで行きたいなら。」
 「そんなつもりじゃねぇ―けど。」
 お互い目を合わせず、駅の方に向かって歩き出し、全身に冷たい風を感じながら、その風がとても気持ち良く、体の体温がどんどんと高くなっていることに気づく。
 「それじゃ、とりあえず少しだけ。お願いしようかな…」
 「初めからそう言えばいいのに。」
 それから暫く二人は本心を隠しながら言い合いをし、ファミレスに向かった。

 明日はホワイトデー
 根拠なんてないけど、なんだか今から上手くいきそうな気がする。
 なんてね。
 
 
















 


 
あとがき
 
 皆様ご無沙汰しております。
 はむくらぶです。
 久しぶりの短編小説を書き切りました。
 我ながら本当に久しぶりで、はじめは執筆の手が止まる止まるで大変でしたが、なんとか書けました。
 前回も書きましたが、私足の骨を7~8cm程縦に折ってまして。
 その関係で痛みもあり、執筆はおろか読書もままならない状態でして。
 しかしやっとこさ復活し、舞い戻ってこれました。
 実はこれまで複数の小説を執筆し、途中で頓挫したものがいくつもありました。
 そんな中、訳あってこの執筆活動を再開するにいたりました。
 一言で言えば、近くの人に勢いづけられたというかなんというか。
 とにかく自分の力を出し切ってやろうと思うことがあり、私の足は完全に治っていませんが、再び走り出しました。

 
 今回の作品は私としては初の試みとなる、完全二次創作物となっています。
 この小説の題材は、AKB48の曲を下に、私なりに歌詞を再解釈して書いた物語です。
 
 AKB48/ホワイトデーには…
(TeamK 6th RESET公演)
 
 この曲は11年前にAKB48の公演曲として秋元康氏が作詞 俊龍氏が作曲
 この俊龍氏という方は多くのアニソンやアイドルソングを手掛けられている、名作曲家とのことで。
 私がこの曲に初めて出会ったのは11年前の高校生の頃なのですが
 実際にドはまりしたのは大学生の時でした。
 NMB48がこの公演を行ったのがきっかけで、今この小説を執筆するまでに至ったわけです。
 私が大学生だった頃に最も見た公演はこのRESET公演でした。
 因みに私の当時の推しメンがごく稀にホワイトデーには…をセンターポジションで踊っていて、それがとてもかわいくて、そのかわいさを先日思い出し、今回執筆を決めました。
 
 テレビなどのメディアで披露されない楽曲なので、知っている方は非常に少ない楽曲ではあると思いますが、題材となった“ホワイトデーには…”という楽曲を聞いて、可能ならダンスも見て頂けると、この小説の意味が少し分かりやすくなるかもしれません。
 
 恋愛要素強めのただの物語かと思いきや、実はめちゃくちゃなSF作品で、揺れ動く乙女の心情を表現しました。

 あとこの主人公の女の子ですが、モデルは現在NMB48で活躍中の中川美音ちゃんです。
 当時の私の推しではないのですが、今の推しの1人です。
 
 今後もしっかりと完成させることができれば、執筆した作品をまた投稿していきますね。
 
 今回も最後まで目を通していただき、大変ありがとうございました。
 
 今後も応援の程よろしくお願い申し上げます。
 
 それではまた次回の投稿でお会いしましょう。
 さようなら。

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