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ノンフィクションの佳作

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2006年7月4日に投稿したブログより。

いや、いい!!やっぱり、とてもいいです。

昨年読んだ本のナンバーワン、「聖の青春」と同じ作家による、同じ将棋が舞台のノンフィクション。

この人自身が将棋の世界の人だったこともあり、めちゃめちゃ想いが入っていますし、取材相手も皆作者のことをよく知っているので、ノンフィクションと言うよりは、むしろ自伝と言うか私小説のような感じになっています。

でも、でもこの作者の、奨励会でもがき苦しむ少年たちに向ける眼差しの優しいこと。

この視点で描かれた本をもう一度読みたくて読みたくて、それでも敢えて取っておこうと、ずーっと本棚であたためていました。

さすがに、聖の青春を読み終った時ほどのインパクトはありませんでしたが、じんわりと伝わってくるものがあります。

将棋のことなんてこれっぽっちも分からなくても、人間の繋がりの大切さや、人を想う気持ちがあれば、読んで損をしない名著です。

この人の小説もいいけども、やっぱりもっとこういうのを書いて欲しいなぁ。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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