山本周五郎を引き継ぐもの

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2010年11月16日に投稿したブログより。

山本一力もいいけれども、市井の人たちを描かせたらこの作家がピカ一です。

映画化されている「雷桜」もこの作家の作品。最高の一冊でした。

本作は、幕末から明治にかけての激動の時代を生きる、一膳めし屋の一家の物語。

職をフラフラ変える、落ち着かない長男を気にしながらも、常連さんを店であしらう母親と、町の人々のために働く岡っ引きの父親。

市民からみた尊皇攘夷がどのようなものであったのか、生き難い時代に面子にこだわる武士たちの滑稽さを、巧みな筆致で描き出します。

オススメの上下巻。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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