明日を泳ぐ魚は
今日は、私達が主役の日。
この間まで当たり前のように思っていたけれど、
本当は逆なんだと思う。
22年間、わがままで自由奔放な娘を、どんな時も
1番の味方で、温かく、ずっと支えてくれた両親。
私に居場所をくれて、最後の青春を共にして、
素直で真っ直ぐで、世界一格好良いラグビー部。
学問を深めることの面白さや、難しさ、達成感を
共有し、慰め合い、高め合ったゼミのみんな。
信念を持って入学し、個性の強さを尊重して、
前へ前へと自分らしく突き進もうとする友達。
「こんなに優秀で凄いです!」
「はがさんって、何でも出来ますよね!」
ううん、それは違うんだよ。
高校までは、圧倒的に不出来だった私。
いつも赤点ギリギリの定期テストを持ち帰り、
毎日のように顧問から怒鳴られる日々。
確かに、高校生活は楽しかったけれど、何故か
いつも「出来ない子」「常識のない子」だった。
なのに、この大学では全てがひっくり返る。
今までの常識や、自明性はトコトン解体され、
好きなことや、やりたいことを全肯定し、
「いかにユニークであるか」が求められる。
水を得た魚のように、スイスイと泳げるから。
溺れかけていた私にとって、この世界は、
何よりも救いで。
こんな私でも、輝ける場所があるんだ。
こんな私だからこそ、出来ることがあるんだ。
そう思わせてくれたのは、間違いなく、あなた達
のお陰なのです。心の底から、そう思います。
かけがえのない青春を、笑顔の絶えない4年間を、
一緒に泳ぎ、導いてくれて、ありがとう。
幸せな4年間でした。
これからも、この水で生きた世界を忘れずに、
広く、深く、豊かに、潜っていきます。
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