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エッセイのようなもの

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エッセイと呼んで良いのだろうか?
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2023年7月の記事一覧

突然、炉ばた焼器が届き、動揺しつつエビを焼いた話。

突然、炉ばた焼器が届き、動揺しつつエビを焼いた話。

人生には、思いがけないことが起こったりする。それはたとえば、27時間テレビを見ながらゲラゲラ笑っていた日曜の夕方、身に覚えのない「炉ばた焼器」が送られてくるようなことである。

寝耳に炭酸水。この間のそうめんが届いたときより動揺した。動揺してすぐにわかった。

夫だ。

夫が、そうそうたる顔ぶれが並ぶギフトカタログの中から炉ばた焼器を選んだものと思われる。

わたしは何度も釘を刺していた。「物はし

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不育症が、わたしたちを家族にしてくれた。

不育症が、わたしたちを家族にしてくれた。

(追記)2023.10 たくさん読んでいただきありがとうございました。とてもプライベートな内容なので、これ以降は有料にさせていただきます。医療の話や専門的な話は一切なく、ただわたしと夫の関係性について書いたものです。

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だめだ。向こう30年は忘れられそうにない。

だめだ。向こう30年は忘れられそうにない。

だめだ。どうしても出てくる。夢に、元彼が出てくる。原因はわかっている。アマゾンプライムの恋愛リアリティ番組『ラブトランジット』に心動かされたから。その影響だ。

わたしの恋愛リアリティ番組視聴者としてのキャリアは、10代からスタートした。中学時代は『あいのり』が日々のたのしみで、自分は将来どんな恋愛をするのだろうと妄想に花を咲かせた。わたしは昔から言葉が好きで、なかでも、人が恋をしているときに心の

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不妊治療でぐずついたメンタルをそのまま。

不妊治療でぐずついたメンタルをそのまま。

※不妊治療のことを書いています。完全に主観であり、客観性のある情報ではありません。苦手な方は、またほかの記事を読んでいただけると幸いです。

土曜日、読みたいと思って買っていた本を開きたくなくて、ああこれはちょっと落ちてきているなあと自覚した。メンタルが落ちてくるとまず本を読めなくなるので、読書はわかりやすく心の調子のバロメーターになっている。

不調の原因はわかっていて、それはざっくり言うと不妊

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「生春巻きだけで夕食が完結するのか」を検証する。

「生春巻きだけで夕食が完結するのか」を検証する。

今日は、夫の好物である生春巻きを作りたいと思う。しかし、たくさんの具材を用意するのも巻くのも手間がかかり、これを作る日はいつもほかのおかずを用意するのがめんどうに感じられる。おまけに今日は、YOASOBIのライブ映像を見ながら踊った関係で疲れている。これ一品で夕食になったらいいのに。いいのになあ…。

ん?なるのではないか?

なるかもしれない。だって冷静に考えると、ライスペーパーに野菜と肉やエビ

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君たちは(そうめんを)どう食べるか。

君たちは(そうめんを)どう食べるか。

それは、まぬけな顔でくつろいでいた夜のことでした。「望月さん、お届けものです」。はて、心当たりがない。なんだろう。

夫の実家からの贈り物、高級そうなそうめん(36把)でした。

わたしは、とても重要なことを夫の両親に隠して結婚をしてしまいました。

実は、わたしはそうめんをほとんど食べないのです。こんな大事なこと、本来は顔合わせのときに家族紹介と合わせて伝えるべきだったかもしれません。

子ども

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プラス5万円か? マイナス5000円か?

プラス5万円か? マイナス5000円か?


このところ駐輪場でずっと眠っていた原付を、ついに手放すことにした。

夫がバイクの買取をしてくれる某業者さんに電話をして、原付の基本情報を伝えると「実際に見てみなければわかりませんが、それですと最大5万円ほどになると思います。ですが状態などによっては、逆に5000円ほど費用が必要になるかもしれません」という返事だった。

最大5万円。

はあ〜〜これは心が躍る。だって、もう長い間乗っていなくてあ

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