見出し画像

「生春巻きだけで夕食が完結するのか」を検証する。

今日は、夫の好物である生春巻きを作りたいと思う。しかし、たくさんの具材を用意するのも巻くのも手間がかかり、これを作る日はいつもほかのおかずを用意するのがめんどうに感じられる。おまけに今日は、YOASOBIのライブ映像を見ながら踊った関係で疲れている。これ一品で夕食になったらいいのに。いいのになあ…。

ん?なるのではないか?

なるかもしれない。だって冷静に考えると、ライスペーパーに野菜と肉やエビを包むのだから、栄養バランスは申し分なし。もしや生春巻きは完全食なのではないか?今まで、生春巻きはシーザーサラダと同じ立ち位置だと思っていたけれど、焼きそばと同じ職種なのではないか?生春巻きだけで夕食が完結する説が真実味を帯びてきた。今日はそれを、徹底検証していきたいと思う。


まずは作り方のおさらいです。ライスペーパーはいつもは丸いものを使いますが、今日は四角いこちらに手を出してみました。

具材は、袋の写真を参考にしつつ、レタス、トマト、にんじん、大葉、炒り卵、エビ、蒸し鶏を用意しました。今ならまだ、冷やし中華をはじめる方向へも舵を切れるラインナップ。

ライスペーパーを取り出してみます。ここでシルエットクイズです。

わたしは誰でしょう


お久しぶりです
(はじめましての方はこちらをどうぞ)


ライスペーパーを一枚ずつ水につけて柔らかくしていきます。柔らかすぎず、かたすぎず。それが理想の枕であり、理想のライスペーパーですよね。入浴時間は水の温度にもよりますが30秒くらいがよさそうだとわかりました。

形状の問題で、半身浴となりました。
大浴場を用意してあげたいものです


さあ、巻いていきましょう。コツはただひとつ。具材の量を欲張らないこと。もうちょいのせたいかも…くらいのところで止めておくのが餃子も生春巻きも人生もうまくいくコツなのかもしれません。

鶏肉バージョンもいきます。サラダであれば、もう全部ざっくりとひと皿にのっけて食べればいいわけですが、わたしは今、ひとつひとつ具材を並べて巻いています。ばあちゃん、わたしはばあちゃんのように、今日という日をていねいに生きていますよ。

今さら、ライスペーパーの袋の裏側の調理方法の欄に「中に入れるビーフンは…」との記載を発見しました。ビーフン?そういえば店の生春巻きには春雨が入っていたりしますが、そういうニュアンスでしょうか?我が家にはビーフンも春雨もないため、何かで代用できないかなあと考えた結果、冷凍うどんを入れてみようと思います。

うどんを巻きながら、「もしかして、生春巻きの具材にビーフンをすすめてきたのって、このライスペーパーがビーフンで有名なケンミン食品さんのものだからなんじゃ…」ということに気づきました。なるほど。彼らは組織ぐるみだったわけです。わたしはなぜか、その情報に踊らされ、テーブルマークの冷凍うどんを入れていますが。ケンミン食品さん、今度はビーフン入れてみますね。

巻き終わりました!寝袋みたいに見えるね!と夫に言ったら、「生春巻きだね」と返され、これは夫婦のすれ違い。


半分に切って並べていきます!互いを支え合うようにして皿の上に立っている彼らが、たのもしく愛おしく感じます。

たれは、ごまだれとスイートチリソースを用意

以上が作り方となります。


さて。ここからが本題である。今回、説立証にあたり、大きくふたつの問題がある。(1)夫は夕食が生春巻きだけであることを、よしと思うかという価値観の問題、(2)これでお腹が満たされるのかという胃袋上の問題だ。

わたしは、「いざとなったら引き出物カタログでもらったレトルトのビーフシチューを温めればいいのだから」と思いながら、夫にこう伝えた。

「今から大事なことを言います。今日の夜ご飯は、生春巻きだけです

ぜんぜんいい。俺はそういうのぜんぜんいい」

(1)は拍子抜けするほど軽くクリアしてしまった。さて、(2)はどうか。

「おいしい…」
「うまい…」
「うまぁ…」
「何これ、うどんじゃん…」
「うどんうま…」
「いろいろ入ってるから味も飽きないねえ」
「思ってるよりお腹がふくれる」
「俺ももう結構いっぱい」
「最後の一個食べれそう?」
「俺もう無理かも」
「じゃあわたし食べるわ」

ばっちり満腹。しかも野菜もたっぷり食べたぞ!という充実感があり、量には満足しているのにお腹は心なしか軽やか。月一回は、晩ご飯これでいいかもということで同意した。

【検証結果】生春巻きだけで夕食は完結する(我が家は)。ほかにも、実はこれ一品で夕食になるというものを、わたしの人生をかけて、探していきたいと思う。


おわり

この記事が参加している募集

#つくってみた

19,377件

いただいたサポートは、なにかたのしい経験に変えて、記事を書くことに使います!