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#掌編小説
鳥獣戯画ノリ【ショートショーnote】
地元のファミリーレストランは今日も、わいわい、がやがや。
太郎の後方の席でビジネスマンと女性が話だした。
「このプランに変更すると、三万円もの節約になるんです」
「どんなプランなの」
ここが勝負と見たのか、ビジネスマン、一気に畳み掛けている。
「通常30ギガまで定額なんですが、このプランだと、なんと、鳥獣ギガまで使用できるんです」
ん、鳥獣戯画ならこの前、太郎と見に行ったが、鳥獣ギガま
DATEMAKIの国際フリーター
「お、伊達巻のCMなんか流れてる」
赤だしに口をつけたフリーターの土山は、店内に流れていたテレビ画面を見て思わず声を出す。ここはある回転すしのお店。全国的な大型の店ではないが、ここでは寿司が回っていて、リーズナブルに寿司が食える。
「それがどうしたのさ」土山のフリーター仲間の吉野が返事をしたのは、鯛の握り寿司を食べ終えた直後。
「ああ、ちょっと懐かしくてね。僕が今までの人生で唯一の海外出張が伊