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クマのおいとま(3)
主は山に行ってしまった。
留守の間、家を見守るのが役目だが、それだけではつまらない。
主が山に行くなら、私は海に行ってみようと思った。
水族館に来てみた。ここなら雨でも楽しめるのだという。
さっそく中に入ってみる。
建物の中に多くの魚や動物たちがいる。
薄暗く落ち着いた空間はなんだか安心する。
大水槽まで来ると、天井まで伸びる大きな海に圧倒されてしまう。
主は、ここで写真を
クマのおいとま(2)
主と一緒にヒスイカズラを見たあと、主には帰宅してもらった。
これは私の”お暇”なので、主がいてはいけないのだ。
近所の公園は広く、大温室以外にも森や花畑がある。
少し歩けばすぐに色とりどりの花を見つけた。
調べると、この花はリナリアといい、和名は”姫金魚草”というらしい。
よく見れば、花の下部分がぽっこりと膨らんでいる。
これが金魚というものの形に似ているんだろうか。
私はまだ金
クマのおいとま(1)
今日も主はぐで~っとして眠っている。
こっそりとスマホを弄っていると、ある写真が目についた。
奇妙な形をした美しい薄青色の花。
ぜひとも見たい。
主の寝ている隙に、お暇をいただき見に行こう。善は急げだ。
「近所の公園の花が咲いたので、お暇をいただきます。」
ああ、着いた。
いくら近所とはいえ、クマの着ぐるみで外を歩くのは大変だった。
冷たい風が汗ばんだ髪を梳いていくのが気持
クマのおいとま(0)
今日の主は早朝から起きて、机いっぱいに地図を広げている。
いつものぐで~っとした様子はなく、熱心に地図と向き合う。
その目はキラキラとしていた。
ずっと夢だった山小屋バイトに受かり、働きに行くのだと言っていた。
ついでに近くの山を登れるだけ登るクマー! と息巻く姿は、やる気に満ちていた。
(心が折れて山を下りてきても許してね、ともボソボソ言ってたが……)
無職になってから、家に籠
会社を辞めることにしました。アラサーでNEETになってしまいます。気持ちが落ち着いたら、会社を辞める話もnoteに書こうと思ってます。もう限界でした。悲しい。
ChatGPTが書く小説は面白いし、動画のネタになるぞ!
AIが人間様の頭脳を越えられるわけないよね?
……と、思っていた時期が私にもありました。
まして、機械に作らせた創作物で感動するわけないと。
でも、結論から書くと、私はたった数分で生成された小説を読み、
感動して、すこしだけ泣いてしまいました。
人間の創作活動の”きっかけ”としてのAI活用
ChatGPTに小説を書かせようと思ったのは、Vtuberの兎田ぺこらさんが自身の配信でCh