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沖縄本土復帰50年に思うこと。

先日、5月15日は、沖縄本土復帰50周年記念日でした。

何が記念日だよと思ってます。

この国の問題、沖縄の問題を考えるべき日だと思っています。

沖縄戦、そして戦後。占領下。

1945年3月26日。沖縄戦が始まりました。
1945年6月23日。司令官が自決。慰霊の日とされています。

沖縄戦での犠牲者は、約20万人。多くの命が失われ、多くの悲しみと憎しみが生まれました。

1945年8月15日。昭和天皇による終戦の宣言。

1952年4月28日。サンフランシスコ講和条約発布。アメリカによる占領が終結しましたが、沖縄はそのまま占領状態が続きました。

当時の吉田茂首相(麻生の爺さん)は沖縄を見捨てたのです。

その後、沖縄の占領状態は続き、1972年5月15日に本土復帰となりました。その日から50年。

米軍基地問題。

沖縄県民の人権を全く無視し、土地を奪われ、作られた米軍基地。本土にあった基地は、サンフランシスコ講和条約締結後、住民の基地反対運動が起こったため、占領下にあった沖縄に押しつけられました。

沖縄が本土復帰したとは言え、占領支配中に作られた米軍基地はそのまま残り、日本の国土面積の約0.6%しかない沖縄県内に、今もなお、全国の約70%の米軍基地が集中しています。

アメリカによる支配は、サンフランシスコ講和条約、日米地位協定、日米安保条約に基づき、現在もなお続いています。

日本はアメリカの属国であるのは、歴然とした事実です。
日本に主権はありません。

沖縄の不当な扱いを考えると、本土復帰50周年というのも喜んでいいものなのか、なんとも言えない気持ちになります。

琉球という国。国という枠組みとは。

そもそも沖縄は、琉球国なんだから。独立していた国家だったんだから。
薩摩による侵略があり、支配され、1872年に沖縄県として組み込まれました。

沖縄県が日本になって150年。
そのうちの50年は、アメリカの支配下
です。

沖縄になって50年。
アメリカになって50年。
また沖縄に戻って50年。

沖縄は果たして、日本なのでしょうか?

ロシアーウクライナ問題を考えるなら、日本沖縄問題も考えないとおかしくないでしょうか?

ハワイは、アメリカなんですか?
グアムは、アメリカなんですか?

チベットは、中国なんですか?
ウイグルは、中国なんですか?

ロシアがウクライナを〜とか云々というのに、
なぜ、チベット、ウイグル問題は無視されているんですか?

なんで人権無視、人権侵害を続ける中国で平和の祭典であるはずのオリンピックが開催できるのでしょうか?

島唄の本当の意味。

沖縄のことを歌った曲に、島唄というものがあります。

聴いたことがない人はいないのではないでしょうか?

この歌詞の本当の意味をご存知ですか?
私も沖縄に来てから、知りました。

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た
(1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された。)

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
(でいごの花が咲き誇る初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている。)

繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう
(多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは、島中に波のように広がった。)

ウージの森で あなたと出会い
(サトウキビ畑で、愛するあなたと出会った。)

ウージの下で 千代にさよなら
(サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった。)

島唄よ 風にのり 鳥と共に 海を渡れ
(島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙
(島唄よ、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
(でいごの花が散る頃、沖縄戦での大規模な戦闘は終わり、平穏が訪れた。)

ささやかな幸せは うたかたぬ波の花
(平和な時代のささやかな幸せは、波間の泡の様に、はかなく消えてしまった。)

ウージの森で 歌った友よ
(サトウキビ畑で、一緒に歌を歌った友よ。)

ウージの下で 八千代に別れ
(サトウキビ畑の下の洞窟で、永遠の別れとなった。)

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を
(島唄よ、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)

海よ 宇宙よ 神よ 命よ
(海よ 宇宙よ 神よ 命よ 万物に乞い願う。)

このまま永遠に夕凪を
(このまま永遠に穏やかな平和が続いてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の涙(なだば)
(島唄は、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の愛を
(島唄は、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)

何が正解かなんてありません。正解なんてありません。
何が良いとか悪いとか、一概には言えません。
その時、その状況での最善があるだけです。

あなたが何を思い、何を起こすか。

一人一人が、何を思い、何を起こすか、それが大切なんだと思います。

学び、活かす、生きる。

歴史を学び、歴史を知り、他人事ではなく当事者として、ぜひ一考していただければと思います。無知は罪

過去があっての今。色々な犠牲があっての今。今があっての未来。
過去を知り、今を生き、未来を創っていきましょう。


この2年は、どこに行っても、マスクをしている人ばかり。
自分の意思がない人たち。自分の思考がない人たち。
言われたことを言われるがままするだけ。

申し訳ないけど、まさに奴隷脳だと思います。

【読書2016】 No.72[新装版]活眼 活学 / 安岡 正篤 http://amzn.to/1OnPFdo

Posted by Yutaka Gokita on Friday, May 13, 2016

6年前に読んだこの本。

活眼活学。私はこの本を読んで、頭をガツンと殴られたように衝撃が走り、活眼しました。

活眼とは、物事の道理をはっきり見通す眼識・見識のことで、いかに自分の視野が狭かったか、机上の空論になっていなかったか、大いに反省しました。

本に叱られるというか、叱咤激励されるというか、昔の本にはこういうのがある。一言一言に重みがあり、深みがあり、哲学がある。

安岡先生の、圧倒的な知識量、視野の広さ・深さに驚き、またいかに自分が、現代人が未熟であるか、、実感しました。そこから、まさに私の活学が始まったと言えるでしょう。

学問とは、活きていなければならない。
学びは、活かさなければならない。

学びは、仕事や生活に変化をもたらすものでなくてはならない。
もたらさなければならない。

知識の習得だけで終わっては、本当の学問ではない。

本物の学問は、見識・胆識となって、仕事や生活が変わっていくもの。それを、活学と言う。学ぶなら、活学でなければならない。活眼にしていかなければならない。

常に学び、常に活かし、一燈照隅していく。
自分自身が灯りとなり、一隅を照らしていく。
その灯り、その灯火を拡げていく。

1人1人が自分の周りを照らしていくことで、世界から暗闇は無くなり、明るい世界がやってくる。そう信じています。

5月15日当日は、出張中のため、沖縄の地を離れてはいましたが、
この問題は無視できないと思い、このTシャツを着て過ごしました。

背面は、こんなデザインです。


ご購入は、こちらからできます。

ぜひ、沖縄の歴史、今、そして未来に思いを馳せていただければと思います。沖縄の問題は、日本の問題が凝縮されていますから。

ぜひ読んでみていただきたい本など。

沖縄の問題や日本の問題が書かれた本や、
関連する私の記事をご紹介します。

【読書2019】 No.162 辺野古に基地はつくれない / 山城博治 北上田毅 https://amzn.to/2YDqKZl (2015年1月〜...

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Posted by Yutaka Gokita on Saturday, August 10, 2019

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【読書2019】 No.174 本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること 沖縄・米軍基地観光ガイド/矢部宏治 https://amzn.to/2N512uM (2015年1月〜...

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Posted by Yutaka Gokita on Monday, October 23, 2017




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Posted by Yutaka Gokita on Monday, March 18, 2019

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Posted by Yutaka Gokita on Monday, March 18, 2019

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Posted by Yutaka Gokita on Sunday, November 25, 2018

興味が湧いたものがあればぜひ読んでみてください。
他人事ではないんです。
ぜひそれに気づいて欲しいのです。






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