スクリーンショット_2020-02-20_11

【2020読書】No.48 『ルポ沖縄 国家の暴力 / 阿部岳』

本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしていこうと思います。

スクリーンショット 2020-01-10 10.39.31

2020年2月20日。2020年51日目。

2020年48冊目の読書は、
『 ルポ沖縄 国家の暴力 / 阿部岳』
でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。

あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

以前、本屋で見かけた時に気になっていたのですが、その時は買わず、
先日の出張時に、那覇空港の本屋で購入し、飛行機の中で読みました。

読んだ感想

2016年7月に、東村高江で米軍ヘリパッドが建設が強行されました。
その時、165日間で起きた出来事のルポルタージュ、報告文書。

沖縄では、人権が平気で踏みにじられている。マジで異常です。
法治主義が通じない。民主的な手段を踏んでも、民意は届かない。

『政府の暴走を本土の無関心が可能にしている』

この本の著者は、東京出身で沖縄タイムスの記者になられた方。同じ本土出身の者として、その視点はとても共感できました。素晴らしい本を描いていただき、ありがとうございます。

私自身が、沖縄で起きていることに興味関心を持つようになったのは、ちょうど今から10年前。2009年に民主党政権に代わり、普天間基地移設問題で、当時の鳩山政権が「最低でも県外移設」と発言をした時。

正直、それまで米軍基地が沖縄にあるのは知っていたくらいで、その歴史的背景なんて何も知らないに等しかったし、興味も関心を持っていませんでした。何がそんなに問題なのか?沖縄に米軍基地の70%が集中している?なぜ?占領されていたから?そもそも何のために米軍基地が沖縄にあるの?本当に必要なの?

遠く離れた沖縄、一度も行ったことのない沖縄で起きていることを、自分事として捉えることはできていませんでした。その後、2010年の8月に初めて沖縄を訪れて、街中に延々と続く米軍基地のフェンスをみて、大きな違和感を感じたのを覚えています。

2010年4月から独立し、何となく生きて、何となく働いていたところから、税金や社会の仕組みに興味関心を持ち始めました。さらに、2011年の東日本大震災による原発問題、国家安全保障会議(日本版NSC)の創設、武器輸出三原則の撤廃、特定秘密保護法の制定、集団的自衛権の行使容認など、政治で行われていることがあまりにもおかしすぎると思うようになり、歴史の流れ、戦前戦後の政治の流れを調べ、勉強するようになりました。

知れば知るほど、「沖縄問題は、日本の問題だ」と確信するようになりました。

『今日の沖縄は、明日の本土である。』

昨年2019年の夏に、沖縄に移住しました。毎日、頭上を当たり前のように、戦闘機が飛び交い、その音は凄まじいものがあります。怖いですよ、本当に。住んでいると当たり前になりがちですが、やっぱりおかしいものはおかしい。

沖縄の犠牲の上に、戦後日本の経済発展があり、平和があるわけで。
それを本土の人間は知らない。認識すらもしていない。それがよくわかるようになりました。それを伝えられるのは、移住者だからこそだと思います。だから、こうやって書かせていただいています。

先日も出張時に、とある方と沖縄の話になり、あまりにも沖縄に対する事実認識が間違っていたので、感情的にはなっていませんが、「それは事実と違います。その情報は間違っています。沖縄の人に対して失礼ですよ。沖縄の人に謝ってください。」という趣旨のことをお伝えしました。フェイクニュースが飛び交う現代だからこそ、信頼できるリソースから情報を得て、自分自身で物事を考え、判断する必要があると思っています。

本当に、沖縄に関するデマが飛び交っています。多分、私がそうであったように、沖縄のことを本土にいる人は何も知らないに等しいし、知っているつもりでも、それはほとんどデマであり、間違っている情報だと思います。

この本は、理不尽な沖縄の扱い、政府の異常さがよくわかります。沖縄で起きていることは、民主主義の崩壊であり、人権の侵害です。つまり、日本国憲法の違反です。

ぜひ、本土の人にほど読んでほしい本です。読んでください。
沖縄で起きていることを知ってください。他人事ではありません。
自分事として考えてみてほしいです。

『政府の暴走を本土の無関心が可能にしている』
『今日の沖縄は、明日の本土である。』

こんな方にオススメです!

・この文章を読んで、何か少しでも響いた方
・沖縄の歴史を知りたい方
・現在の政治に憤っている方

合わせて読むと良い本。

私が今まで読んできた本の中で、
合わせて読むと良いであろう本をご紹介します。

ピンときたものがあれば、ぜひお読みください。


最後までお読みいただきありがとうございました! サポートも嬉しいですが、スキやコメントなどのリアクションもいただけると、とても励みになります☆