完全オレ流障害観26「自己分析と自己理解」

※あくまでもオレ流ですので悪しからず。


就労移行支援事業所等に通われている方にとっては当たり前の話になってくるかもしれないが、自己分析をすることによって自己理解が深まる。

自己理解が深まると、他者を理解する力も深まる気がする。

また自己理解をすることで、頼りのある存在として一目置かれる。

あ、この人は何事も自分で対処できる人なんだな。

この人は数々の困難を乗り越えてきたんだな。

そういう風に見てもらいやすい。


オレも移行支援事業所に通所しながら就職活動していて障害者雇用で働きたくて面接を受けていたときは、自己理解がちゃんと出来ているかを見られる類いのご質問を多数頂いた。

「自己紹介をしてください」

「貴方の障害について教えてください」

「配慮事項を教えてください」

「最近不調になった出来事とどう対処したかについて教えてください」

等々。

この類いのご質問にスムーズに回答していくためには、やはり自己分析をしっかりやらないといけない。

特に自分がどんな障害を持っているのか、自覚はどのくらいあるのか、そして自分の障害とどう向き合っているのかは分析出来ておいた方が良い。


例えば同じくらいのペースでパソコンの訓練に取り組んでいて、似たようなデータ入力の訓練が200件あるとする。

体調が良好なときに入力を100件やってミスが3箇所あり、また別な日に頭痛がするときに100件やってミスが10箇所あったとする。

このときに自分がミスをした箇所の内容を振り返るのみならず、頭痛がする状態で取り組んだら頭痛がしないときよりもミスが多かったということについても考察した方が良いということである。

これがオレの場合の自己分析。

まとめると、

「頭痛がするときは◯◯のデータ入力の正確性は下がる」

「体調が良好なときは◯◯のデータ入力の正確性は上がる」

っていう感じで分析できる。

または周囲の状況も考察するとなると、

「事業所の隣のビルが工事してたりして騒音が聞こえる状況下でデータ入力をするとミスが15件になったことから、周りが騒がしい環境だと作業の正確性が下がる」

という分析の仕方もできる。


そしてこうやって分析した内容は、メモを取るなりして記録しておくことを強くお勧めする。

オレの場合は「自己分析ノート」というものを自ら作り、就労訓練中に自分について気付いたことがあれば、上述したような形ですぐに記入するようにしている。

仕事に就いた今でも業務に特化した自己分析ノート的なものを自ら用意していて、自分について記入することを継続している。

そのノートの内容を支援員さんにチェックをして頂いたことも何回もある。

何かに書くことによって自分が整理されるし、支援員さんに文字に起こした自己分析を見せることで色々とフィードバックを頂けることもあるので一石二鳥だと思う。

また面接で配慮事項等を聞かれた際にも上記のデータ入力の話を具体例にするならば、

「移行支援事業所での訓練中に、周囲が賑やかな環境で作業をしたところ正確性が下がってしまう自分に気付きましたので、静かな環境で作業をさせて頂きたい」
(※この回答が正解かどうかは私は就職の専門家ではないのでわかりません)

という回答の組み立てが出来ると思われる。


こういう組み立ては支援員さんと応相談でやっていくことをお勧めはするが、スムーズに自己分析をしていくために、自分のことを文字に起こして整理することはオレはお勧めしたい。

これは就労訓練に限った話ではなく、何事もそうだと思う。

だからこそオレは仕事に就いた今でも、移行支援事業所でやってきた訓練を思い出しながら、ノートを用いた自己分析を継続している次第である。

逆に言えばオレは感情のコントロールがヘタクソな障害だと自覚していて、このくらい自己理解を強化していかないと苛々や不安に対して上手に対処が出来ない。

だからこそやっているってのもある。


この他にも自己理解や自己分析のやり方は無数にあると思うので、自分に合ったやり方を是非見出だして頂いて、活力を持って生きて頂きたいと思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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