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自己肯定感が低い人を支えるためのエッセンス

子どもや、職場で一緒に働いている人、
部下、先輩後輩、知人など、
周りに自己肯定感が低い人って結構いませんか?
自分自身がそうです、という人もおられるでしょう。

自己肯定感が低い人は、何かある度に
「どうせ私なんて」
と、自分を否定する発言をしたり、
人の顔色を窺うことがよくあります。

「どうしたらもっと自信を持てるようになりますか」
というご相談はわりと多いです。

自分だけでなく、我が子や、
自分が関わっている人で、
自己肯定感や自信が乏しくて
フォローに困っているという話も多いですね。

「自己肯定感」というのは、
自分のことを肯定できる、認められる感覚のことを言います。

この自己肯定感が高い人は、
自分の考えや判断を信じることができるので、
初めてのことや難しそうなことでも
どんどんチャレンジしていきます。
積極的に動けますし、
失敗しても次どうしたら良いかをすぐに考え、
次のチャレンジの際に活かすことが自然とできます。

自分を大切にできる感覚がある人は、
気持ちが安定していて余裕があるので、
他の人にも優しくできますし、
他の人の頑張りを認めることもできます。
だから良い人間関係を築くこともできるようになります。

反対に自己肯定感が低い人は、
自分の考えとか判断に自信が持てないので、
人の反応や評価が気になり、
周りに何か言われるんじゃないか
と、いつも気にしてビクビクしてしまいます。

失敗が恐くて、
失敗して恥をかくくらいなら最初から頑張ろうとしない人もいます。
固まって何もできず、
挑戦する前から誰かの助けを求めていたり、
他人の意見の方が正しく思えていつも流されしまったり…
そういった感じになってしまいます。

頭から「自分はダメだ」
「頑張ってもどうせできない」
と思い込んでるので、
消極的で諦め癖がついたり、
ネガティブな発言ばかりになったり、
褒められても、
素直に褒められたと思えなかったりするので、
本人も、見てる方もイライラしますし、
つらくなってしまいます。

そういう人の背景には、
・親や親しい人に話をちゃんと聞いてもらえていない
・物事の結果ばかりを指摘されている
・小さい頃から大人が指示し過ぎて、自分で決定する機会が乏しい
・他人と比較されて、あんたはできてない!とか言われることが多かった
・否定的な言葉を言われることが多い
などといった要因があります。

そういう人はまず、怒られない・否定されないという
安心感を持てないとなかなか変わることができません。

(何かしてしまって怒られそうだな、どうしよう…)
と思ってる表情をしているなら、
本人も悪いことをしたと分かっている証拠なので、
強い叱り方や注意は控え、時にはあっけらかんと伝えて
安心させることも大事です。

「次気を付けたら良いよ」
「そういう時もあるある」
と、やんわり言ってあげることです。
(思ったほど恐い怒られ方をされなかった)
と、安心させてあげることが大事です。

また、否定したり、評価し過ぎたりしないようにもしましょう。
子どもは特にです。
「できてない」
「あれダメ、これダメ」
「何で!」
と言われるのも、
子どもからするとキツイ言葉ですので
言い過ぎない方が良いです。
子どもだけでなく、大人でも否定ばかりされるとしんどくなりますよね。

そして、結果ばかりを言わず、
合間の頑張りを誉めるようにしましょう。
例えば、子どもであれば
「テストちょっと点数惜しかったけど、
 勉強ちゃんとしてたもんね、頑張ってたよね」とかですね。

勝ち負けを意識させない声掛けも大事です。
「勝った」「負けた」という言葉を
家でも学校でも職場でも、
あまり使わないようにしましょう。
「一番」「すごい」「えらい」など、
そういう言葉も使い過ぎると、
それ以外は許されないんだと思って
ハードルが高くなりしんどくなるので、
できるだけ使わない方が良いです。

「こうせねば!」ではなく、
「まぁ良いか」と思えるようになること。
それを目標とするように
自己肯定感や自信が乏しい人に伝え、
関わってもらえたらと思います。

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