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【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#11~みんなと遊ぶときにルールを守れない~

はじめに
 
こんにちは、皆さん。

 今日は、発達障害の子どもを持つ親として、子どもたちが遊びのルールを理解し、守るためのサポート方法についてお話ししたいと思います。鬼ごっこやドッジボールのような遊びの中で、ルールを守れなかったり忘れてしまう子どもたちの姿を見て、心配になったことはありませんか?


1.ルールを理解する難しさ

 子どもたちが鬼ごっこで鬼につかまってもなお逃げ続けたり、ドッジボールでボールを当てられても外野に出ずにそのままゲームを続けてしまうことがあります。これは、ルールがよくわからず、その場の状況を理解できていないことが原因かもしれません。たとえ単純に思えるルールでも、理解するのに時間がかかることがあります。ルールの背景にある「公平さ」という感覚がピンとこないために、自分だけのルールを作ってしまうこともあるのです。

2.サポートの方法

 そこで、私たち親ができるサポート方法をいくつかご紹介します。

①ルールの確認時間を設ける
 
例えば、鬼ごっこを始める前に「鬼に触られたら鬼になるんだよ」とルールを再確認する時間を設けることで、子どもたちがルールをしっかりと理解し、覚え直すことができます。また、ドッジボールを始める前に「ボールが当たったら外野に出てね」と伝える時間を作ることで、子どもたちがゲームの進め方を再認識できるようにしましょう。

②難しいルールの省略や変更
 
例えば、ドッジボールでは「当たったら一度外野に出て、次のゲームが始まるときに戻ってくる」というように難しいルールを省略することで、子どもたちが理解しやすくなります。

③具体的な説明
 
例えば、鬼ごっこの途中で子どもが鬼にタッチされたのに逃げ続けている場合、その場で「鬼に触られたら君が鬼になるんだよ」と具体的に説明しましょう。また、ドッジボールで当てられた子どもがそのままゲームを続けている場合には、「ボールが当たったら外野に出て、次のラウンドで戻ってくるんだよ」と具体的に指示することが有効です。

④ルールを書いた紙やカードの用意
 
例えば、鬼ごっこやドッジボールの遊び場には、ルールを書いた紙やカードを用意しておくと良いでしょう。その紙やカードには、「鬼に触られたら鬼になる」「ボールが当たったら外野に出る」といったルールを明記しておきます。子どもたちは遊びの途中でルールを忘れてしまったときに、その紙やカードを見て確認することができます。これにより、ルールを視覚的に確認できるため、忘れにくくなります。

3.日常生活でのサポート

 また、遊びのルールだけでなく、友だちとの約束や借りた本・ゲームを返すことも忘れがちな子どもたちに対しては、次のようなサポートが役立ちます。

①メモを取る習慣を教える
 子どもに対して、大切なことはメモを取る、と教えましょう。例えば、友だちとの待ち合わせの時間や約束事をメモすることで、忘れずに行動できます。最初はメモを取ること自体を忘れてしまうかもしれませんが、メモを取れたときには「すごくいいね!ちゃんとメモを取って約束を忘れなかったね」とたくさん褒めてあげましょう。そうすることで、子どもはメモを取ることの重要性を理解し、徐々に習慣化していきます。

②謝ることを教える
 友だちとの約束を破ってしまったときや、ルールを守れなかったときには、その都度、相手に謝るようにアドバイスしましょう。例えば、友だちとの待ち合わせに遅れてしまった場合、「ごめんね、待たせちゃって。次からはもっと早く行くようにするね」と素直に謝ることが大切です。また、ルールを守れなかった場合には、なぜ謝るのかをきちんと説明し、その上で謝ることを教えるのが重要です。

最後に
 
発達障害の子どもたちは、ルールを理解し、守ることに時間がかかることがあります。しかし、親や周囲のサポートを受けながら少しずつ成長していくことができます。子どもたちが安心して遊びや友だちとの関係を楽しむために、私たち親ができるサポートをしっかりと提供していきましょう。

 皆さんのご家庭でも、これらの方法を取り入れてみてください。子どもたちがより楽しく、安心して遊べる環境を作っていきましょう。

 それでは、また次回お会いしましょう。

前回の記事→#10~会話のキャッチボールが苦手~

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