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【苦戦した病院選び】心の状態に応じて人付き合いを変える

投稿:009
【記事の要約】
この記事は私が「適応障害」という心の病を患った時の体験談です。
テーマや切り口ごとに分けて記事にしています。

今回は病院(心療内科)選びのお話。
主治医との相性ってめちゃくちゃ大切じゃないですか?
それに周囲の人との関係も大事だし、簡単とは言えない。
皆さんの参考になれば嬉しいです。


病院選びで大切にしていること


心の病を患った方にとって病院選びは
とても大切な課題ではないでしょうか。

皆さんは病院選びの際、何を重視していますか?
ネームバリューや評判、アクセスの良さ、開院時間など
ポイントはいろいろあると思います。
あくまで個人的な見解ですが、
主治医のフィーリングが自分と合っているかどうか
一番大切な要素だと私は考えています。

私の場合、最初にお世話になった病院は勤務先からの紹介でした。
しかし、治療や復職の方針が合わず、最終的には転院しました。
他にもいくつか病院を渡り歩いた末に、
同僚の紹介で現在お世話になっている病院に巡り合いました。

心療内科の場合、最初に患者の状態を詳しく確認するため、
丁寧に話や心の内を聞いてくれるところがほとんどです。
(この段階で雑な対応をされた場合はやめたほうがいいかも……)

ところが、心療内科の常とでもいうのでしょうか、
数回通院を重ねていくと「もうあなたの話は聞き飽きたよ」
と言わんばかりに話を聞いてもらえない(と感じる)ことがあります。
こちらの症状がすぐに変化するとは限らないし、
そうやって様子を観察してくれているのかもしれませんが……

心療内科でもセカンドオピニオンを


最初から自分に合った主治医と巡り合うのは
非常に難しいと身をもって感じます。
現在お世話になっている主治医が
「(以前よりも)自分に合っている」と思えれば
それに越したことはありませんが、
主治医とフィーリングが合うかどうかを確認する意味でも
複数の病院を受診してみることをおすすめします。
セカンドオピニオンみたいな。

それに主治医の診断によって処方される薬も変わります。
転院前に処方されていた薬が、依存性が高く、しかも自分の症状には
効果がないものだったなんてこともありました。
そうした面でも複数の病院を検討するのはありだと思います。

自分を受け止めてくれると信頼できる人間性や
こちらの問いかけに対して答えられるだけの引き出しを持っているか。
良医に巡り合えれば回復に向けて
色々なアプローチを試せるのではないでしょうか。

頼れる人間関係を整理してみる


病院選びから枠を拡大して
こんな人間関係があってよかったと思えたことも、
書き記してみました。

1.同志と呼べる人に話を聞いてみる
「同志」なんて書くと大袈裟かもしれませんが、
同じような体験をした人が周囲にいれば
どのように病を乗り越えたか、
今はその時の体験をどう捉えているかなど
参考になる体験談を聞けるかもしれません。
同じ方向に前進できる人がいると
それだけで勇気をもらえるものです。

2.家族や身近な人に相談できる
たとえ同じ体験をしていなくても、
自分を肯定してくれる人が身近にいると
心の支えになりますよね。
どうしても落ち着かない時に
「それでいいよ」って言ってもらえるだけで
気持ちが楽になることはありませんか?

一方で身近な人物から理解が得られず、
心無い一言をかけられてしまうと
寂しい思いをすることもあるかもしれません。
私は両親から理解を得られませんでした。
仕事や生き方に対する世代間の違い、成功体験の違いなのでしょうか……。
始めは理解してもらえないことに苛立ちましたが、
親だから理解してもらおうとは思わなくなりました。

3.主治医と産業医の二刀流
これは私が恵まれていただけかもしれません。
主治医のほかに、社内の事情に詳しい産業医に頼る方法もあります。
治療は主治医と二人三脚で進めていきますが、
社内の状況を理解しつつアドバイスをくれる産業医は、
主治医の手が届きにくい部分をケアしてくれます。

会社組織が抱える矛盾や人間関係の難しさを知っているからこそ、
主治医とは別に頼れる存在となるでしょう。

4.職場の上司に理解がある
これ、すごく重要なんですが、運次第な要素が強いです。
「上司ガチャ」とでもいいましょうか。
特に上長が多少なりとも同じような体験をしていると、
無理をしないで済むように配慮してくれることがあります。
ただし、まったく同じ体験をして、同じように感じている人はいないので、
期待し過ぎないことも必要かな、と。

以上、いくつかの人間関係を紹介しましたが、
共通して言えることは「前向きになれる関係」を築けると
回復にはより効果的だと感じます。
ポジティブな独り言を聞くだけでも脳はいい方向に反応するとも聞きます。

段階を分けて付き合う人を変える


心の病を患うほどの苦しみや辛さを体験すると、
まずは自分の心に共感してもらいたいという思いが先行しがちです。
確かに一緒に悲しんでくれたり、怒ってくれたりする相手も必要ですが、
次の段階として、体験から学んだことを
人生の糧として活かしていくことも大切ではないでしょうか。
体験から感じたネガティブな感情を含めて共感してもらう時間を、
ポジティブな方向に解釈しあえる相手との時間に変えていく。
自分のいるフェーズによって付き合う相手の比率を調整していく。
そういう工夫もできるのではないでしょうか。

あくまで個人的な体験に基づく考え方ですが、
病院選びから自分の環境選びに至るプロセスで
お役に立てれば嬉しく思います。


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