記事一覧

「赤と死神のクロ」 第1話

あらすじ 死神は、人を死の苦しみから解放するために存在している。 ある日、死神として生まれたクロは、先輩死神であるワイト共に、死神としての初仕事に向かった。だが、…

三月
11日前
7

「赤と死神のクロ」 第3話

〇中央病院(夕方)    あかねの母(48)が病室のドアをそっと開けると、あかね祖父が意識を取り戻してこちらを見ている。    あかね祖父のベットに駆け寄るあか…

三月
11日前
3

「赤と死神のクロ」 第2話

〇死神界(昼)    体育座りで、三途の川をただ虚な目で眺めるクロ。    背後からクロに語り掛けるワイト。 ワイト「なぁ、そこで蹲ってからもう3日だぞ? クロは…

三月
11日前
1

「俺が魔王で、あいつが勇者」第1話

あらすじ  佐久間桜助の高校に、リーズという少女が転校して来た。ある日、クラスメイトの優華と剣二に馬鹿にされる桜助をリーズがかばったことにより、桜助はリーズに惚…

三月
3週間前
15

「俺が魔王で、あいつが勇者」第3話

 次の瞬間、辺り一面が真っ白になるほどのまばゆい光と同時に、俺の鼓膜をぶち破るほどの大きな爆発音が辺りに響き渡った。そして、光の中から遅れてやってきた爆風は、森…

三月
3週間前
4

「俺が魔王で、あいつが勇者」第2話

「リーズ、なんで……お前がここに!?」  俺を散々たぶらかし、挙げ句の果てには学校の屋上から突き落として殺しやがった張本人。  ただ一つ疑問なのが、何故死んでいな…

三月
3週間前
2

「俺が魔王であいつが勇者」企画書

キャッチコピー:醜いのは魔物か、それとも人間か。 あらすじ:佐久間桜助は、その強面とぶっきらぼうな性格故に、クラスで孤立していた。唯一の友人は、幼なじみの槍田勇…

三月
9か月前
4

「赤と死神のクロ」あらすじ

 死神の仕事は、寿命が来る人間が死の苦しみを味わう前に殺す事。クロは、仲間であるワイト共に死神としての初仕事をする。寿命で死ぬ男を殺す際、クロの頭の中に走馬灯が…

三月
9か月前
3

「赤と死神のクロ」第3話

 三途の枝が伸びていくのを眺めながら、僕はその現実から必死に逃避しようとしていた。  自分が行ったところで、未練に殺されて死ぬかも知れない。そうなるくらいなら…

三月
9か月前
1

「赤と死神のクロ」第2話

「なあ、ずっとそこで蹲ってるつもりか?」  ワイトは三途の川を眺めている僕の背後から、少し距離を置いて話かけてきた。 「……」  今は一人でいたい。 「かれ…

三月
9か月前
1

「赤と死神のクロ」第1話

 死神は、人間と同じ姿をしている。人間と同じ、感情を持っている。この姿は、かつて過ちを犯した彼らへの罰か。それとも、救済か。  だが、一つだけハッキリしている…

三月
9か月前
3

「赤と死神のクロ」4話

脚本形式で書いた者の続きです。以前書いた下手くそな小説形式の物ですが、脚本形式が中途半端なところで終わっているので一応きりのよい所まで切り取って載せておこうと思…

三月
1年前
1

「2日後に死ぬ」あらすじ

少年黒田朝日は、ある日自殺を試みて橋の上にやってきた。覚悟を決め、いざ飛び降りようと決心した瞬間、朝日の前に現れたのは、死神と名乗る謎の男ワイトだった。突然の死…

三月
1年前
1

「2日後に死ぬ」

〇都内某橋の上(昼) 青い空を虚ろな目で見つめる少年。黒田朝日(17) 朝日は橋の上から今にも飛び降りようとしている。 朝日「すー、はー、」 ゆっくりと目を閉じ…

三月
1年前
1

「ps.a世界線より」あらすじ

10年前、唯一の家族である弟を事故で亡くした宝田望未は、ある日twittorで過去に遡ることができる、喫茶未来というアカウントを見つける。半信半疑で喫茶未来に向かった望…

三月
1年前

「ps.a世界線より」

〇都内のとある交差点(昼) N「世界線、マルチバースとも呼ばれる。無限に広がる世界の可能性は、時には螺旋状。時には溶け合い、複雑に絡み合う。だが、世界が誕生した…

三月
1年前
2

「赤と死神のクロ」 第1話

あらすじ
死神は、人を死の苦しみから解放するために存在している。
ある日、死神として生まれたクロは、先輩死神であるワイト共に、死神としての初仕事に向かった。だが、死神の仕事は、クロが想像していた以上に過酷なものだった。死神が人を殺す際に見ることになる、走馬灯。死神は、その人の人生、感情を全て知った上で、その人間を殺さなければならない。更に、死んだ人間の未練が巨大な怪物となり、魂を取り返そうとクロに

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「赤と死神のクロ」 第3話

〇中央病院(夕方)

   あかねの母(48)が病室のドアをそっと開けると、あかね祖父が意識を取り戻してこちらを見ている。
   あかね祖父のベットに駆け寄るあかね母。

あかね母「お父さん!!」

あかね祖父「あかねは、来るって?」

あかね母「うん、今来るって、もう少し待ってて」

   あかね祖父嬉しそうに笑う。

あかね祖父「そうかぁ」

   あかね祖父。かなりやせ細っており、腕に点滴が

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「赤と死神のクロ」 第2話

〇死神界(昼)
   体育座りで、三途の川をただ虚な目で眺めるクロ。
   背後からクロに語り掛けるワイト。

ワイト「なぁ、そこで蹲ってからもう3日だぞ? クロはあの人の魂を三途の川に流して、ちゃんと成仏させたんだ。これ以上気に病む必要なんてない。だから、元気出してくれよ」

クロ「ワイトには、分からないよ。僕の気持ちは・・・」

   ワイト、優しく微笑み言う、

ワイト「・・・いや、分かって

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「俺が魔王で、あいつが勇者」第1話

あらすじ
 佐久間桜助の高校に、リーズという少女が転校して来た。ある日、クラスメイトの優華と剣二に馬鹿にされる桜助をリーズがかばったことにより、桜助はリーズに惚れる。放課後、リーズに屋上に呼び出された桜助。唯一の友人、勇人にからかわれながら、期待を胸に屋上へ向かったが、リーズは桜助を屋上から突き落とした。異世界で目が覚めた桜助は、傷ついたリーズを見つける。リーズはフードの男達に追われており、桜助は

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「俺が魔王で、あいつが勇者」第3話

 次の瞬間、辺り一面が真っ白になるほどのまばゆい光と同時に、俺の鼓膜をぶち破るほどの大きな爆発音が辺りに響き渡った。そして、光の中から遅れてやってきた爆風は、森の木々を容赦なくなぎ倒した。

やばい……。

 直感的にそう感じた俺は、平原の先のまばゆい光に背を向け、リーズさんを抱えたままその場にしゃがんで頭を伏せた。
 次の瞬間、爆風は俺の元に到達した。
「ぐああああああああ!!」
 爆風にさらさ

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「俺が魔王で、あいつが勇者」第2話

「リーズ、なんで……お前がここに!?」
 俺を散々たぶらかし、挙げ句の果てには学校の屋上から突き落として殺しやがった張本人。
 ただ一つ疑問なのが、何故死んでいないはずのこの女が。この異世界にいるのかと言うことだ。だが、よく考えてみれば、俺を学校の屋上から突き落としたのもこいつだ。
「おい、何とか言えよ!ここはどこだ!お前なんか知ってるんじゃねぇのかよ!」
 だが、リーズからは返事が無い。俺は側ま

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「俺が魔王であいつが勇者」企画書

キャッチコピー:醜いのは魔物か、それとも人間か。

あらすじ:佐久間桜助は、その強面とぶっきらぼうな性格故に、クラスで孤立していた。唯一の友人は、幼なじみの槍田勇次のみ。そんな彼の元に、転校生のラス・リーズが現れる。彼女の美貌に惹かれていく桜助。だが、桜助はクラスカースト上位の優華優華、遊佐剣次の二人に、容姿の事をからかわれてしまう。情けなく屈する桜助だが、リーズは桜助をかばい、二人に屈することな

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「赤と死神のクロ」あらすじ

 死神の仕事は、寿命が来る人間が死の苦しみを味わう前に殺す事。クロは、仲間であるワイト共に死神としての初仕事をする。寿命で死ぬ男を殺す際、クロの頭の中に走馬灯が流れたことで、クロはその男に情を抱き、男を殺したことがトラウマになる。自責の念を抱くクロは、生前男が付き合っていた女性が心配になり、女性の元へ向かう。だがその女性は、男の死は自業自得だと吐き捨てる。失望したクロが、その場から立ち去った直後、

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「赤と死神のクロ」第3話

 三途の枝が伸びていくのを眺めながら、僕はその現実から必死に逃避しようとしていた。

 自分が行ったところで、未練に殺されて死ぬかも知れない。そうなるくらいなら、ワイトが帰ってくるのを待っていた方が、枝の先にいる人のためだ。

 いくら言い訳を考えても、頭によぎる。枝の先にいる人が、これから味わう苦しみを。心臓が止まり、呼吸が出来なくなる。体もどんどん冷えていって、死の恐怖に怯えながら最期を迎

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「赤と死神のクロ」第2話

「なあ、ずっとそこで蹲ってるつもりか?」

 ワイトは三途の川を眺めている僕の背後から、少し距離を置いて話かけてきた。

「……」

 今は一人でいたい。

「かれこれ2時間もずっとそこにいるじゃないか。あの人は、どっち道あそこで死ぬ運命だった。クロがあそこで殺したから、痛みも苦しみもなく死ぬことが出来たんだ」

 そんなこと、分ってる。分った上で、それでも辛い。走馬灯を見るのが。見た後に

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「赤と死神のクロ」第1話

 死神は、人間と同じ姿をしている。人間と同じ、感情を持っている。この姿は、かつて過ちを犯した彼らへの罰か。それとも、救済か。

 だが、一つだけハッキリしている。彼らがどれだけ人間に情を入れ込んだとしても、どれだけ人間を愛したとしても

 死神が人を救うことは出来ない。

 何故なら彼らは、傍観者なのだから。

 今、自ら命を散らした少女の前でたたずむ、彼のように。



 この世の

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「赤と死神のクロ」4話

脚本形式で書いた者の続きです。以前書いた下手くそな小説形式の物ですが、脚本形式が中途半端なところで終わっているので一応きりのよい所まで切り取って載せておこうと思います。

続きって書いて載せた方が良いのだろうか。

(俺の人生は、いたって普通だった。

物心ついた当たりで戦争が終わったので、戦争に関しての記憶はあまり覚えていない。
 うちの家族は貧しかった。

私は7人兄弟の4番目。家族みんなで昼

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「2日後に死ぬ」あらすじ

少年黒田朝日は、ある日自殺を試みて橋の上にやってきた。覚悟を決め、いざ飛び降りようと決心した瞬間、朝日の前に現れたのは、死神と名乗る謎の男ワイトだった。突然の死神の出現に動揺してしまったことで、朝日の死ぬ覚悟をは薄れてしまう。ワイトは自分のせいで朝日の決心を鈍らせてしまった責任として、2日後に朝日の死ぬ決心をもう一度つけさせると約束する。

読切作品本編:

「2日後に死ぬ」

〇都内某橋の上(昼)

青い空を虚ろな目で見つめる少年。黒田朝日(17)

朝日は橋の上から今にも飛び降りようとしている。

朝日「すー、はー、」

ゆっくりと目を閉じる朝日、呼吸が荒くなってゆく。

飛ぶ覚悟を決め、カッと目を見開く朝日。

突然目の前に現れた謎の死神ワイト(20代後半ほどの見た目)と目が合う。

ワイトは朝日から魂を抜こうと鎌を胸元にスタンバイしている。

朝日「・・・え?」

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「ps.a世界線より」あらすじ

10年前、唯一の家族である弟を事故で亡くした宝田望未は、ある日twittorで過去に遡ることができる、喫茶未来というアカウントを見つける。半信半疑で喫茶未来に向かった望未を、未来人と名乗る店主の男が出迎える。望未の希望を聞いた店主は依頼を受け、望未は未来人の協力を得て弟が事故で死んだ10年前に向かったのだが・・・

読み切り作品本編:

「ps.a世界線より」

〇都内のとある交差点(昼)

N「世界線、マルチバースとも呼ばれる。無限に広がる世界の可能性は、時には螺旋状。時には溶け合い、複雑に絡み合う。だが、世界が誕生した時点で、それらが起こることは既に確定している。故に過去を改変しようと、何ら問題はない」

202×年 6月20日 午後3時。

交差点の中心で倒れ血を流している女性、宝田望未(19)を抱きかかえて泣いている少年、宝田来斗(16)。

そこ

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