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【ニュース感想文】「Ponta(ポンタ)」経済圏がポイ活勝者になる日 KDDIがローソンTOBで描く未来とは

こんばんは!
今も昔も、携帯はずっとKDDI!小栗義樹です!

本日はニュース感想文です!
僕が気になったネットニュース記事を題材に、思ったことや気になったことを文章にしていく試みとなります!

本日の題材はコチラ!

 「Ponta(ポンタ)」経済圏がポイ活勝者になる日 KDDIがローソンTOBで描く未来とは
です!

こちらは少し前に発表されたニュースなのですが、もう少し話題になると思っていました。一部では凄いと囁かれていますけどね。

これ実は、かなり大きいインパクトがあると思います。生活が変わるというよりは、知っておくと生活が便利になる案件なのではないでしょうか?

まず、簡単にご説明します。

複雑なことは排除して、それぞれの思惑を押さえておけばいいと思います。

登場人物は
・ローソン
・KDDI(au)
・三菱商事
です。

ローソンの思惑は、コンビニ業界のシェア1位を取りたいです。厳密に言うと違うんでしょうけど、これでいいと思います。要するに、セブンとファミマを超えたいわけです。

次にKDDIです。KDDIの思惑は、経済圏を強くすることにあります。これも簡単に言っちゃうと、docomo・SoftBank・楽天に負けないように準備を進めたいわけです。僕の予想では、今回の件で1番得しているのはKDDIだと思います。

最後に三菱商事。三菱商事は単純に、利益を最大化する手段を取ったって感じです。まぁこれも諸説ありますけど、これくらいの認識でいいと思います。ローソンの親会社という立ち位置ですから、三菱商事にとってローソンは、単なる利益吸収装置だという位置づけなんだと考えておけばいいでしょう。

今回の記事を要約すると、
KDDIがローソンの株を買い、親会社になったよー
です。

ローソンの株を1番多く持っていたのは三菱商事です。今回KDDIは、そんな三菱商事と同じだけの割合、ローソンの株を持つことになります。

今後は、三菱商事とKDDIがローソンの親会社となって、この2社でローソンを牛耳っていくよ〜という体制になったわけです。

記事を読んでいて思ったことは、これはもう最適解なのではないか?ということです。登場人物が全員得をする形になった、非常に珍しい形なのではないかと思います。

まずはローソンです。ローソンは今後、KDDIが持つ技術の恩恵を受けることになると思います。現在ローソンの先を走っている、ファミマとセブンイレブンは、立地と利便性を武器に陣取り合戦をしています。もちろん色々なサービスを展開していますので、単純に物が買えるだけの利便性ではありませんが、ほとんどの場合、ATMでお金がおろせるとか、小腹が空いたからお菓子を買うとか、そういう利便性で争っています。

日本という国は、決して国土が広いわけではありません。人口も年々減っています。単純な陣取り合戦は、すでに頭打ちにあっていて、ここから先は、広げた陣地をどれだけ有効活用できるかが勝負になってくるはずです。

今よりもさらに有効活用するためには、インターネットの力が必要になるでしょう。例えば、物流の拠点として、商品を届けやすくするなどのサービスを展開するとしても、管理はネットで行う方が圧倒的にコストが低くてすみます。

ローソンは規模的に、ファミマとどっこいどっこいです。陣取り合戦ではセブンに勝てません。

有効性と競争力を高めるためには、KDDIの経済圏を構築した技術力が必要になります。逆にこれさえあれば、ファミマとの差異を明確にできますし、セブンに付け入る隙を見いだせるかもしれません。

これが実現するだけで、ローソンで出来る事が飛躍的に増えていくことになるでしょう。いくらセブンに店舗数で勝てなくても、街を歩けばローソンはあります。ローソンで生活に必要なことの大半を賄えるようになれば、これ以上店舗を増やさなくても、勝手にローソンに人が集まるはずです。

次にKDDIです。KDDIは、携帯業界の中で実に微妙な立ち位置です。今のままでは、これ以上の利益拡大は見込めないでしょう。

キャリア大手は全部で3社あります。docomo・au・ソフトバンクです。3社しかないのでシェアは自然と、33.3%になっていきます。auは現在、スマホの契約者数では第2位に位置していますけど、現代の日本で、今スマホを持っていない人なんてほとんどいませんよね。そうなると、これ以上スマホ契約者数を増やすことは不可能で、このまま時間が経過していけば、シェアは自然と33.3%になっていきます。

これはdocomoもソフトバンクも同じことです。これ以上、スマホの販売で利益を上げていくことは出来ません。

では、何をするか?

経済圏の構築です。

提供しているスマホの中にアプリを沢山入れて、ポイントなどを駆使して利用機会を増やすわけです。ソフトバンクならヤフオクとペイペイを組み合わせるし、docomoならばdポイントを駆使したサービスを展開しています。

auもそういうサービスをいくつかやっていますけど、ソフトバンクは経済圏の構築が異常に上手いし、docomoはシェアが1位なので、牙城を崩すことが出来ません。

大手3社の中で、一番攻撃されやすいのがauであることは間違いなくて、しかもauは、経済圏の構築が上手く軌道になっていない状況にあります。

ソフトバンクはネット上での経済圏構築をほぼ完ぺきなものにしています。docomoからシェアを奪うのは難しい。auが生き残るために残された道は、リアルな世界とネットのハイブリッドな経済圏を構築すること。

だからauは、コンビニが欲しくて仕方がないわけです。ローソンの時にも書きましたが、コンビニはずっと陣取り合戦をやってきたので、日本全国至るところに拠点を持っています。auは特に物売りが弱く、せっかくauPAYなどの決済サービスを持っていても、それを使う場所がほとんどありませんでした。

ローソンとauがタッグを組むと、auPAYやauじぶん銀行の価値が圧倒的に上がる事になります。ローソンの商品をauPAYやポンタポイントで購入し、ローソンのATMを使ってauじぶん銀行からお金をおろす。何もしなくて手数料が入ってくるし、ポイント還元など依存性の高いサービスも作りたい放題です。

ローソンの経営権取得はKDDIにとってはとても効果があり、防衛と拡大の2つを同時に行うことが出来るだけのインパクトがあります。

また、この2社が組めば海外進出も夢ではありません。ローソンは過去に海外進出に失敗しています。陣取り合戦が上手くいかなかったわけです。しかし今回、ローソンにテクノロジーが加わるわけですから、それはそれは便利なコンビニに生まれ変わる事になるでしょう。

そうなると、中心国や発展途上国にローソンを持ち込むことで、新たな需要が生まれてくる可能性はあります。さらなる利益拡大が見込める、大きなチャンスが巡ってくることになるかもしれません。

最後に三菱商事です。

三菱商事は、ローソンが大きくなれば潤います。株を持ってますからね。つまり、僕が先ほど書いたローソンとKDDIのシナジーが完璧に力を発揮すると、三菱商事は何もしなくても儲かるわけです。

まったく痛手を負わず、儲かる確率が非常に高い。それが今の三菱商事です。

商社ってめちゃくちゃ強いですよね。ウォーレン・バフェットが株を購入する理由がよく分かります。

とまぁこんな感じで、この合併は誰も傷つきません。なんなら多くの人が得をすることになると思います。気になるのはキャリア側です。docomoやソフトバンク、それから楽天ですね。今後どうするのでしょうか?

auさんはauさんで片づける事なんて無いと思います。

特に楽天ですね。楽天は今攻めてます。攻めすぎといってもいいと思います。

楽天は楽天市場と楽天カードが無双して、経済圏を構築できた会社です。auが欲しいECサイトとクレジットカードの会員を持っている会社でもあります。

他の2社は、まぁ自分たちの経済圏を守っておけば何とでもなりますが、楽天はそうはいきませんよね。もしかしたら、auが買収なんて可能性もあるわけです。

コンビニというオフライン最強のシステムを手に入れたau。こうやって見てみると、今後の動向が気になりませんか?

引き続き、この混戦がどこに向かうのか?を追いかけていきます。皆様もぜひ、知っていることがあれば教えてください。よろしくお願い致します。



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