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「アニメの台詞やスラングが相手に当然通じる」と思っている人は「自分にできることなら誰でもできて当然」と思う人なのか②

どんなに好きなセリフや言い回しがあったとして、心の防波堤や入国管理局がそのことばを発することをせき止めてくれるはずだよね、みたいな話をしていました、ヘッダ画像をお借りします。

続・言葉選びが出来ない人

この防波堤とは、モラルと表現しても良いかも知れませんね。

どんなに好きな言い回しがあったとして、

さらに「それを真似して使いたいな」と思ったとして、

「絶対にどんな領域でもそのことばが通じる」なんて思うでしょうか。

例えば「だが無意味だ」とか。前回の例もそうですが、いきなりタメ口っすよね。

ぼくは日本語の敬語文化も今どきどうなんだよとは思っていますが、ある以上従わないと上の世代は納得しない。重ねて言いますが、出どころを貶しているわけではありません。

マナーが守れないことによる機会損失について

人とのコミュニケーション上で、上記ジャンルだけでなく好きな漫画なり映画なりから引用したことばを使うという行為は、そのように「急に高圧的になって他人を低く評価せしむるろくでもない人」と思われるという機会を造りそうです。

つまり「いい人、話が通じる人、『コミュニケーションが可能な人』」と思ってもらう機会を失っている。立派な機会損失ですね。コミュニケーションが可能じゃない人ってなんだよと思いますが……異星人?人外?人非人?

機会損失によって、発話者の評価が著しく下がっている。「話が通じない人」みたいなレッテルが貼られたら、評価は地に落ちたと言ってしまっても良いのかも知れない。

でも「通じる」と思って話しちゃうんですよね!自分の常識は世界の常識みたいに錯覚してしまったりで……

SNSならささっと当該単語をフリックなりタイピングなりして「決まった……!」と送信ボタンを押してしまう。一切相手に通じてなくて直後に冷や汗をかく。弁明に追われる。ひどいときはその言葉を知らなかった人が責められる。地獄かよ

後記

これと非常に似た現象がビジネスの場でも見られる気がします。それが題名にも帰結するわけですが……流石に今どき「なぁ~~~んでこんなこともできないのぉ~~」とか「え常識っしょ?前の会社(大学・研究室)で習うよね?」とか言う人はもういない……といいなあと思う。

でもわからない相手に教えてあげるなんて割と当たり前の協力行為ですよね……「そのせいで互いの業務が進まないからだめだ」なんてことを言い出す企業の管理職がいたとして、人材に投資する気概もないのに人材を採ったんでっか?みたいな話になってしまう。

本文で書いた「コミュニケーションのための文法」が「万人が見ているわけじゃない文化・知的財産を引用しないこと」だったとして、企業内における「行動指南」や「軽度のスキル伝達」に非協力的であることはコミュニケーションの低下どころか生産性の低下にも寄与する。

で誤解のないように言っておきたいんですが別にこれはぼくが言われて嫌だったから腹いせに書いたとかではなく、なんとなく思ったことでして周りにおられる人がそうだというわけではないです。お互いに面識がある方がたにおかれましては……

それではお読みくださりありがとうございました。



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