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全チャに他人の話題書いたらエコーチェンバーな理由

エコーチェンバーといいますか分断を招いて当該ゲームの腐敗に貢献する要因なわけです。ヘッダ画像をお借りしています。

チャット欄という手段

ゲームには、特にオンゲーにはチャット欄みたいな余計なものがついています。コミュニケーションを必須化しないとクリアできないゲーム性をユーザに強いている。でもこれだけなら好みの問題かも知れない。嫌なら離れれば良いのかも知れない。

チャット欄では「あの敵どうやってぶっ殺せばええんや」みたいなことを書くのが有意義な気がします。つまり攻略情報ですね。ゲーム内のチャット欄なのだから。

ゲームユーザとは心がある生き物なのだから、慣れると畢竟馴れ合いが始まる。ここにチャット欄が変な使われ方をし始める兆しが生まれる余地があるのではないだろうか。それをするなというのも無理がある話なのかも知れないが、多分しないほうがいいっぽい。

手段と目的がだんだん異なる……といいますか限りなく接触し始めるわけです。ゲーム内チャットに必要なものは攻略情報だったはずだが、誰かと誰かがコミュニケーションするための情報があふれかえるようになる。

賢明なゲームならチャット欄の種類を作りわけたりするでしょうか?あるいは「上位ユーザ」なり、何らかの実績解除が出来たユーザにのみそれを解放する。でもそれをしたところで関の山といいますか、分けた時点でユーザの分断である。

第三者の去就情報はただの分断である

全チャにゲームの話題じゃなくてユーザというゲーム自体に何ら関係ない個人の情報を書いたら攻略の妨げなわけです。チャットという手段が目的を妨げている。あの人最近見ないな~とか。他人の去就が攻略にどう関係するだろう?

もし「◯◯さんがいないとゲームクリアできないよ~~涙」という状況にまで陥ったのであればそれはゲームデザインが崩壊してい、ゲーム開発者の辞任やゲーデザのアウトソーシングを決断するときです。デザインとはUIとか見た目だけじゃなくて難易度調整とかもゲームの場合は含まれる。

もちろん、ゲーデザが狂ってしまったからといって全チャに不満を書き散らしていいとも思えない。カスタマーサポートに字を書いて送りましょう。カスタマーサポートすら用意していないゲーム開発は始めから信用してはならない。

また、当該個人情報自体が当人にとって取り扱って欲しくない情報だった場合、発話者はどう責任を取るのだろうか?これは単に想像でしかないですが、もしかしたらそういうこと平気で書けちゃう層ってのはネットリテラシー教育が甘い、法整備も心許なかったアナーキーな時代を自己の成功体験みたいに受け止めながら今も現役でネットの海を彷徨ってしまっている30代~とかおっさんたちに多いのかも知れない。

チャット欄という自己に与えられたサービスは自分の裁量で好き放題使っていい。それが他人の話題だろうと知ったことか。俺にとっては必要な話題なのだ、という理論が構築されている。リテラシーがあれば、本人の許可なく第三者情報などどんなに些細なことであろうと書き込まないわけです。

誰々の去就が~~などということはそれの最たるものでしょう。ログインしなくなった人がいた、外部での連絡手段がないなら「私は今からあなたがログインしなくなったことについて全チャに不満を書き込む予定ですが、それをあなたは許可してくれますか?」という工程を挟まねばならない。これは法律で決まってはいないだろうが今や一般常識です。

つまり、上記のあえて矛盾した文は「ログインしなくなった人がいたとして、その人のことを誰でも見えて通知が受け取れる場所に書く」という行為が少なくとも現世においては起こり得ないことを示している。だってあなたのことを書いていいですか?の許可を取りに行くべき相手がもういない状態なのだから。許可は永遠に降りないのだ。だから他人の去就なんて全チャに書いてはならない。

SNSとか別の連絡手段があるなら、そちらで聞くのが礼節を踏まえた考え方でしょうか。だからそもそもゲーム内で話題にすること自体がどこか間違った考え方なのだ。だって不特定多数に対して第三者が勝手に自分がログインしなくなったなんていう生活に紐づく個人情報を撒き散らすなんて怖くないですか?

第三者情報が分断である理由は「いや知ったこっちゃねえよ」であるからでもある。どういうことか。

ゲームを攻略する上でパーソナル情報とは不要だ。そりゃいつログインするかどうかぐらいは必要かもしれないが、それだけでいい。

「夜間保母さんだから昼間にログインできる。夜はムリ」とかまで言う必要はない。聞いてきたらプライバシーについてよくわかってない人間の証左になるだろう。おおよそそのような人間に対して個人情報を明け渡すべきではない。胸襟を開きづらい。

当該ユーザがどれだけ特徴的だろうが、「ゲームユーザの誰もが知ってて当然のユーザ」など存在しない。理由は上記もした。これに対して「俺にとって当然なんだからそのユーザの話をさせろ」とか「今までそういう流れがあっただろ、させろ」という反発があると思う。それは単に分断を推し進めているだけだ。その鳴り物入りのユーザの話題をしたい連中とは、その話題におけるエコーチェンバーである。

あまりに特殊な情報とは、知っている場合とそうでない場合で大きな落差を生む。知っている側は知らない側を差し置いて盛り上がる。知らない用語を使いまくる。ネットスラングもそうですね。知ってて当たり前のように振る舞われた瞬間、そこに大きな壁が生まれる。

知らなくていい情報なのに知ってて当たり前のように振る舞う、上記のような反発的連中に対し、本当にその情報を知らない側はどう思うだろうか?ああ、そこに属さないといけないのか、その「知りたくもないユーザを一生懸命知ろうとしてまで、このゲームを続けないといる資格もない」と捉える層と同じ場所に属さないといけないのか、と思うんじゃないだろうか?

すると反発に対して反発が起こる構図になる。反発に対して「やめる」選択すらあるだろう。これはゲームにとってユーザ離脱、DAUやMAU減衰という損害ですらある。最初の反発をしたユーザはもはや「ゲームを盛り上げる者」「ゲームに利する者」ではない。

ゲームの新規参入妨害

ゲームの新規参入も妨げる。ハードルを上げる。だってゲームの新規参入層が知らなければならないものは「ゲームの仕様」これ一点だけだ。

それなのにどうでもいいユーザ様の情報を知っておけとか、どんだけすごいとか、牢名主じゃないんだから……見事に新規ユーザに過度な情報を与え、まんまとゲームに溶け込む妨害に成功するわけだ。

桜美林大学リベラルアーツ学群の山口創も、内集団バイアスが仮想敵を生みがちであると述べている。

このようにコミュニティ性が付随したゲームにおいて内集団バイアスを形成しがちな層にそのようなチャット欄の使い方をされることはゲーム運営・開発にとって何の得もない、マイナスしかないといえる。

でさらに問題があるとして、それはぼくが今まさにゲーム内コミュニティで特定の別ユーザの話題を出す層を分断しているように視えへんか?という懸念がそれなのだが、ぼくは別に彼らをして分け隔てたいと思っているわけではないという言い訳があると表明させてください。それやめてくれたら別に一緒にいようぜ。別にぼくは分断を受けたからといって、目には目を歯には歯をとして分断で仕返ししたいわけではないのだ。

もっともチャット欄とはゲーム開発・運営の暴走を監視する唯一の機関(あるいは外部SNSもだ)という役割もあるため、一意的に絶対ユーザの話しちゃだめってことも(独裁的なBANとかがあった場合に)いいづらいんだけど。


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