ほーーらぁ~~ほぉ~らほらほらほらぁ~~やって来たぁ~~遠足セット持って来ましたよ~~~
ヘッダ写真をお借りしています。辞書の会社が辞書に載せる単語を一般公募している。なんだそれは
流行語も自分で探せない令和の時代
辞書に新しい流行語を載せるには新語たり得る流行語を入念にリサーチするという労苦が必要です。
だから編集者が探す手間を省きたい。じゃあ編集者よりも新語と巡り合う人々に探させて「あっこれって新語じゃないの?」という気づきという集合知をかっさらおうという出版業におけるSNSマーケティングというかUGCまで狙って実益にしようとしているけどそこまでしていいんだろうか……と思わされる。
思わされる理由は純粋なユーザの声を拾い上げようって感じじゃなくて、自分が見つけた新語だと思う単語を辞書に載せるために応募したいなら「企業アカウントをフォローして」応募しなければならない(SNS応募の場合)からです。
上記リンクは専用フォーム応募なため、別に出版社のSNSマーケティングに参画する必要はない。
よって「これ新語かも知れない」という「流行語を探すという労働」を搾取される「度合い」は多少削れることになる。
SNS応募の場合は規定の日時(締め切りが11/13で発表が12月だからそれまで?)まで、別に増やしたくないフォロー数を増やさなければなりません。
SNSの本質とは別にフォロー数を増やすことでも被フォロー数を増やすことでもないとぼくは思います。登録無料の状態からどれだけ有料な情報が得られるか……なのでしょうか?ぼくはもう使ってないのでわからない。
SNSマーケティングってユーザの善意が前提なこと全振りですよね
とにかくnoteにも散見されますが、ユーザの投稿という労働対価が適当な抽選での何かしらに終わって、それだけでなく別に興味もないアカウントをフォローまでさせるというやりがい搾取+a(プラスアルファ)の状態がSNSマーケティングの常識となっていることにそれなりの危険性が感じられる。
まして人間の文化の最小単位を構成している単語を扱う活字メディアの教書とも言える辞典カテゴリでそれがおこなわれるってことに、一抹の不安を……言うほど感じてないんですが、きっとインターネット集合知を借りでもしないと大変なんでしょう。サンプルを見ると出版社の正社員程度だと情報収集がくそ大変だってことが伝わってきます。
【チルする】のんびりする。まったりする。
【溶かす】資産運用などの結果、元本が減ること。
【これじゃない感】想定と異なる結果。
Chill Outはともかく、それ以外は「いや今それーーーーーーーーーーー?????!?!」という感がある。今更感ですね。「日本の辞書のくせにまだその日本語を載せてないの!?」ってことです。
「溶かす」でいうと、ぼくが接するエンターテインメントがほぼゲームだからか、ゲーム内資材を溶かして敵と戦って負ける、ゲーム内資材を買うために実際の貨幣をガンガン使ったのに勝てないことを金を溶かすと言ったり……みたいな背景があって、別に身近なことは嬉しくないけど身近な単語だった。へーみんな知らないのか、と思う。
これじゃない感も多分近い。オンラインゲームは季節的なイベントで集客しますが、難易度をくそ高くして簡単にクリアできないようにさせてDAUを上げようとする。
それをクリアするような廃人ユーザがクリアのボーナス的なものを我先にと受け取って、その内容が努力に反比例したしょうもないものだったとする。そこでこれじゃない感を使う。
書いて思いましたが、別にこれはコンシューマゲームでも同じですね。苦労してやっつけた敵が落とした宝がその辺の武器屋で売ってるものだった。これじゃない感。
つまり今回の教訓は自分が属すカテゴリによって知ってる単語・詳しくない単語に広く差異が生じて当たり前なんだから、他力本願やりがい搾取と出版社を形容するのはやめてあげよう、ということでしょうか。もうすぐ週末ですね。よくがんばりましたね。
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