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不登校支援:7

こんにちは、yuyaです。

今回は、身近な人への支援を考えていきます。


親族や友人に対して

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元来の関係性上、カウンセラーとして関わることの難しい、

家族や友人・知人などに対し、カウンセリングを行いたい場合、

支援の力となるにはどうするべきでしょうか。

まず初めに、近しい存在だからと踏み込みすぎないことは注意するべきでしょう。

気軽に相談できる相手としては良い選択かもしれませんが、

だからこそ話しづらい、

話したくない話題があるはずです。

いきなり解決を目指すのではなく、

どのように心を開いてもらうかを考える必要があります。

そして、コーピングなどのトレーニングがしづらいことも挙げられます。

コーピングとは、相談者がストレスと感じている要素を軽減するための、練習方法です。

不登校支援では主にソーシャルスキルが用いられ、

実際に苦手とする場面を想像して、支援者と一緒に役を演じてみるのです。

ですが、こうしたやりとりを知り合い相手に行うのは、

かえって負担となる可能性があります。


情報を押し付けない

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知り合いだからと言って、距離を近くとりすぎないのはもちろんのこと、

これまでの経験から学んだ知識や情報を押し付けないようにします。

これは、支援者が教えてあげたいという気持ちを持っていたとしても、

相談者から見れば情報の押し付けであり、

負担の大きいものとなります。

気軽に発した言葉で深く傷ついてしまう可能性もありますから、

言葉選びは慎重に行い、

お互いの関係性が壊れぬように注意しましょう。

また、自分の専門外であると感じた場合はすぐにリファー(専門機関へ紹介)を検討し、

その存在も伝えるようにしましょう。

大切なのは、孤立感を抱かせないこと。

支援の方法が無数にあることを理解してもらい、

そのうえで、自己解決の道も無数にあることを理解してもらいましょう。


やはり受容・傾聴・共感

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カウンセリングを行う上で鉄則の三要素は、

相談者がどんな間柄であっても変わりありません。

近しい相手こそ、何倍も気を張り、

寄り添う姿勢、

理解しようとする姿勢、

受け入れる姿勢、

互いに信用し合いたいと願う姿勢を崩してはいけません。

そうでなければ支援は難しいだけでなく、

近しい関係性から来る、早期解決の思いを抑える助けにもなります。

あくまで支援者は一定の距離感を保たなくてはなりません。

そうでなければ不必要に踏み込んだり、

傷つけたり、

拒否感を抱かせたりしてしまうのです。

まずは相談者が、近しい間柄の自分に支援してもらうことについて、

どのように感じているのかを理解し、

そのうえで、相談相手として認めてもらわなくてはなりません。

保護者や知人は相談しやすい相手として選んでいても、

相談者当人はそう思わない可能性は十分あります。

近しいからこそ知られたくなかった。

このように解釈されている場合もあるのです。

だからこそ、受容・傾聴・共感の基礎は守りつつ、

親しい関係性を活かしながら、支援にあたっていくことが求められています。