書籍から学ぶ:4
こんにちは、yuyaです。
今回も書籍『子供の不登校・引きこもり解決の教科書』から学んでいきます。
自立するには
著者の今野氏は学生時代、不登校に。
不良になってしまった後は非行などが目立つようになってしまいました。
そんな中、元暴走族という経歴を持つカウンセラーと会い、
生活を変え、
今野氏は自分自身を受容される体験をします。
そして、自分自身を肯定できるようになりました。
「自分自身をいい意味で諦めた」
そのように語られています。
またご両親も、
「生きてくれていたら良い。そう思った途端に良くなっていった。」
こう話したそうです。
このやりとりを本書では両親の「精神的な自立」と表現しています。
この自立こそが、今野氏の不登校・引きこもり解決理論を生み出すものとなっていきました。
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保護者からの過度な期待が、こどもへのストレスの原因となることは良くあります。
両親の理想を受け取っているからこそ、その理想と自分の現状を比べ、
「自分はだめだ」と自分自身を蔑むようになってしまいます。
その中で「ありのままの自分を認める」という行為は、
他人と比べて成り立っている自分を一度見直し、自分自身を振り返ることに繋がります。
それは保護者の側も同様に、こどもの現状を受け容れ尊重することで、子ども自身が自ら考える余裕を生み出す可能性を高めていきます。
自己受容と他者受容
自己受容は、自分自身の考えをまとめる際にも有効です。
本書によれば自己受容は、
「『良い』『悪い』の判断をすることなく、あるがままの自分をあるがままに認める」
こととしています。
「あるがまま」を認めるのは、なかなか難しいものです。
自分のことが嫌いであるのに、無理に肯定する。
無理に妥協する。
無理に理想を語る。
世間体に流されて、いつしか自分は自分の考えと社会が作り出した価値観の境目が分からなくなってしまっています。
社会がいう素晴らしい人・暮らし・仕事は、果たして意味があるのか。
その価値観と比べて落ち込む必要があるのか、考えなければいけません。
自己受容の考え方では、嫌いな自分は嫌って良いのです。
自分を好きなることが素晴らしいと、世間で言われていようが構わない。
自分の考えを自分で尊重する。
それが「ありのまま」を受け容れることへと、つながっていきます。
そして、自己受容ができると、他者受容ができるようになってくると、本書で語られています。
自分を認めることができれば、他人をも認められる。
「こどもはこうでなくてはならない」
その考え方から抜け出すためには、他者受容を思い出すのです。
こどもを認められない(他者受容できない)のは、自己受容できないのと同義です。
「否定的な思いを持つ自分も、そのままを受け容れる」
保護者が自己受容するきっかけはこうして生まれると、本書では語られています。
そして保護者の自己受容が、こどもの不登校解決のスタート地点となるのです。
つづく