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記事一覧

産地間競争って変じゃない?

学校の教科書にも載ってる、農業の産地間競争。 これ、どうも不思議に思えて仕方ないの。 実際にやってみて痛感するんだけど、天候リスクってどうしても大きい。だから畑…

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6年前
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コンテンツって何だろう

「自社のコンテンツ」って何なんだろう?すごく悩む。ここでいう「自社」っていうのはうちの会社自体はもちろんなんだけど、いろんな場面で関わらせてもらう会社も含めて、…

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6年前
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共通の言葉みつけるのって難しい

今のような仕事をしていると、本当にいろんな分野のいろんな立場の方とお話させてもらう機会がある。それがとても好きで楽しいのだけど、一方で難しいなーって思うこともあ…

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6年前
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高級品に能書きは(たぶん)要らない

高くても売れる野菜を作りたい!そうお話すると「じゃあ機能性とかも重要ですよね」みたいなことを言われることが割とある。けど、それ違うんだよ!たぶん。 高い値段をつ…

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6年前
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僕が野菜のブランディングに取り組もうと思った理由

それは、野菜に高級品ブランドが無いのはおかしいと思うから。本来だったら絶対あっていい。 だいたい消費財というのは普及価格帯のものと高級品とがあって、ざっくり後者…

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6年前
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仕事が変われば人生観も変わる。

そしてコミュニケーションツールは人のつながりの「場」だから、それにマッチしていないといけない。 農場の運営と並行して「現場向け」のITツールを開発していて有難いこ…

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6年前
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農場で使うシステムに、農業用の機能は要らない

農場での作業の記録は自社で開発しているこちらのツールで行っている。もともと色々な記録・情報共有の方法を試してみた結果、写真を撮るくらいが現場にかかる負担が小さく…

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6年前
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おいしい野菜の作り方

おいしい野菜を作る方法は何かって言ったら、「どういう野菜が美味しいか」できるだけシンプルな基準を決めて、どうやったらその基準をより高い水準で満たせるか、色々仮説…

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6年前
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ドローンの天敵はトンビ

昨日久しぶりにデモンストレーションでドローンを飛ばしたのだけど、実際にドローンを利用するとなると結構色々弱点がある。実際に運用してみるまで分からなかったことのう…

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6年前
6

みんな一度は服を作ってみて

前に書いたことの続き。前ふと思いつきでやってみたら面白かったこと。 服を作るっていったらどちらかというと家庭的なことのように感じる人が多いだろうけど、エンジニア…

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6年前
7

ブランド作りより前に、まず必要なこと

難しいことに取り組むより先に、やることあるでしょ!そう言いたくなる時がたまにある。 あるアイテムに名前を付けてブランド化しようとするときには、まず真っ先にしない…

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6年前
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減農薬の向こう側は無農薬にはつながってない

うちの農場では野菜の生産に農薬は一切使用していないのだけど、そのことをお話すると、無農薬と減農薬はどう違うんですか?とよく聞かれる。 もちろん文字通りには、農薬…

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6年前
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「指標」と、努力することの関係

「指標」が明確にあれば人間それに向けて努力するもの。ただ、だからこそ、それをどう設定するかは非常に重要になる。 たとえば自動車だと燃費をカタログに載せるときには…

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6年前
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美味しいお米はどこ産か

○○のお米は美味しいっていうとき、○○にはどんな地名が入るだろうか。普通だったら新潟とか秋田とか県名、もう少し詳しくても魚沼とか京丹後とか自治体レベルの区域名が…

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6年前
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経験は時間じゃない

農業は経験と勘が大切だとよく言われるけど、それ自体は嘘じゃないとしても、単純に経験=それに携わっていた時間、というわけでは決してない。短期間に効率よく経験を積ん…

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6年前
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技術・家庭科は生活工学くらいの名前にしたほうがいい気がする

魚をさばくのも、布を縫うのも、鉄を削るのも同じこと。 この仕事をしていると幸いなことに、一流の料理人の方に料理について教えてもらうことがちょくちょくある。そして…

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6年前
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産地間競争って変じゃない?

産地間競争って変じゃない?

学校の教科書にも載ってる、農業の産地間競争。

これ、どうも不思議に思えて仕方ないの。

実際にやってみて痛感するんだけど、天候リスクってどうしても大きい。だから畑は同じ地域にだけ集中させるよりも、(一か所一か所のことしっかり考えるのは大前提で)分散して何か所かに持ちたいって思う。全部ダメになるっていう最悪の場合を避けやすいから。

でもそうなってくると、ある品目Xについてのお話をするとして、産地

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コンテンツって何だろう

コンテンツって何だろう

「自社のコンテンツ」って何なんだろう?すごく悩む。ここでいう「自社」っていうのはうちの会社自体はもちろんなんだけど、いろんな場面で関わらせてもらう会社も含めて、それぞれにとっての「自社のコンテンツ」ってこと。

自分みたいな立場だと、セミナーに講師として呼んでもらうことがちょくちょくある。

また、趣味で(こっちは完璧に下手の横好きなんだけど)音楽が好きでステージに立ったこともあるから、そっちの世

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共通の言葉みつけるのって難しい

共通の言葉みつけるのって難しい

今のような仕事をしていると、本当にいろんな分野のいろんな立場の方とお話させてもらう機会がある。それがとても好きで楽しいのだけど、一方で難しいなーって思うこともある。

それが、相手によっては同じ内容を伝えるのでも言葉をかえないといけないってこと。言葉っていっても、文字通り言葉のこともあれば絵文字や、直接顔を合わせてのやり取りなら身振り、手振り、表情の作り方なんかも含めて。

うちではアプリの開発と

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高級品に能書きは(たぶん)要らない

高級品に能書きは(たぶん)要らない

高くても売れる野菜を作りたい!そうお話すると「じゃあ機能性とかも重要ですよね」みたいなことを言われることが割とある。けど、それ違うんだよ!たぶん。

高い値段をつけようと思ったら、それに見合った品質であることは大前提だと思う。品質が伴わないものにただ何かかっこいい名前やマークをつけて高く売る、というのはやりたくない。でもじゃあ値段に見合った品質って何だろう?

機能性も品質の一つなのは間違いないし

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僕が野菜のブランディングに取り組もうと思った理由

僕が野菜のブランディングに取り組もうと思った理由

それは、野菜に高級品ブランドが無いのはおかしいと思うから。本来だったら絶対あっていい。

だいたい消費財というのは普及価格帯のものと高級品とがあって、ざっくり後者は前者の3倍くらいの値段、というのが相場なんじゃないかと考えている。

たぶん一番わかりやすいのが化粧品で、ドラッグストアに並ぶアイテムは大抵1000円~3000円くらいが中心価格帯なのに対して百貨店の一階に並んでいるようなブランドでは5

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仕事が変われば人生観も変わる。

仕事が変われば人生観も変わる。

そしてコミュニケーションツールは人のつながりの「場」だから、それにマッチしていないといけない。

農場の運営と並行して「現場向け」のITツールを開発していて有難いことに色々引き合いを頂いていると、本当にいろんな業種の方のお話を聞くことができる。

そうしている中で強く思うのは、「仕事って、生活ってどういうものか」という考え方って業種や立場によってびっくりするほど大きな差があるってことだ。

ストレ

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農場で使うシステムに、農業用の機能は要らない

農場で使うシステムに、農業用の機能は要らない

農場での作業の記録は自社で開発しているこちらのツールで行っている。もともと色々な記録・情報共有の方法を試してみた結果、写真を撮るくらいが現場にかかる負担が小さく、それでいて役に立つ記録を残す良いバランスらしいということがわかって開発したものなんだけれど、このツールに農業専用の機能は追加しない、と決めている。

理由はいくつかあって、単純に、農業専用に開発するより実際に今のhouren.soの主なユ

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おいしい野菜の作り方

おいしい野菜の作り方

おいしい野菜を作る方法は何かって言ったら、「どういう野菜が美味しいか」できるだけシンプルな基準を決めて、どうやったらその基準をより高い水準で満たせるか、色々仮説を考えて検証し、試行錯誤を重ねていく、というのが唯一の答えだと思ってる。「まじめにがんばる」とだけ言ってもいいかもしれない。

当たり前だろ、答えになってないよ、って思われる人もいるだろうけど、農場でやろうと思ったらこれだけでも実際には大変

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ドローンの天敵はトンビ

ドローンの天敵はトンビ

昨日久しぶりにデモンストレーションでドローンを飛ばしたのだけど、実際にドローンを利用するとなると結構色々弱点がある。実際に運用してみるまで分からなかったことのうち割と深刻なのが、トンビに襲われるってこと。

トンビって天敵がいないからかドローンをちっとも怖がらず、飛ばしていると寄ってきて攻撃してくる。どこのトンビでも一緒かは知らないけど、少なくともうちの畑の近くにいる連中はそう。もし空中でぶつかり

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みんな一度は服を作ってみて

みんな一度は服を作ってみて

前に書いたことの続き。前ふと思いつきでやってみたら面白かったこと。

服を作るっていったらどちらかというと家庭的なことのように感じる人が多いだろうけど、エンジニアリングに興味を持ってもらうのに最適な入口の一つなんじゃないかと思ってる。

なぜかというと、なにせ人類最古の工業製品の一つだから、①まったく知識・スキルがなくてもないなりにはできる、②知識・スキルがあるほどいくらでもできることが増える(奥

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ブランド作りより前に、まず必要なこと

ブランド作りより前に、まず必要なこと

難しいことに取り組むより先に、やることあるでしょ!そう言いたくなる時がたまにある。

あるアイテムに名前を付けてブランド化しようとするときには、まず真っ先にしないといけないことがある。品質の安定化だ。

当たり前すぎるからか却ってあまりそこの話を聞かないような気がするのだけれど、ブランド化の第一歩はそのブランド名を信頼して一定以上の品質があると信じて買っていただけるようになることなんじゃないかと思

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減農薬の向こう側は無農薬にはつながってない

減農薬の向こう側は無農薬にはつながってない

うちの農場では野菜の生産に農薬は一切使用していないのだけど、そのことをお話すると、無農薬と減農薬はどう違うんですか?とよく聞かれる。

もちろん文字通りには、農薬の使用がゼロか、減らしているなりにゼロではないかという差なんだけど、もうちょっと考えてみると実は難しい。

野菜の品質だけ考えたなら、そもそも農薬の使用が(定められた方法、量が守られている限り)味や安全性に影響するということは考えにくいか

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「指標」と、努力することの関係

「指標」と、努力することの関係

「指標」が明確にあれば人間それに向けて努力するもの。ただ、だからこそ、それをどう設定するかは非常に重要になる。

たとえば自動車だと燃費をカタログに載せるときには定められたやり方がある。だからいい数字を載せられるように、自動車の開発時に実用上の燃費よりもその計測方法に合わせた設計、設定を行う、ということがしばしば行われてしまう(だから計測方法も改定が行われる)。

農産物だとどうだろう?

牛肉に

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美味しいお米はどこ産か

美味しいお米はどこ産か

○○のお米は美味しいっていうとき、○○にはどんな地名が入るだろうか。普通だったら新潟とか秋田とか県名、もう少し詳しくても魚沼とか京丹後とか自治体レベルの区域名が入ると思う。でも、実際に農業をやっている地域では谷の名前とか、もっともっと細かい地区名が入る。

美味しいお米がとれる田んぼの条件は以下のようなものだといわれている。

・水がきれいであること
・昼夜の寒暖差が大きいこと
・日当たりが良いこ

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経験は時間じゃない

経験は時間じゃない

農業は経験と勘が大切だとよく言われるけど、それ自体は嘘じゃないとしても、単純に経験=それに携わっていた時間、というわけでは決してない。短期間に効率よく経験を積んだ人の経験値は、経験の積み方に無頓着に長年を過ごした人のそれを上回る。

それがいま取り組んでいることの中で証明したい仮説のうちの、大きなものの一つだ。

別の分野だとわかりやすいと思う。

・プログラミングができない人が多くのソースコード

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技術・家庭科は生活工学くらいの名前にしたほうがいい気がする

技術・家庭科は生活工学くらいの名前にしたほうがいい気がする

魚をさばくのも、布を縫うのも、鉄を削るのも同じこと。

この仕事をしていると幸いなことに、一流の料理人の方に料理について教えてもらうことがちょくちょくある。そして色々お聞きしていると、大体料理で重要になるポイントはいくつかに限られてくるような気がしている。

その中でも一番メインのものだと感じるのが、食材のカットの仕方と、加熱方法の選択(温度・時間などの設定)だ。

魚をさばくならどういう包丁でど

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