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雑記やエッセイ

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日々暮らしの中で感じたことを書いています。完全に個人的な日記だったりメモだったり。個人の感想に近いです。
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#コラム

また人生を取り戻した、どこにでもいる誰かの話

また人生を取り戻した、どこにでもいる誰かの話

先日、U-NEXTで配信中のコメディドラマ「サムバディ・サムウェア」を観たのだが、もうこれが本当によかった。
自然に溢れる笑いと涙とで、胸が多幸感でいっぱいになる。

アメリカの大手制作会社HBOが2022年に配信を開始したオリジナルのテレビシリーズで、1話30分、全7話。
日本ではあまり話題になっていないようだが、アメリカ本国のドラマファンの間では評判のドラマのようで、すでにシーズン2も決定との

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私はアメリカで熱を出し、成田エクスプレスで夫に出会った

私はアメリカで熱を出し、成田エクスプレスで夫に出会った

読んでいて思わず涙で文字が滲んでしまった。

今日、友人から「あなたたち夫婦みたいだよ」と、送られてきたジェーン・スーさんのコラムが素晴らしい。

今パートナーのいる人も、今いなくても過去にいた経験がある方ならばもれなく感じるものがあるのではないだろうか。

何よりも、今一緒に過ごしている相手や、目の前の出来事や物事をプラスに捉えてみることを随分と忘れてしまった自分に喝を入れられたような気分だった

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変わらない渋谷

変わらない渋谷

「誰かをフォローするために生まれてきたんじゃないよ。」

2020年12月、書店で目に止まったその文字に思わず足を止めて雑誌に手を伸ばした。

懐かしい雑誌名に、昔と全然変わらない紙の手触り。パラパラめくるだけで分かるコンテンツのボリューム感と今の東京カルチャーの気配を感じるデザイン。

2006年に休刊したマガジンハウス社の雑誌「Relax」の1号限定の復刊号だった。当時1周年を迎えた渋谷パルコ

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20代の最後にロンドンに飛び立ったときのこと

20代の最後にロンドンに飛び立ったときのこと

今から6年前、残り数ヶ月で30歳になろうとしていた29の私は、20代の最後をこのまま平凡に終わらせたくないという衝動に駆られて、一人でロンドンに飛び立った。といっても、大それたことではない。ただの一人旅である。

20代は色々迷走していた。大学を卒業してからすぐに洋服関係の仕事をしたけれど、物足りなくて1年でやめた。それからずっと都内でマーケティングやウェブ関係の仕事をしていたが、社会(というか会

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アメリカで過ごした13歳の自分へ

アメリカで過ごした13歳の自分へ

なぜあの時、いえなかったんだろう。
13歳の私は、アメリカから日本に帰る飛行機の中でひとり涙を濡らしていた。

私は、いつか国際ジャーナリストになって世界を飛び回り、またアメリカに来ると言い、隣にいた別の中学生の女子は、CAになると言った。実際には、私は日本で普通の会社員になって、もう1人の子は看護師になった。

今から遡ること22年前、13歳の夏に当時通っていた中学校にアメリカの短期留学プログラ

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すべてのビジネス本を手放した時のこと

すべてのビジネス本を手放した時のこと

私は約1年半ほど前に共同経営で起業しようとする直前で仲間と折り合いがつかず身を引いたという経験をした。それまでの経緯は言葉にはしきれないような深い闇のようなものになるので、ここには書かない。

私はちょうどその時に、自己啓発本なるものやビジネス本をほとんどすべて手放した。

私は24歳頃から10年間かけて相当なビジネス本を読んだと思う。
同じ年代の人と比べても読書の量だけはかなりのものだった気がす

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