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富士通のAIを搭載したHuman Motion Analyticsを楽しく体験「だるまさんがころんだ」のデモ初出展?!@パリ開催「VIVA TECHNOLOGY 2024」

こんにちは!富士通 広報note編集部です。

皆さん、「VIVA TECHNOLOGY(ビバ テクノロジー)」というイベントを耳にしたことがありますか?
フランスのパリで2016年から開催され、今年で8回目となる世界最大級のテクノロジーイベントです。スタートアップ企業と大企業や投資家をつなげ、世界規模の社会課題をイノベーションの加速により解決する目的で開催されており、サステナビリティやモビリティなどの多岐にわたる分野で活用できるAIなどの最先端の技術やサービスが紹介されます。

「VIVA TECHNOLOGY 2024」のパリの会場

今年は、5月22日(水)から25日(土)に開催され、60か国から約1万3,500社のスタートアップ企業が参加し、400人以上の名立たるリーダーや著名人が講演に登壇しました。会期中に会場には、約2,600人の投資家を含む16万5,000人以上の来場者が訪れ、大変盛況となりました。

Japanパビリオンの前に集合した参加者や関係者 

富士通は、JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)が設置するJapanパビリオンの出展企業として採択され、スタートアップ企業とともに、体操の採点支援などに活用されている富士通のHuman Motion Analytics(以下、HMA)をリハビリテーションやトレーニング、新しいスポーツ視聴体験などのウェルビーイングやエンターテイメント分野へ活用する事例を紹介しました。

HMAの展示ブース。モニターに映っているのが、富士通社員制作のアバターをHMAで取得した体操のモーションデータで再生したもの

HMAを体験できる「だるまさんがころんだ」が大人気!

HMAとは、クロスインダストリーで社会課題を解決する事業モデル「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」のオファリングの一つで、世界最先端の高精度な姿勢認識AI技術により、人の動きをデジタル化する富士通のデータ解析プラットフォームです。

富士通は、「VIVA TECHNOLOGY 2024」で、来場者にHMAの骨格推定技術やユースケースをわかりやすく体験いただくために、HMAを活用した「だるまさんがころんだ」のデモンストレーション(以下、デモ)を初出展しました。このデモでは、来場者が単体でモニターの前に立ち、「だるまさんがころんだ」の掛け声の直後に、モニターに映し出されたポーズを真似すると、HMAが体や関節の角度を解析し、指定されたポーズがどれくらい正確に真似できているかや、それを5秒間維持することができたかなどを点数化します。点数が高いと「金だるま」の称号をもらえるため、「ぜひ自宅でも再チャレンジしたい」と、人気を博していました。

【動画】 「だるまさんがころんだ」デモの様子



実は、「だるまさんがころんだ」という遊びは、名前こそ日本特有ですが、世界各地でも馴染みのある遊びなんです。フランスでも「アン ドュ トロワ ソレイユ」(「1、2、3、太陽」の意味)という名前で同様の遊びがあるため、来場者がコンセプトを理解しやすく、誰でも気軽に体験いただくことができました。同時に、「だるま」は日本文化の一つでもあり、Japanパビリオンの出展企業として、フランスで日本文化の発信にも貢献しました。

HMAは、将来的に、スポーツ業界やヘルスケア業界、エンターテイメント業界などで幅広く、人の動きのデータ解析や可視化などに活用されることで、人々の健康増進やコミュニケーション活性化への貢献を目指しています。デモの参加者からは「競技採点で使っているテクノロジーを身近に体験できた」「一つのカメラだけで体の動きを解析できるのはすごい」などの声が上がり、このデモを通じてHMAの特長がわかりやすく伝わっている様子を垣間見ることができました。

※「だるまさんがころんだ」デモは、メディアの方向けに取材と合わせてご体験いただくことが可能ですので、ぜひ、こちらまでお問合せください。

fj-prir-note@dl.jp.fujitsu.com

富士通とスタートアップ企業の共同出展

富士通は最先端のテクノロジーでスタートアップ企業の革新的な事業創出をサポートしており、HMAを利用した新しいアプリケーションやソリューションを共同展示しました。

Rehasaku(リハサク)
「Rehasaku」は、リハビリテーション治療の効率と成果を向上させることを目的としたリハビリテーションおよび健康監視ソリューションで、様々な病状の患者に合わせた運動プログラムを提供します。HMAを用いた姿勢分析により、理学療法士は患者の姿勢の問題点や改善の必要性を具体的に説明することが可能になるとともに、患者自身が症状をより正確に理解して姿勢改善に積極的に取り組むきっかけにもなっています。

株式会社リハサク 代表取締役 谷垣主税 様からのコメント
富士通とのコラボによる姿勢解析機能は、言語の壁を越えて、AIを通じて運動療法の価値を伝えるために非常に有益であることが検証できました。さらに、AIの浸透が進み、もはやAIを活用していない企業には出資が見込めないほど、AIがスタンダードになっていることも実感しました。

SwipeVideo(スワイプビデオ)
「SwipeVideo」は、簡単なジェスチャーで視点を変えることができる没入型ビデオ技術を搭載したマルチアングルストリーミングシステムです。エンターテインメントやスポーツ分野での新しい視聴方法を叶えるアプリケーションとして期待されています。自由視点映像やマルチアングル映像にHMAを用いた骨格認識技術を組み合わせることにより、他に類を見ないダイナミックなスポーツ視聴が可能になります。

AMATELUS 株式会社 代表取締役CEO 下城伸也 様からのコメント
「VIVA TECHNOLOGY 2024」でも大変多くの商談機会をいただけたことで当社のプロダクトがヨーローパで受け入れられると強く感じました。会期終了後も早速「VIVA TECHNOLOGY 2024」でお会いした企業の方々とのお打ち合わせが入り始めていますので、富士通との協業も具体化して、しっかりビジネスにつなげていきたいと思っています。

さらには、スタートアップ枠で出展した株式会社Pocket RDの「AVATARIUM(アバタリウム)」にもHMAが活用されており、会場では約10分で自身のアバターを作成し、そのアバターにHMAで取得した現役の体操選手の骨格情報を組み合わせ、自分のアバターが体操競技のアクロバティックな動きをするデモが注目を集めていました。

株式会社PocketRD 代表取締役 籾倉宏哉様からのコメント
VIVA 富士通。本当にそれを体感できたイベントでした。新卒で所属した企業の、ここ最近の変貌に舌を巻く日々ではありますが、SIでもハードウェア販売でもなく、カスタマーへ直接技術提供する新しいカタチのビジネスの挑戦に、当社のアバターを用いた技術連携ができ、それも欧州で展開できたことがとても幸せです。メインステージでの共演も感慨深かったです。

【動画】 「AVATARIUM」体験の様子

富士通 Tim Moodyによる講演

講演では、富士通 Hybrid ITのHeadであるTim Moody(ティム ムーディー)が登壇し、ヨーロッパを代表するITプロバイダー3社のCXOと、今後のクラウドに求められるイノベーション、特にセキュリティ、データの安全性とプライバシー、環境保護に関する議論を行いました。

登壇した富士通 Tim Moody

「VIVA TECHNOLOGY」の会場で対応した富士通担当者より

左から富士通 大岩、山林、浮田

富士通株式会社 グローバルソリューションBG
戦略アライアンス本部  Strategic Eng. Office 浮田 博文
この度は、社内外、多くの方々のご協力のお陰で、富士通として初めてパリの「VIVA TECHNOLOGY」 に出展することができました。日本ではあまり知名度は高くありませんが、この世界で注目されているテックイベントを、富士通のみならず、スタートアップや他の大企業を含めた “チームニッポン”として最大限活用し、ニッポンの技術の魅力をお伝えできたことをうれしく思います!
 
Human Digital Twin事業部  大岩 祐子、山林 祐子
日本文化愛好家が多いフランスでは予想以上に「だるま」が大人気でした!欧州では健康増進のためのエクササイズは日本ほどには浸透してないそうですが、今回のデモのようにゲーム感覚であれば「家でもやりたい」「これは普及しそうだ」という声もいただき、欧州企業とのパートナリングにも高い可能性を感じました。会期中にHMA活用の具体的相談を複数いただいており、欧州でもパートナーと新たな価値創造を目指していけることにワクワクしています!


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