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体操競技の採点を支援する富士通のAI技術、健康で豊かな未来を創る鍵となる?!

富士通と国際体操連盟がベルギーで会見。システム誕生秘話や、富士通のAI技術に迫る。


左から男子技術委員会プレジデントのアルトゥース・ミツキェヴィチさん、富士通 高橋SEVP、国際体操連盟 渡辺会長、女子技術委員会プレジデントのドナテラ・サチさん

「富士通とFIGが共同開発したシステムは体操業界に革新をもたらした。今回、予定より1年前倒しで全10種目への適用を完了し、今後もその活用の幅を広げることで、両者は、テクノロジーでスポーツに関わるアスリート、観客、審判などすべての人々により良い経験や能力向上を促し、スポーツ界の発展に貢献していく」、国際体操連盟(FIG) 渡辺会長の熱いスピーチから始まったのは、ベルギー、アントワープで9月30日から開催された「第52回世界体操競技選手権大会」会場での、富士通との共同会見だ。

富士通とFIGは、FIG渡辺会長の「ロボットで採点できたら」という一言をきっかけにタッグを組み、2017年より体操競技の採点を支援するAIシステム「Judging Support System(JSS)」の開発を共同で進め、2019年の世界選手権を皮切りにこれを体操競技の採点に活用してきた。

会見には、上級審判を束ねている技術委員会のトップらも登壇し、JSSについて「私たちが培ってきたスポーツにおける伝統とデジタル社会の広がりがうまく組み合わせられたものだ」と語った。質疑応答セッションでは、記者の方々から「JSSと審判員の役割のすみ分け」「今後の活用法の広がり」への質問が次々と飛び交い、両者の取り組みへの関心の高さが伺えた。

左から男子技術委員会プレジデントのアルトゥース・ミツキェヴィチさん、女子技術委員会プレジデントのドナテラ・サチさん、富士通 高橋SEVP、国際体操連盟 渡辺会長

JSSは、体操競技において、競技者の動作をセンシングし、数値データとして分析することでAIが技を自動判定し、その結果を画面に表示したり、関節の角度などの審判が正確な体の動きを見たい場面の数値情報を表示したりすることで、同一基準による正確な判定を支援するものだ。

近年、テニスやサッカーなどにおけるボール(用具)のIN/OUTや、コロナ禍で普及した自宅でのオンラインヨガ、オンライントレーニングなどの簡易判定(2次元)にデジタル技術が活用される事例はあっても、高速で複雑な技を行う競技の判定を支援できる技術は世界で唯一無二となっている。その技術には富士通の200以上の特許技術が含まれているなど、富士通とFIGだから成しえたプロジェクトの裏側には、たくさんの秘話が詰まっている。

富士通は人体の詳細な動きのセンシングを世界に先駆けて実現

また、今後の展開にも注目してほしい。
富士通とFIGは、本システムを、テレビ放送での解説や選手育成に向けたトレーニングなどに活用の場を広げようとしている。

さらに富士通では、本技術を自社のグローバルソリューション「Fujitsu Uvance」の新しいオファリングHuman Motion Analyticsと位置づけ、医療、エンターテイメント、製造、流通などの他分野への展開も予定している。

体操というのは『King of Sports』と言われる。多くの方がスポーツの中でも、幼いころにはじめに触れ、高齢になって戻ってくるのが『体操』。体を操ると書く『体操』に富士通のテクノロジーを掛け合わせることで、『健康で豊かな未来を実現したい』というのが、渡辺会長と私の夢だ」と、富士通でJSSの責任者を務める藤原が語る。

富士通 クロスインダストリー事業本部 Digital Shifts スポーツビジネス室 室長 藤原 英則

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