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知られざるクエストの旅路

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独自の目標を立てて実行した、旅の記録です。 このマガジンに掲載した紀行文を基に動画を作成し、 YouTubeにて公開しています。 https://www.youtube.com/…
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#わたしのチャレンジ

【Q7.日本の懸垂式モノレールに1日で全て乗る】3.大船駅から瀬野駅まで

【Q7.日本の懸垂式モノレールに1日で全て乗る】3.大船駅から瀬野駅まで

 9時46分、湘南江の島発。湘南モノレールに乗って今来た道を、湘南モノレールに乗ってそのまま大船まで引き返す。往路とは逆側の席に座り、車窓に貼りつく。

 湘南江の島から、次の目白山下駅までの区間は、ここだけ単線だ。最後の一区間だけ単線という構造から、西武新宿線をふと思い出した。すぐにトンネルに入る。

 丘陵地に造成された戸建て住宅を望む。
 大船駅手前の長いカーブを徐行する時に、進行方向左手の

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 5 .室堂→大観峰→黒部平→黒部湖(立山トンネルトローリーバス・立山ロープウェイ・黒部ケーブルカー完全乗車)

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 5 .室堂→大観峰→黒部平→黒部湖(立山トンネルトローリーバス・立山ロープウェイ・黒部ケーブルカー完全乗車)

 宿をチェックアウトし、室堂ターミナルへ歩いて向かう。明日は通常通り仕事だ。今日中に東京まで帰らなければならない。

 出発前に、博物館の受付に立ち寄る。昨日のガイドの方も居る。昨日別れてから、メスの雷鳥も無事発見・撮影出来たことを報告し、写真を見せる。今朝はオコジョらしき生物の姿を目撃したが、速過ぎて写せなかったと言うと、目撃地点を聞かれたので、地図を使って指し示した。
 次に乗るのは、大観峰行

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】4.雷鳥と私

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】4.雷鳥と私

 昼食は、バスターミナル待合室の売店で、ホットドッグを食べる。

 自然ガイドツアーの開始時刻になったので、集合場所である博物館入口で待つ。特に人が集まっている気配は無い。参加者は、結局自分一人だけだと言う。自分と、老齢の男性ガイドの二人パーティでツアー開始だ。

 何とも贅沢だ。二月に知床半島に行った時など、ネイチャーガイドツアーは全て満員御礼で、参加出来なかったのに。午前の様子を見る限りでは、

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】3.雪の大谷を歩く

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】3.雪の大谷を歩く

 今回の旅の目的の一つが「雪の大谷ウォーク」だ。高く築かれた雪の壁に両側を挟まれた道を自由歩行出来る催し物で、期間はアルペンルートが開通する春先から雪が解ける初夏までである。室堂駅まで乗ってきたバスの車窓から既に眺めたが、やはり自分の足で歩き、地表からその雪壁を見上げたい。

 ウォーキングエリアの開場は九時三〇分。時間がある。室堂ターミナル内の立ち食い蕎麦屋で朝食を食べる。食券制の、普通の蕎麦屋

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】2.立山駅から室堂まで(立山ケーブルカー・立山高原バス完全乗車)

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】2.立山駅から室堂まで(立山ケーブルカー・立山高原バス完全乗車)

 フロントの女性から昨夜受けたアドバイス通りに早起きする。まだ七時前だ。その言葉の通り、立山駅前には既に、ケーブルカーの当日券を買い求める客の列が出来ている。自分もすぐに並ぶ。

 自分の前には、祖父母、親子、親戚などで構成された、大家族の一団がいる。イントネーションから関西人と思われる。どこまでの切符を何枚買うのか、いつまでも相談し続けている。室堂まで行って日帰りするのか、長野県側の終着地である

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】1.水橋漁港から立山駅まで(富山地方鉄道立山線完全乗車)

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】1.水橋漁港から立山駅まで(富山地方鉄道立山線完全乗車)

 フィーダーバスは定刻通り、一五時五九分に水橋漁港バス停を発車する。

 順調に走る。進行方向右手の車窓には富山湾が、左手の車窓には立山連峰が時折顔を覗かせる。つまりこのバスは、西に向かって進んでいる。来た道をそのまま戻るのだから、当たり前だ。あの山塊を貫く旅が、今ここに始まる。乗客は少ない。

 一六時一一分、岩瀬浜駅前に着く。ここでやっとトイレに行ける。 
 一六時一六分、岩瀬浜発。LRTにて

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】序.溜池山王駅から水橋漁港まで(富山地方鉄道富山港線・フィーダーバス完全乗車)

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】序.溜池山王駅から水橋漁港まで(富山地方鉄道富山港線・フィーダーバス完全乗車)

 雇用先が加入している健保組合の医療施設に、健康診断の予約を入れてある。胃のX線検査があるコースだ。
 前日、木曜の夜から禁酒と絶食を行い、当日朝一番から診察を開始する。空腹の胃がバリウムと膨張剤で膨らむ。無意識のうちにゲップをしてしまい、胃から空気が抜け、撮影途中で粒状の膨張剤を追加で飲まされる。苦痛だが従うより他ない。
 健診終了後には、施設付属の寿司屋で無料の朝食が食べられる。職場には既に午

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【Q2完結】【Q2.小岩井駅から小岩井農場まで歩く】2.小岩井農場まきば園にて

【Q2完結】【Q2.小岩井駅から小岩井農場まで歩く】2.小岩井農場まきば園にて

 広大な駐車場は既にその半ばが埋まっている。とにかく腹が減っている。速やかに入場券を買い、三角屋根のゲートをくぐって入場する。直進すると「まきばのラーメン」という看板が視界に入ってくる。即座に並ぶ。

 使い捨て容器に入ったラーメンをすすり、ビールを飲む。白いスープの口当たりが良く食べやすい。腹が減っているので、何を食べても旨い。ビールはキリン一番搾りだ。麦芽百パーセント。

 乗馬体験コーナーと

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【Q1.二〇二三年三月一八日開業の新駅を巡る】5.盛岡駅から前潟駅まで

【Q1.二〇二三年三月一八日開業の新駅を巡る】5.盛岡駅から前潟駅まで

 はやぶさ・こまち55号は、定刻通り一四時一一分に盛岡駅に着く。速い。道中、一度も席を立つことがなかった。始めて乗るE6系車両なのだから、トイレぐらいは見ておいても良かったのではと思う。
 ここで、一四時二〇分発の田沢湖線大曲行きに速やかに乗り換えれば、一四時二四分には、目的地である前潟駅に到着できる。自分はそうしなかった。盛岡で行われる、「はやぶさ」と「こまち」の切り離し作業を撮影したかったため

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