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【脳科学】願いが叶わない原因は「脳の仕組み」にあった!

借金400万円のフリーターから、一念発起し起業、念願のエステサロンをオープンさせると、順調に店舗を増やしていった松浦有珂さん。ビジネスが順風満帆な一方で、松浦さんは違和感を覚えるようになったそうです。

そこで、モヤモヤとした苦しい思いをノートに書き出すと、松浦さんは、ある重大な事実に気づきました。

それは、夢が叶っても苦しかったり、なかなか願いが叶わないのは、【脳のある仕組み】によるものだということでした。

夢が叶っても苦しいのはなんで?

 多くの場合、「お金持ち」を目指そうとすると、会社を興して起業をしたり、年収をアップさせようとしたり、高級マンションや高級なバッグなどを手に入れたりしようとしますよね。
 わたし自身、前述のとおり最初の起業ではまさにそこを目指していました。 最初は出張エステの形で、お客さまのご自宅に出向いて施術をする形態でしたが、その頃から「いつか自分のお店を持ちたい」と考えていました。そして「何店舗も展開をして、全国に自分の店を持ちたい!」とも。
 その想いを胸に、起業した1年半後、西新宿に1店舗目のエステサロンをオープンします。最初は自分で施術をしていましたが、しだいに、なんだか違和感を感じるようになりました。
「なんでだろう? 念願のサロンをオープンできて嬉しいはずなのに……」
 もしかしたら、施術ばかりしているのが好きじゃないのかもしれない。ずっとサロンに居続けて施術をしていたわたしは、そう感じてエステティシャンを雇うことにしました。
 店舗経営をする中で、サロンの経営戦略や店舗展開の構想を練り、実践するのはすごくワクワクと楽しかったのですが、施術ばかりをすることはそれほど好きではないのだと気づいたからです。
 スタッフに施術を頼み、わたしは経営側に回る。これで違和感は多少は改善されました。そう、多少は、だったのです。けれどその頃のわたしはサロンを出したばかりで、多店舗展開することが目指すべき形だと思い込んでいました。そのためその違和感を無視して、改善されたことを良しとして進んでいきました。
 しかし、違和感はどんどん大きくなります。2店舗目以降はフランチャイズの形式で展開していたのですが、お店が増えれば増えるほど、苦しくなっていきました。
「サロンを持つことが夢だったはずなのに、多店舗展開していくことが夢だったはずなのに、なんでだろう?」
 そう、モヤモヤと苦しい日々が続いたのです。
 ありがたいことにサロンは順調でした。お客様の予約もあるし、他の店舗のことも考えないといけない。目まぐるしく過ぎる日々の中で、違和感は募るばかり。
 そんな中、その頃すでにノートに向き合う習慣のあったわたしは、夜な夜なノートに自分の想いを書き連ねるようになりました。
 詳しい書き方などは第3章にてお伝えしますが、自分の内側の想いをノートで咀嚼していったのです。
「なんでこんなに違和感を持つのだろう? 何が苦しいって感じるの? 本当はどうしたいの?」
 そう、自分に問いかけて書き出していく中で、あることに気がつきます。
 それは、「エステサロンの経営」はわたしが本当に望んだことではなかったということでした。

違和感の正体は内側と外側のズレ

 実は、最初の起業の際にエステを選んだのは「わかりやすい成功の形」を得たかったからだと、書き出していて気づいたのです。
 もともとフリーターで学がないことにコンプレックスのあったわたしは、周りを見返してやりたい気持ちが強く、「エステサロンのオーナー」「多店舗展開している経営者」という自分として、周りに見られたいと思ったのです。
 そう、つまり、自分の本当の願いではなく、世間一般的にいわゆる「成功の形」とされるものを得たいと思って、サロン経営を選んだのでした。
 違和感の正体は、これでした。
 わたしたちは、内側で願っていることと、外側で起きていることにズレが起こるときに、ストレスを感じます。
 つまり、心の奥底で思っている本音と、現実で体験していることが違うと、「違う違う、そうじゃないよー!」と、違和感や息苦しさ、不満足感などの感覚でわたしたちに教えてくれます。
 これをわたしは、「本当の自分」と呼んでいます。
「本当の自分」は、わたしたちの心の内側にいます。
 わたしたちはガンダムのようなロボットで、心臓のあたりに操縦席があり、そこに座っているのが「本当の自分」と言うとわかりやすいでしょうか。
 操縦席に座って「こう操作したい」と思っているのに、ロボットが勝手に、他の誰かからインプットされたオートプログラミングで動いていたら、「違う、違う、そうじゃないよー!」と、困ってしまいますよね。
 これと同じことが、わたしたちにも起こります。
「こうあるのが正しいと思う」というフィルター越しに選択を繰り返し、今の現実があります。
 その現実に違和感を感じていたり、ストレスで息苦しかったりするなら。
もしかしたらあなたは今、「本当の自分」が「違うよー!」と教えてくれている状態なのかもしれません。ぜひ、「本当はどうしたいの?」と、自分に問いかけてみてくださいね。

心で感じていることと脳が考えていることを一致させよう

「本当の自分」と言うとなんだかふんわりしているように感じてしまいますが、要は、「自分の心の本音に従う」ということです。
 これまでお話ししたとおり、「お金持ち」を目指してビジネスを興したり、収入アップを目指して仕事を増やしたりしていても、なんだか苦しくなったり、違和感を感じたりすることがあります。
 それは、内側と外側のズレが原因だとお伝えしましたが、要は、心で感じていることと脳が考えていることがズレてしまっているということなのです。
「思考が現実化する」というお話は引き寄せの法則などでよく耳にするかと思いますが、この、現実化する際に人は二度、「そうぞう」しています。
 一度目は心で「想像」すること。夢や理想を思い描き、イメージを膨らませるのは心です。
 そして二度目が脳で「創造」することです。脳には心でイメージしたことを現実に具現化する力があります。
 ですが、この2つが一致していないと、どんな目標を達成しても苦しくなってしまいます
 たとえば、こんな感じです。

***

「 お金持ちになりたーい♡  好きなことで仕事してたくさん稼いで、ゆるゆる生きていきたいなあ♡ 」
「 そんなの無理に決まってるじゃん。会社員だし、副業できないし、それにお金稼ぐのって大変だよ? 」
⇒⇒⇒「無理」な現実が創造されていく

***

 脳にはRASがあるので、無理だと否定すれば「無理」となるための情報をどんどん集め、それを実行していきます。そうすると現実は一向に変わらず、だからこそ、「やっぱり無理なんだ……」と、心まで諦めてしまうことになるのですね。
 大切なのは、「心」が感じていること、思っていることに耳を傾けてあげること。
 繰り返しになってしまいますが、だからこそ、大事な質問は「本当はどうしたいの?」です。
 そして出てきた答えを聞いたら、否定しないこと。
 共感して、受け入れてあげましょう。「そうだよね。叶えたいよね」って。そしてこう続けてあげてください。「一緒に叶え方を考えていこう!」と。
 これが、脳内GPSに「お金持ちワールド」のルートを設定するキーポイントとなりますよ。

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※本稿は『借金400万円あった私が年収3000万円になった お金に愛されるノート』(松浦有珂 著)より抜粋、編集したものです

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(編集部 杉浦)

Photo by Morgan Housel on Unsplash

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