冗談はいつも真面目な顔で
2024年1月23日(火)朝の6:00になりました。
我慢は力よりも気高く、忍耐は美しさに勝る。
どうも、高倉大希です。
トップスと靴下の色を合わせよう。
カバンとスニーカーの色を合わせよう。
着る服を決めるときは、いつも色合わせを考えます。
これは、文章を書くときもおなじです。
冒頭で撒いたタネを、終盤で回収してみたり。
いちど用いた表現を、もういちど重ねてみたり。
引用符の外側で、ほかの人の言葉を借りてくることもよくあります。
歌詞の一部を借りてきたり、小説の一部を借りてきたりします。
色合わせも、引用も、わざわざ説明することはありません。
気づいてくれる人が、ひとりでもいればいいな。
このくらいの状態でとどめます。
どれだけ気づいてほしくても、その気持ちはぐっと抑え込むのです。
書き手のドヤ顔が見え透いた表現ほど、嫌なものはありません。
ましてや、自分のギャグを自分で説明するなどご法度中のご法度です。
ときどき、冗談を言ったあとに「冗談ですよ」と言ってしまう人がいます。
「真に受けられたらどうしよう」という不安に、押し負けてしまっています。
冗談を言うときは、いつだって真面目な顔をしていなければなりません。
相手を信じて、ぐっと我慢して待つのです。
もちろん、誰にも気づいてもらえないことだってあります。
自信作であればあるほど、なんだか寂しい気持ちになります。
だからといって、「さっきのあの表現はさ」と説明をはじめてはなりません。
気づいてもらえなかった表現は、潔く引っ込めるのです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。