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過去の自分を救い出す


2024年1月25日(木)朝の6:00になりました。

おとなは、だれもがはじめは、こどもだった。

どうも、高倉大希です。




1万円をつかって、大食いをしてみたり。

好きなゲームを買って、好きなだけプレイしてみたり。


子どもの頃にやりたかったことを、企画にしている YouTuber をよく見かけます。

時間も財力もある大人だからこそ、実現できる企画です。


子どものころに抑制されていればいるほど、大人になったときに爆発する。

そんな話も、よく耳にします。


「個性が非常に強く、プロジェクトをチームでやることが苦手だったり、一人でプロジェクトをやりたいという生徒が出てくることもあると思うが、その時はどのようにしているのか」と聞いたことがある。戻ってきた答えは「だからこそ子どもたちに『選択』を与えることがとても重要になってくる。プロジェクトには多岐にわたる役割があり、そのどこかには必ず貢献できる『場』がある。それが教室で実現できなければ、社会にそういう子どもたちにとっての『場』がないということにはならないだろうか」というものだった。

藤原さと(2020)『「探求」する学びをつくる』平凡社


自分がいちばん辛かったときや苦しかったときに、自分がしてほしかったこと。

どうしても、叶えられなかったこと。

そんなものごとを、生涯を通して追求していくのではないか。


むかし、どこかでこんな話を聞いたことがあります。

この話を聞いたとき、思い当たる節がありすぎて衝撃を受けました。

とても印象に残っているのに、どこで聞いたのかはなぜだか思い出せません。


幼稚園から中学まで10年近くピアノ教室に通ったのに、今では「ねこふんじゃった」も弾けない。書道を習ったのに字は下手。英会話も駄目。絵画に至っては学んだ記憶自体が失われている。でも、無駄とは思っていない。何故なら、それぞれの方面において自分には才能がないことを確認できたからだ。

穂村弘(2023)「蛸足ノート」中央公論新社


過去の自分を救い出すことができる。

もしかするとこれが、大人になっていちばんよかったことかもしれません。


こんな大人がいてくれたらよかったのにな。

もしかすると無意識に、そんな大人を目指しているのかもしれません。


世の中はまんざらでもない、大人って結構素敵だ。

案外、ほんとうにそのとおりなのかもしれません。






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