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定年前世代問題

今回の内容は今年の2月頃に書き残したもので、NOTEにUPするのを忘れていたようです… 定年退職が近くなっている人には参考になるかも知れないので、随分遅れて掲載します。あしからず…

給与低下に備える

個人的には給与も45歳を過ぎると伸びが無いし、人事制度の変革の裏で、着々と退職金を目減りさせたり、再就職先の削減だったりと、従業員にとっては嬉しくない施策が練られていたりしますよね~♫

わたしの以前の勤務先でも、関連団体への再就職は年収が半分になるのが条件でしたね~♫
ただ、その間の目減り分の半分を退職金に上乗せして先払いするという特例があるので、関連団体に天下る人も多い印象でした。

別の生き方模索

まあ50歳を過ぎると更に制約が課せられてくるので、何らかの得意分野を自分で開拓しておかない限り、厳しい現状が待っているのでは…

わたしは、外部協力で会社の許可を受け(本職の組織名を明かさないことと、協力先のHP等での掲載を一切しないことが条件)、当初はビジネススクールでの講師をしていましたが、会社で異を唱える役員がいて、1年で会社の許可は出なくなりました。

なので、自分のキャリアの中で、博士学位を2つ持っている専門家・研究者という立場から、「無償の社会貢献活動」として、ビジネススクールの活動、エグゼクティブ・コーチングの活動(経営指南、情報系施策提言含む)、企業のコンプライアンス導入支援(価値共有型企業倫理導入施策の研究実績を兼ねる)、某情報系の機構での講師活動他、ケースメソッド研究会等など、会社が休みの時や、徹宵夜勤勤務明けの日中等を利用して経験を積んできました。これで過去20年近くは、ほぼ休みあっても休みなしって感じでした。

年収にはまったくつながらないし、自分の自由な時間も無くなるけれど、経験を得られることと、自分の知識や力量が、社会にどのように還元されるのかを自身で確認できることは本当に素晴らしい事だと感じています。

わたしの場合は、会社の評価よりも、これら「無償の社会貢献活動」の評価の方が高くて、中にはかなり条件のよい契約で名の知れた大きな企業の経営意思決定層をサポートする業務などの推薦があったりしましたが、自分のワクワク感と比較して、結果的にお断りしたり…

将来の住処問題

最終的に、東京に残るのか、出身でもある福岡に帰るのか、まだまだ決めきれなかったので、「無償の社会貢献活動」の延長線上で会社を立ち上げようと模索している中でのコロナ禍突入…

これでわたしの目論見は完全に外れてしまいました。逆に独立していたら、今頃は危なかったかも…

再就職に向けて

現在はコロナ禍は第8波も終わり、(今はまたコロナ患者が増えてきた現状がありますが…)人と人が相対する環境がまだ完全に戻っていないという点では、独立へのハードルはまだまだ高いという認識ですね…

当然ながらコロナ禍での独立は難しいということで、自分の方向性を変えることにしました。
前の職場は居心地は良いのですが、ほとんどのことはやり尽くした思いがあって、若かりし頃のワクワク感がなくなってきたことが最大の理由ですね。

個人的には年収が下がろうと、少々待遇が悪くなろうと、ワクワク感があるだけで十分なモチベーションになるんですよね~♫ その点では高卒で就職したので、あまり高望みしないことが身についているのかも…

ちなみに前の職場では、人事制度の歪みから、高卒でも当初は第1級無線技術士(現在は第1級陸上無線技術士)の国家試験を得ると短大卒扱いになったけど、いつの間にか度重なる人事制度改革で、その制度もなくなりました。

仕事をしながら大学、大学院の博士課程まで修了しましたが、組織内で同じような人が出てきては困るということで、学歴の記述上では変更するけど、所謂大学や大学院の考課カーブには乗せず、高卒のままのカーブが維持されましたね~♪ まあ与えられた仕事以外で努力する人が組織に居ては困るという最終的な人事の人の回答でした。

さて、話を戻して、再就職の方向性は、次の2つに絞ってました。

一つは学術方面、もう一つはDX方面…
1つ目の学術ですが、わたしは自分の知識や技術を他に教えることが好きであり、好きを仕事にできる点で、この方面への活路は悪くないと思うところがあります。
2つ目のDX方面ですが、当時の本職で、既にDX関連の大きな案件が実を結んでいて、全国的な働き方改革に結びついていたことで、それに関わってきた自負と、IP伝送、ネットワーク、情報セキュリティの実務やシステムに深く関わっていたので、このスキルを活かせること。

1つ目もビジネススクールや企業役員向けのコーチングや経営相談にのっていたことも強みですし、2つ目も某機構での講師や、Eラーニング教材のアドバイザーなど含め、色々と経験しているので、各々に裾野の広い活動経験もあるのは強みかも…

学術関係

学術関係に関しては、実は5年ぐらい前から、半年に1~2校くらいJRECINを見ながら公募には応募していました。最終面接までは選択されるようになりましたが、どうやら名ばかり公募が多くて、既に大学側が選ぶ人は最初から決まっており、選択過程の公平性をつくろうために、経歴とか有名企業などからの応募の人を面接に呼んで落とすみたいなことが多く、辟易しました。

最終面接で聞かれるのは、いつも年収が下がるけど良いかとか、学術とは関係ないものばかりで、そのような幼稚な質問をその大学の理事がしないといけないものかと思いますね~♪

面白いのはそのような面接を経て、実際に採用された人が誰なのか、その後に大学のHPで、公募されていた科目の担当教員を探してみると、当初の公募に書かれていた博士学位必須の条件にも合致してないし、論文も無いし、教えた経験もないIT企業出身の若手の人だったり…単に教員給与、所謂単価が安い人材と出身IT企業の名がそこそこ有名なだけで決めたのか、卒業生をそのIT企業が雇ってくれるという思惑なのか、これじゃ大学教育はいい加減だなと思って、そのような大学ばかりだったので、絶望した次第…

全部の大学がそうとは言いませんが、教員の人件費は努力の割には安く抑えられているのではないかと思います。十分に研究に没頭できる環境も、なくなってきているようですし、これでは教える方も研究する方も中途半端なまま雑用だけが増えていく環境がイメージ出来ましたので、当面学術関係の選択肢は封印することにしました…。

DX関係

実は20年くらい前から、自分の市場価値には興味があって、転職サイトなどにはちょくちょく入っては出ての繰り返しをしていました…

MBA修了時くらいが年齢も含めて魅力的なお誘いが多く着ていましたね~♬
個人的には、この頃はMBAの次にDBAを目指したくて、再就職は真剣には考えていなかったです…

会社の人事施策上で、57歳の誕生日を過ぎると給与が25%カットされるようなので、その前に転職できると良いという軽い気持ちで、2022年の夏頃から、転職サイト関係に再度入り直しました…

それ以降は情報セキュリティ関係の大学院を修了していることの効果があるのか、所謂ITベンダー系の大手から、最初は簡単にカジュアルな感じでネットミーティングしませんか的なアプローチが多かったです…

2~3カジュアルな面接は受けましたけど、前職と関係するベンダーだったりすると、間接的にその社の実情を知っているので、あまり魅力的には感じなかったというのが正直なところでした…

もう一つ、途中で感じたのは、前職だと情報システムに関しても発注側で主導権は常に自分たちにある環境で長年業務をしていたので、反対の請け負う立場でどのくらい自分の実力を出すことができるかという点で悩んでいました…

そこにちょうど今の現職の募集が目に入ってきました。都内で、渋谷からは少し遠くなりますが、電車の乗り換えが増えるだけで何とかなりそうだし、かなりDX推進が遅れているようだけど、長年の発注側としての組織にいたネックも感じなくて済みそうなので、ダメ元でトライしてみました。

そんなこんなで、多分、ネットワーク、クラウド、情報セキュリティ、部門間コミュニケーション(実はコミュニケーションに関しては、転職後の癌治療で咳き込むのを回避するあまり成果を発揮できてないところがあります)等の言葉が刺さったのか、無事内定をいただくことができました…

転職後

転職後は、さまざまな企業から各々背景の異なる人が11月1日入社で11人、わたしも含め短い任期なのに良く集まってる感がしましたし、これまでの自分の専門分野とは大きく広がる業務的な視野ができてワクワク感が出てきました。

そう、転職へのGOサインは、自分のワクワク感…
やっぱりワクワク感がない仕事はつまらないし、何よりポジティブに思考が働かないよね~♬

これに加えて、転職の現場のトップが「爆速」でDX推進を考えているというメッセージ、これで転職を決意しました…

とはいえ転職日の4日前に肺癌発覚、そして現在に至ってますが、それでも自分の転職は自分の人生に大きなプラスになっています(^^♪

この先

現在のところ、仕事の任期は来年3月末まで。ただし転職の際の条件には、5年までの延長の記載もあったので、今の職場の意思決定次第なところもあります。

個人的には、癌サバイバーなので、それでも雇ってもらえるなら、それに従おうと思ってますし、今年9月に発足する関連する団体に行くのもありかも知れないし、DXの実務を更に活かして次なる道を選択するのも良いし、もしかしたら寿命が尽きてしまうこともあるかも知れないし… とりあえずの運まかせかな~♬

最後に言えるのは、社会人になってからの勉強は、自分の可能性が広がることに結びつくということ。この「可能性」が大切ということが本当に理解できる歳になったのかも…

予想外に長文になっているので、今回はこの辺で…

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