素人の「プランター菜園」それは、あなたの人生の<新しい冒険の書>
久しぶりの更新になります。
記事を書くのがめんどくさくなり 目的を整理したくなったり、夏が暑かったりして、新しい記事が書けませんでしたが、ぼちぼち再開しようと思います。皆さんよろしくお願いします。
さて、自分がプランターで野菜を育てて2、3年になります。
しかし、知識も経験も畑もない勉強もしない、という素人のど自慢なら「カーン」の鐘一つの雑魚でございます。
そんな自分が、素人ながら、、、いや素人だからこそ!気づいた素晴らしい点と、その成果を簡単にご報告したいと思います。
いつかは自分で育ててみたい、、、という、そこのあなた!ぜひ読んでほしいと思います。
「素人」を侮ることなかれ
さて、植物の知識まったくない人が、プランターに種まいて水やるだけ、という素人の菜園。
「素人がやっても、どうせ失敗するでしょう?」と思うかもしれません。
でも「素人」を侮ることなかれ。
例えば、「素人料理」っていうジャンルがあります。
ちゃんとした料理店の看板に、堂々と「素人料理」と書かれていることがあります。
これは、いったいどういうお店なのか?
うら若き乙女が恥じらないがら、初めて作った料理を供するお店なのか?
長年連れ添った妻から離婚され、人生で初めて作ったカレーライス、という悲哀ペーストが隠し味の料理が出るお店なのか?
なんて妄想をしていたのですが、さにあらず。
じつは「素人料理」とは、よく京都のグルメ特集で出てくる「おばんざい」の別名になります。「おばんざい」とは「おかず(お惣菜)」。
つまり「素人料理」とは、家庭でつくる普通の「おかず」のことなんですね。
この呼び方の変化には「おかず」に関する時代の流れがありました。
「おかず」がお店で買えるようになったのは、ここ100年前くらいから。なので昔は、家庭で作るべき「おかず」を外のお店で買うことは、世間体が悪いとされました。
とくに日本一世間体に敏感な京都で、お店から「おかず」を買おうものなら、「あら、お家で料理できひんくらい、せわしないんどすね。大変どすわねえ」なんて後ろ指さされる始末。
なので、京都人は「おかず」を「おばんざい」と呼び名を変えることで「おかず」をお店で買おうとしました。でもその「おばんざい」が有名になってしまったので、さらに「素人料理」という言葉を生みだしたのです。
ということで、京都では
「おかず」→「おばんざい」→「素人料理」と呼び変えて、ようやく外で「おかず」が食べられるようになったのです。
ああ、ややこしい、京都人。
なので、京都では「おばんざい」よりも「素人料理」と書いてあるお店に行くほうが、通ってことになります。これ豆ね!
「素人菜園」それは昔、皆がやっていたこと。
家庭で作っていた「おかず」が、お店で買えるようになった。それと同じような時代の変化が、野菜の栽培でも起こりました。
現代では「素人菜園」、つまり「家庭菜園」は、植物好きの人がちょっとした趣味として楽しんでるイメージですが、江戸時代では武士や町人が普通に家庭で野菜を育ていたんです。
江戸時代、人口が約100万人という世界一大きな都市であった江戸では、近郊の農村だけでは野菜が不足してきたので、江戸市中に畑を増やしていきました。
武士にすら、自給自足が奨励され、武家屋敷の一部には家庭菜園があって野菜を育てていたそうです。
実は「八百屋」は江戸時代に登場したのですが、当初は野菜の品揃えが少なく、全ての食べ物が手に入らないので、足りない分は自ら野菜を育てて補われたそうです。
つまり、「素人菜園」は少し昔の人が行っていた、日常生活の一環だったということですね。
現代になると、お金を稼いで、そのお金でスーパーで食材を買うことが一般的になりました。
自分で物を作ることが減った一方で、生きる手段としてお金の重要性が高まったのですが、本質的には同じことをしていると言えますね。
現代の「素人菜園」の成果は?
昔は皆がやっていたんだから、素人でも野菜栽培できるんじゃない?
そう思ってきたのではないでしょうか?
ということで、自分の「素人菜園」の夏の成果をご紹介しようと思います。
さて、何の知識もなく畑もない、プランターに種だけ撒いた、そんな状態で果たして収穫はあったのでしょうか?
<育てた種類:5種類>
・ズッキーニ ・インゲン
・ゴーヤ ・シソ
・落花生
<成果>
成功:インゲン:〇 ・シソ:〇 ・落花生:〇
微妙:ズッキーニ:△
失敗:ゴーヤ:×
成功率は、約70%というところでしょうか?
やったことはこれだけ。
種をまいて、水をまく、ときどき見回りチェック。
それでだけでこの成果、なかなかじゃないでしょうか?
それでは各エピソードを簡単に紹介していきましょう。
■インゲン(手のかからない子。でも不良に)
どんどん成長して、そして実もいっぱいなる。
とても順調で手のかからない子でした。
しかしある日。葉が茶色になってしまった。
ひょっとして不良になっちゃった?積み木崩し?
調べたら案の定、悪い虫がついていました。
アザミウマ。体長1~2mm小さい虫が、葉っぱを齧っているというのです。
感染した患部は摘出する!という西洋医学的なやり方で、茶色になった葉を切り離したのですが、全体的に元気がなくなり、実もならなくなりました。
でも、インゲンの実はボウル1杯分くらい、どっさりと収穫できたので、それで大満足。ありがとう。
■ズッキーニ(実の大きさに驚愕。でも2本のみ)
すぐに大きな葉っぱが茂り、花も咲き、実がなったのも一番。
こんなに大きい実を2本実らせて大感激。
しかし、ズッキーニもまたある日、葉っぱが白くなっていまいました。
調べると「うどんこ病」という、ちょっと美味しそうな名前の病気。でも、うどんはできません、残念。
これも、白くなった葉を切り離していたのですが、やはり元気がなくなり、はじめの2本の実を残して枯れていってしまいました。
しかし、新鮮でないと味わえない「生ズッキーニ」を味わうことができました。
■シソ(虫たちとの攻防戦)
実は去年もトライし今回は2回目。
去年は大量収穫できたものの、たちの悪い虫に目を付けられ、全滅。
そのたちの悪い虫とは、夜に暗躍する虫、ヨ・ト・ウ・ム・シ(夜盗蛾)。今年の流行風に言えば、YOASOBIか。
ということで、2回目のリベンジ。
シソには、発芽したときから防虫網で常に覆いをかけ、鉄壁の防護体制に。
これなら虫は来ないだろうと考えたのですが、しかし。
アブラムシ、ヨトウムシ、ミノムシなど、まるで害虫達も一致団結し「美味しいシソを食べ尽くそうぜ!レッツシソパーリィーだ!」と示し合わせたようにやってきて、防虫網を突破されました。
でも、諦めない。毎日の見回りをして、こまめに駆除していったら、見事、花を咲かせ、幻の実(シソの実は高級食材なのです)までならし、無事天寿を全うしたのでした。
■ゴーヤ(天まで届け)
植物はほっておけば、花を咲かせ実をつける。そう思っていました。
だってそれが本能じゃない?
しかし、ぐんぐんと成長はするけれど、花すら咲かない。
花も実もない、そんな人生で良いの?と問いただしたけれど、ゴーヤはただ沈黙するのみ。
きっとゴーヤも深い哲学を抱えていたのかもしれません。
結局、ゴーヤは2階にまで達するほど天高く伸びましたが実ができず。
まあでもそんな人生もあるよね、うん、あるある。
また来世でリベンジしてね。
■落花生(成長してるのに、実感できないジレンマ)
順調に発芽し、育ち、花が咲き、実が育つ。
そんな順風満帆な人生で、とても安心して見られたのですが、、、
実が育つ姿が見えない。
なぜかというと「落花生」という名のとおり、花が咲くと実が地面に落ちて潜るんです。
まるで、孫ができたのに一回も合わせもらえなない祖父母のよう。寂しい。
じゃあ、こちらから会いに行くよ!(地面に潜って)
という気持ちを思いとどめて、秋も寒くなってから掘り起こしたら、見事、実がなっていました。
そして、幻の生落花生を食すことができました。
落花生って、すぐに傷むので、スーパーでは乾燥したものしか売ってないんです。
<新しい冒険>本当の家庭菜園の成果は、自分の世界が広がること。
どうでしょうか?種を蒔いて水をやるだけでも、いろいろな体験できそうな気がしませんか?
あなたが今まで自分で野菜を育てたことがなかったら、ぜひ一度、家庭菜園を始めてみてほしいんです。
なぜかというと、それがきっかけで自分の世界がグッと広がるから。
働いてコツコツお給料を稼いで、そのお金でスーパーで食事を買って帰る。そんな日々の中に変化がでます。
例えば、すべての物が工場でできているわけじゃないってことが分かる。
お金で買う必要のないものだってあるんですよ。
「そんなの当たり前だよ」と思うかもしれませんが、それは本当には思えていません。頭で知っているだけです。
実際に自分の手で野菜を育ててみると「あれ、なるほど!」ってなります。つまり、腹に落ちるって感じ。
頭で理解するだけじゃなく、実際に経験することで、自分でも作った、という自信が芽生えるんです。
結果はすぐに出なくても良い。
そりゃ、自給自足には程遠いかもしれませんが、そこがいいところ。
あなたが育てるのは、外に向けた農業じゃなくて、あくまで自分が食べるための野菜です。
だから、のんびりゆるーく始めればよいのです。
実際にやってみてもし失敗しても、それが次への糧になり、ますます上手くなることが楽しみなのです。
いろいろ難しことも書きましたが、家庭菜園には、何よりも新鮮な驚きと楽しみがそこには広がっています。だから、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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ところで、植物たちは目に見えて成長する一方、私の成長とやらはどこか遠くに行ってしまったようです。
ならば、植物たちのエネルギーをもらって、私の成長もやってもらおう、なんかと考えている。
そんな他人どころか、植物任せの人生中。
最後まで読んでもらい、ありがとうございます。
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東のテツ
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