現代詩「おぼろおぼろしすぎ」#シロクマ文芸部
あやしいひかり
アヤシイヒカリ
アヤシイ月光
アヤシイ月ノ光
春が始まっちゃった月が笑ってる
春が始まっちゃった月に笑われてる
「お前はバカだ」
「お前はあの子に嫌われているに決まっている」
「いつまであの子に愚行をしでかす気だ」
うるさくない、月に笑われた
うるさくない、月に笑われてるならいいや
春が始まっちゃった、春が始まっちゃった、あの人にも春が来てる。
月の光に笑われて、月にからかわれて
月に照らされて、スマホの光にそそのかされて
月とスマホの光
月とスマホの光
月とスマホの光
月とスマホの光
月とスマホの光にそそのかされて、レプトン2世代ミュー粒子で、あの人に浴場で欲情する泡だらけの夢を見る。
海はなんも生み出さない
月はなんも付いてくれない
海が膿を出し切ってしまった
月が憑いてくれてしまった
もう逃れられない、片思いって呪縛。
もう逃れられない、両想いって勘違い。
おぼろげに、今夜も浴場で欲情する泡だらけの夢だらけの月が光る、おぼろげなおぼろげな目を閉じる。
おぼろおぼろしすぎ、痛々しすぎ。
痛い痛い痛い痛い愛だっこして。
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