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現代詩「Love is not for xxxx shows.」

やあ、やあ、やあ、ジョー・ストラマーがやってきた

呼ばられてくわけでもなく
半蔵門線に乗ってやってきた、むらさきの電車でやってきた

スカイツリーのてっぺんで叫ぶデタラメな負け組の遠吠え

Love is not for TV shows.

Love is not for TV shows.

Love is not for TV shows.

Love is not for TV shows.

Love is not for TV shows.

愛なんて歌わなかった、あのめんどくさいやつ。

総理大臣はバカのままだし

政治家は税金でいろんなものぶっ壊すし

あのたこ焼き屋はなくなったし

あのラーメン屋は高層ビルになっちゃったし

歌舞伎町はバカしかいないし

トイレには女も男もいるし

新宿駅にいたホームレスは消えちゃったし

大谷はスゴくても、あいつも、俺も、あたしも、あの子も、彼も、彼女も、ちっともすごくないし

テレビは壊れたし

パソコンでNHK見てる、飽きたらラジオを聴いてる、たまにコンビニで新聞読んでる、ネットニュースは通知だけ見る。

ワイドショーはお隣の悪口で盛り上がってるし

アメリカに出てきた日本人はいきり倒すし

性別ないですっていう芸能人がスカート履いてるし

太ってた方が可愛いあの子はどんどん痩せてくし

憧れのかっこいいあの子は、ダイエットもやめた、筋トレもやめた、化粧もやめた、着飾ることもやめた、帝国ホテル通いだけがやめられぬ

「おい、早く寝ろよ」

お父さんの酒臭い白い歯が光った。

大谷のようになりなさいとママに野球を習わされたお坊ちゃま、芸能人の子供だからいじめられた

ぼくがハンドソープを飲まされたことは、お月様とのひみつなの。

パパが女遊びやめられない
パパに裏切られたママは僕にだけ人生を尽力しながら押し付ける

お坊ちゃまは本当は陸上がやりたかった、本当はたったひとりで
エラーもバッテリーもストライク、アウトもなくセーフバンドも関係ない
熊が出てくるやもしれぬfieldをどこまでも走っていきたかった。

「HSPってうざい」
「自称繊細は、こっち来ないでくんない?」
「メンヘラは地雷」
「清純ビッチに気をつけろ!」

そう、みんな大嫌い中国のあのアプリ
心拍数を縮めるあのアプリ
すべてが短くされ、伸ばすことないあのアプリ

ヤキソバみたいな髪かぶった神がかったインフルエンサー

「ハートマークなんかつけてやらない」

そう泣いて、繊細なあの子は
Chik-Tacと消して
赤いリンゴをつぶした。

繊細なあの子は
誰にもかまわれなくなって
何もかませられなくて

インフルエンサーにそそのかされて
インフルエンザのせいじゃなく
タミフルのせいじゃなく
嫌われる勇気、フルに使い

開けた窓から飛び降り、織姫になった。

彦星が隣の国からやってきた、隣の国からやってきた。
あんなに嫌われてたのに好かれ始めて、世界で一番かっこいいあの国から。

誰かに似ていた、国連でスピーチしたあのグループの1人だけかっこいいひと

でも誰にも、似ていなかった。
だって彼は彦星だったのだから。

繊細なあの子はやっと巡り会えた、生きててよかったと思った、抱き合うその時。

「僕、あと少しde兵役にツクンダ。」

繊細なあの子は、死んでよくなかったと7月7日に泣いた、泣いたよ。


唐辛子と白菜でできたケーキを北と南に切れない非行少年、あなたは正しい。

あなたは正しい

あなたは正しい

あなたは正しい

たぶん

あなたは正しい

ジョーストラマーが、言ってたから、ほんとだよ。うそかもね、でもジョーストラマーがそう言ってたから、ちゃんと真に受けとけ、ジョーストラマーは正しいから。

そのとき、テレビにテレキャスターが落っこちて、液晶裂けて、カボチャの馬車になった。

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