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助けられてでも 「全員が働ける」 環境が必要

さっき他の方にコメントをしていてこの考えが浮かび、コメントに入りきらなくなったため、改めてこの記事を書きます。

人材不足なのに働けない人がいる

世の中は人材不足なのに、一方で働けない人がワンサカといます。
能力があっても働けない人がいるのです。
僕自身もどちらかというと、能力が活かせずに十分な収入が得られない状況であります。

本来、人間がやるべき仕事をコンピュータやAIがやってしまっているということかもしれません。
昔なら、仕事ができないなりに、人が嫌がるような仕事(体裁や労働条件)に就いて、収入を得ることができました。
しかし今は、人が嫌がるような仕事はコンピュータがやります。

創造的な仕事はそんなに多くない

「お勤め」という言葉があるように、仕事の「キモ」は創造性ではなく、一種の社会参加であると思います。
個人が人間としてあるべき姿で、社会に参加して、充実感を得ることが仕事の最も大切な「キモ」なのでしょう。

現代社会は、その「キモ」が失われています。
収入以前に、働く場、活躍の場が限られてきているのです。

デジタルの特性と同様「働くか、働かないか」の二択が迫られるような社会です。1ビットの集まりです。

エリートはこのように言いました。
「これからは創造性の高い仕事にシフトすべき」

しかしそれさえも、AIの登場により古い考え方になろうとしています。
なぜならAIはもはや、創造の領域に達しようとしているから。

つまり、創造的な仕事は限られており、その多くを今後はAIがやることになるから、さらに限られた仕事になっていくのです。

普通に考えて、このままいくと全員が活躍できる社会は到来しそうにありません。
だから SDGs という考え方が生まれたのでしょう。

理想的な社会

僕が個人的に思う「理想的な社会」とは、全員がそれなりに活躍でき、社会から充実感を得ることができる社会です。

「働きたくない」という人もいると思いますが、それはきっと働くことに良いイメージが持てないからだと、僕は想像します。
自分が報われたり、社会から充実感を得られれば、活躍しようという気持ちになれると思うのですね。

(僕について言えば、働かないで収入を得て遊んで暮らすのは、長続きしないと思います。きっと虚しくなると思います)

コンピュータやAIにやらせている仕事を、あえてやらせなければ、人は救われると思います。それで人間が生きられれば、いいじゃないですか。

僕自身の去年の体験

去年、ホテルでルームメイクの仕事をしました。
最初は別のセクションにいましたが、人材不足によりルームメイクの仕事に途中から変わりました。

ルームメイクは、正確性(美しさ)と、迅速性の両方が求められます。神経も体も使います。浴室なども、しっかり洗わないと汚れが残ります。
個人的にはフルパワーで働かないとダメな仕事でした。

ノルマがあり、1回の勤務で10部屋ぐらいこなさないと一人前にはなりません。僕は最初は3部屋がやっとでしたが、その後、5〜6部屋ぐらいはできるようになりました。
それでも必死でした。冷房は効いていますが、暑くなり、喉が乾くため水分補給は欠かせません。
終わった後の、帰りの電車の中ではしばらく放心状態でした。

「こんなことが毎日続くのか」

と暗くなりました。

で、一人前にならなければ、それなりで働けるかというと、そうではありません。一人前にならなければ「使えない」と判断されるのです。

自分としては、正確性だけは普通にあったと思うから、問題は量です。
多少、時給が減っても使ってもらって、苦しくならないペースの量を請けてでも仕事を続けたかったのですが、それが出来ずに辞めざるを得なくなりました。
(辞めた理由は他にもあるのですが、それは割愛します)

「全員が働ける」 とはどういうことか

ノルマを設けて、ここまで出来れば「使える」出来なければ「使えない」という判断をすると、必ず使えない人が出てくるのです。
当然ながら、全員が働けるわけもありません。

そうではなくて、基準に足りない部分は他の人材で補う、つまりもう少し人を多く動員すれば、解決できる業務もあるはずです。

全員が働こうとするには、そういうことを考える必要があると思います。
人を切っていくような経営をするのではなく、人を採っていくような経営をしないと、人間は活躍の場がどんどん失わなわれていくのですね。

どんなにAIが発達しても、人間が活躍できる場を作っておかないと、今のまま普通にしている限り、人の居場所は減っていくでしょう。

居場所を作るとは、そこにあえて切り込んでいくことなのです。
個人の適性を見て、それが活かされるように仕事を与えていくことだと思います。

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