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詩のような

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心の泉に揺蕩う言の葉を掬いあげ、縫い合わせる🪡 ͗ ͗
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#詩のようなもの

頭に浮かんだ詩や言葉は、他の誰に読まれなくても、その一瞬自分を癒すことができれば価値があったというもの。

みんなが眠るなか、
自分だけが見れた流れ星。

救いの力を持つ言葉は、心に輝く星になるんだ。

シャボン玉が弾け飛ぶ
色たちが宙を舞って
雨のように落ちる
不思議で面白いから
また命を吹き込むんだ

キミはひとりだよ。

小さな光に反射する
暗闇のような色で満ちてるね。

だんだんと青白く空が色付くまで
レースカーテン越しにそばに居るよ。

それ以上でもそれ以下でもない距離で
話せば聞こえるけれど触れられない距離感で。

カーテンを取ってしまえば
消えてしまうような存在感で。

青い夏の幽霊

青い夏の幽霊

静かに本をめくる音と繊細な呼吸音。
どこかで鳴り響いたラップ音に
あるはずの無い存在を感じ
少し驚いて一瞬荒くなる息と
早くなる鼓動。

少しの無音の後、
何事も無く安堵の表情を浮かべ
また本をめくる音が静かに響く。

そんなあなたはボクの存在に気づけない。
あなたに想いを寄せてしまった
哀れな幽霊の存在になんて。

死にたいほど苦しいのは
全部環境が悪いよね。
そう言えるくらい
世の中は平和なのにな。
自分を責める必要なんてないんだよ
本当はさ。

生きることの素晴らしさとか
日常の密かな幸せを味わおうともせず
死にばかり憧れるのは美しくないよ。

だって、死が美しくなるのは
生きた日々の輝きが散るからなんだ
きっと。

夏空の青さを絵筆にとって
ソーダが弾けるような日々を描けたら🖌‪ 𓈒𓏸

さよならの夜に星が瞬くのは
そのさよならが悲しかったからかな

穏やかな日々を送りたい。
ゆったりと、のんびりと。

目まぐるしい喧噪の中で
叫ぶように立ち尽くすのは、もう疲れたよ。

街の光を夜空に返して
煌めく星空と、少し早い夏の香りに酔いしれたい。

大人になるほど純粋になっていくみたい。

ちょっとしたことで感動したり、
日々のありがたさを感じたり。

これが成長と言えるのなら、
それって素敵なことなのかもしれないね。

歌いたい。
誰と話せなくても
ただ、孤独でも。
ひとりで、また自分の為に歌いたい。

初めは大嫌いだった歌声も歌い方も
失った今、愛おしさまで感じる

こんなに好きになってたんだ。

遊びで録ったような過去の録音を聴いて
水中で手を伸ばすような感覚になる。

病魔になんて負けない

暗い星空にスプーンを入れて、ゼリーのように一欠片だけ掬いとるの。
色んな感情を映し出す空の切ない苦味と、金平糖のように優しく包み込む甘味。
口にしたらきっと、そんな味がするのかな?

君とそんな話をした日
バイバイのあと、密かに食べてみたよ
思ってたより、歪んで滲む塩気が強かった

どんなに綺麗な言葉を反芻しても、
何気ない日常の言葉には敵わないな。
それくらい、挨拶と感謝は素敵で美しい。

雨降る深夜の幽邃境で、居合わせた猫さんと雨宿り。
雲の裏側で隠れんぼする星々に想いを馳せ、そのまま一緒に微睡みたい。